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なぜ結論から話さないといけなのか?

「相手の聞きたい話を最初にしよう」と聞くと、「そんなの分かれば苦労しないよ」と思う人もいると思います。

なぜ結論から話す必要があるのか、それは自分の話を聞いてもらうためですが、自分の話を聞いてもらうためには、聞き手の立場になって考えないといけません。

結論というのは、書いて字のごとく、話の”結”です。
最後の到達点であり、ゴールになります。

結論が明示されない話というのは、到達点がわからない話です。

それはいわば、行先のわからない飛行機と一緒です。
行先の分からない飛行機に乗るのはとても不安なはずです。

沖縄行きの飛行機とパリ行きの飛行機に乗るのでは、準備するものが全く
違います。

同様に”定期報告”と”クレーム対応の相談”では、相手の話を聞く態度が全く違ってきます。

部下が話しかけてきて、定期報告だとおもって聞いてたら、クレーム相談だったということになると、「状況を整理するためにもう一度話してくれる?」となりかねません。

すると、余計に時間がかかってしまいます。

逆に、冒頭で「クレーム対応方法を相談したいです。」と言ってから話してくれれば、聞く側は”時間がかかりそうだな”とか”状況整理するためにメモが必要そうだな”などと、準備が出来ます。

つまり、結論から話す。というのは相手に”聞くスイッチ”入れる行為となるのです。

話す前に、どんな気持ちで相手に聞いてほしいのか、を考えてみてから話してみてください。

「大した話じゃないんですけど・・・」と話せば、相手も忙しければ、片耳で聞くくらいでいっかと思えるし、「込み入った相談があって」と話せば、真剣に聞こうというスイッチが入ります。


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