見出し画像

卵子の凍結保存は遺伝子の戦略?

竹内久美子先生は 私たちは遺伝子の乗物とおっしゃっています
遺伝子の継承や凍結保存については倫理的な検証が不可避です

数学的には
室町期以前に生きた日本人は「すべて先祖」だと計算されます
凍結保存の倫理的な問題や科学の進歩との板挟みについて
考察します。


💛命は一番 電話は二番・・・

いのちは大事です

当然すぎて 口にするのがためらわれます

竹内久美子先生は

『私たちは遺伝子の乗物』という趣旨でたくさんの著作を
世の中に送りだしています。

自分の遺伝子を将来へつなげることは
先祖から私たちへ託されたバトンリレーです。

💛先祖はネズミさん・・ネズミ算

私の遺伝子は
二人の両親
四人の祖父母
八人の曽祖父母・・・・
16 32 64 128 256 512 1024

麻雀の点数を数えているみたいです。

一世代を25年と仮定しましょう
25歳で子供を出産し
その子供が更に25歳で出産すると

100年で16人の直系祖先 
200年で256人
300年で4096人
400年で65536人
500年で1048576人
600年で16777216人

え・・・
100年ごとに16倍!!

💛江戸時代初期の半分はご先祖さま

日本の人口は
「徳川家康が江戸幕府を開いた1600年頃
の人口は1200万人程度だった」
歴史地理学では推計しています。

そうすると
室町後期の推計人口<小生のご先祖さま】
という変な数式が・・・・

そのとおり!貴殿の推察どおりです。

💛近親婚は中世のつね・・・ならむういの・・・

せまい日本では近親婚も頻繁に行われていました
兄弟姉妹間の結婚はさすがに
御法度ですが
いとこ婚 はとこ婚 は普通の結婚でした。

とはいえ いくら同じ人間が重なっていても 
室町期の直前 鎌倉後期の人口は
(学者によってばらつきはある)
『およそ600万から700万人』と推計されます。

つまり
平安時代の日本人で子孫を授かったひとは
全員小生の先祖ということです。

💛ランボーは乱暴?

乱暴なのは承知の介
ランボーは武闘派です。
ご容赦のほど

卵子や精子を若いころに凍結保存し
病気や遺伝子異常の発生が少ない状態で
後世へ受け継ぎたいという発想は

遺伝子が自らの保存を最大の使命にする
目的と合致するのでしょう。

💛凍結保存は倫理と科学の板橋区・・板挟み

科学が進化することで可能になった
『凍結保存』という方法を遺伝子が
知る由もないのですが

もっとも確実な伝達法を
時には『手段を択ばず選択してきた』
遺伝子が避ける理由はありません。

私が一番危惧することは
若い男女が
『凍結保存』を選択する場合

① 高額な費用を負担できる方の卵子や精子だけを保存することに倫理的な矛盾はないのか?
② 明確な契約を結んでも超低温であれば何百年も保存できる『子孫の卵』たちは本当に正しく受胎や出産に利用されるのか?
③ 悪用されても提供元が現世に存在しない状況で被害立証や保証ができるのか?
④ AIがさらに進化した場合「この卵子と精子が最強の人類を・・・」という組み合わせを勝手に生み出しはしないか?

という危惧です。

自分が消滅する際に卵子や精子はこの世から消す・・・というのもランボーです。

💛あさきゆめみし・・・ん

また「自分は消えても子孫のタネは残したい」
と願う人々は一定数いるでしょう。

生殖不可能な・・・自分が存在していないので当然ですが・・・
死亡後の利用は倫理的に正しいのかという疑問も残ります。

若い方が・・・「いまの完ぺきな自分の卵子や精子」を残したいという気持ちをわからないとはいいません。

しかし 自分の子供は たとえ失敗したり 他人より劣る点があっても
「かわいい」のです。

それは両親たちが見た小生、その両親、そのまた両親と・・・
人間が子供をいとおしく思う本能そのものです。

💛タイムマシーンがあれば・・・【ドラえもん】おねがい

若いころの小生は 自分の能力や将来に
苦悶しながらどうにか生きてきたので
「いまの完ぺきなわたし」
というが経験がありません。

しかし 
当時の私に現在の小生が投げかける言葉は
「大丈夫なんとかなる!」
「そして今日もちゃんと生きている」

きちんと約束すれば
「契約を遵守した使用」
を実現できるのかもしれません 

しかし
老化はすべて悪ではありません。
(お風呂にはいるとアクはでます)

年齢を経たからわかる事実もあるのです。

生命倫理とは複雑ですね。

あなたはどう思いますか?



この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?