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今からでも「デキる人」になれますか?:ハイパフォーマー思考

1.    セレブ社員のオフィスは謎にコーヒーがうまい。なぜでしょう?


デキるビジネスマンってみんなお茶みたいにコーヒー飲んでませんか?

先日昔の先輩からオフィスに誘われて、超セレブオフィスで偉そうに仕事してきました。

あぁいうところのエスプレッソマシンって多分普通のマシンなんですが、コーヒーがやたらうまく感じるのは何の手品なんでしょうね?

目の前にできる先輩がいるからなのか、オフィスが綺麗だからなのか、高層階にいるというこの高揚感からなのか、

俺は下界の人間とは違うぜ、だからコーヒーもうまいぜ、的な

あれと一緒ですね、パチンコで連荘が続くとどんどん座り方が偉そうになっていくおじさん?

まぁ貧乏くさいスーツでキョロキョロしてた私はおのぼりさん丸出しでしたが。

そんな私でも、ほんの少しデキる人の社会を垣間見たので、できる人に近づきたくなったという話です。
そこで見つけたのがこのハイパフォーマー思考でした。

2.   「使えない」と言われて傷ついた経験はありますか?


いえすアイディドゥ、えぶりたいむ、そーりー

私は社会人の初めの4年くらいはボロ雑巾のように扱われていました。

習うより慣れろ、学は真似ぶとか色々言われましたが、当時の私は思っていました
「あの大天才の先輩の真似なんてできるわけないやん、簡単に言うな」

しかし、最近になって少しわかってきたのが、先輩も一応同じ人間で、細かく見ていくと苦手なこともあるし、結構くだらんミスもしてるなってことです。

本書が単なる自己啓発本と一線を画しているのが、AIとかまで使ってかなり色んな実証実験を重ねてまとめた内容になっている点です。

「優秀人材を優秀人材たらしめている要素を徹底的に因数分解し、言語化する」

読んでいるとおもしろいくらい共通点が浮かび上がってくるのですが、結論ありきではなく色んな分析と、インタビューと、それらを総合して書いてくれているので説得力があります。

結果はありきたりなものもあれば、今更ながらに指摘されてなるほど!ってなるものまでありました。

3.  こんな人におすすめ

・真面目にやってきたけど伸び悩みを感じている人
・デキる人の分析に興味がある人
・自分もデキる人になりたい、少しでも近づきたいと思っている人
・社会人になってまだ日が浅い人
・心配性で、尻込みして好機を逃したことがある人
・起業とか、新しいことにチャレンジしたいと思っている人
・高層階でうまいコーヒーを飲みたい人

4.   自分をコンピューターに喩えると・・・?


本書ではまず、人間をコンピューターになぞらえて、OSとアプリという喩えが用いられています。

ITに詳しくない人は「?」ってなるかもしれませんが、簡単に言えばアプリは専門スキル、OSは汎用スキルとか社会人力みたいなものと思います。

この人何やらしても一流だよね、世の中不公平だ、自分なんて何一つ一流じゃないのに
って思ったことはありませんか?私はあります。

なぜそのようなことになるかというと、ハイパフォーマーが優れているのはOSの方だからだそうです。

このOSは本書で「思考・行動様式」とも書かれています。
ハイパフォーマーは頭が良いというより、思考とか行動特性が優れているとのこと。

今更ですが妙に納得しますね、私なんて…

5.  3割5分打てるバッターを真似ても、自分は打てるようにはならない

本書の特徴として、できる人を単に真似しようぜ、と書かれていないことが挙げられます
興味深い一節がありましたので紹介します

・安定的に3割5分打っているバッターに共通する要素を抽出し
・2割5分のバッターがそれを真似ることで
 2割8分打てるようになることを目指す

本文より引用


単純なようでめっちゃ納得しました。
真似しろって言われても真似なんてできないんですよね。だってその人がデキるようになった背景とか、それまでに積んだ特訓があるでしょう。それを全部すっ飛ばして表面だけ真似しても意味ないからです。

真似をする前に徹底的に分析しないといけません。猿真似ではダメなのです。
そのために必要なことも書かれていました。

複数のハイパフォーマーを分析する理由は、一人だけだと「真似すべきではない要素」が入ってしまうリスクがあるからです

本文より引用

分析するにはたくさんサンプルがいる
確かにその通りですね。

複数のハイパフォーマーなんて身近にいねぇよって人は、とにかく先輩全員の優れてるって思うところだけ抜き出してノートにまとめるとか、そういうことから始めても良いのかなって思いました。

あるいは本当にインタビューしても良いかもです。くだらん武勇伝祭りになってうんざりするかもしれませんが、良いことも教えてくれるはずです。

6.  「若者をいじめて楽しいか?」の人の何がよくないのか


最近YouTubeで話題の彼ですが、皆さんはどうご覧になりましたか?

彼の良くないところは何か、それは批判を受け入れられないってことだと思うんです。
ハイパフォーマーの共通要素の一つで、「他者からのダメ出しをプラスにとらえる」ということが挙げられていました。

ハイパフォーマーって唯我独尊的なとこがありそうですが、確かにデキる人って意外と批判に反発しないような気もします。

あと書かれていたのは

①    早い(若い)段階でハイパフォーマーに出会うこと
②    真似るべきポイントを言語化すること

本文より引用

特に①は本当にそうだなって思います。自分の手本になる人とか、あこがれる人に出会えるとラッキーだし、出会えなければ仕事が楽しくないと思います。

前も紹介しましたが、藤原先生が天才数学者について、どんな大天才でも運に恵まれなければ成功しないって言ってました。

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ハイパフォーマーになれるかどうかも、若い時点の運にかかっているということかもしれませんね。

7.   関連書籍:なぜ、あなたの仕事は終わらないのか、スピートは最強の武器である


私がこの本を読みながら突然思い出した書籍を勝手に紹介するコーナーです。関連してないかもしれません。

あんまり関係ないですが、仕事関係の自己啓発本でおもしろかったものを紹介します

仕事において最も大切なのはスピードだっていう話ですね。
これは元キンコンの西野さんもYouTubeで言ってました。

若い子は丁寧に、間違わないように仕事をしようとするけど、一番大切なのはスピードだって。

私も今の歳になってようやく理解できたことなので、初めから知ってる若い子がいたら羨ましい限りです。

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