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あきらめた治療

旦那さん 糖尿病網膜症のお話です
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奇跡的な回復を遂げた旦那さんの視力。
とはいえ、暗闇に関しては全く見えないし、明るい時でもまだ車には乗れる程ではなかった。

そんな訳で夜勤も出来ないし、夜中の呼び出し対応も出来ないので、現場仕事から事務の仕事に移動になった。正直、私はホッとした。

電車通勤だったけど、田舎なので自宅から最寄り駅まで遠い。なので自宅から最寄り駅近くの駐車場まで車で通っていた。が、手術後の今、朝はともかく、帰りは暗くなってしまうので、仕事復帰してから1年間、私が車で最寄り駅まで旦那さんの送迎をした。

1年過ぎたあたりで、視力の方も安定してきて、1人で運転させても大丈夫なくらいまで回復してきた。

免許更新も無事にパスして、私の送迎係もお役御免となったので、私は仕事をしようと思っていた。

でも、旦那さんが元気になってきた事で、諦めていた不妊治療が頭をよぎった。

私達には子供がいない。

私達夫婦は子供が欲しくて結婚してすぐに病院に通ったが、2人とも問題があり、子供が出来る可能性は顕微受精しかなかった。顕微受精はとにかくお金がかかる。お金のやりくりをしながら、数回治療を頑張ったけど、授かる事はなかった。

「どうする?もうやめようと思ったけど、最後にもう一度だけチャレンジしてみる?ダメだと思うけど、悔いがない様に、もう一度だけやって終わりにしよう。」
と、2人で決めてホントに最後の治療を受けた。

結果は今までに無いほど、惨敗だった。これでもう悔いはなかった。

#糖尿病 #糖尿病網膜症 #闘病記  

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