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熊大迷宮物語(BN)過去ログ

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《1995年8月〜》本編の3年前、第2迷宮の発見と探索終了、AMに繋がるまでの話です。 実はここが書き始めだったりします(書いたのはかなり昔)。 ※内容は結構修正してます つまら…
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記事一覧

1996年11月3日(日)《BN》

1996年11月3日(日)《BN》

【報告:桜井 鼓美】

お疲れ様です。桜井です。
本日時点の各部隊の状況を報告いたします。

◆黒髪てへトリオ部隊
└新迷宮地下6階探索中
◆華撃団Ⅱ部隊
└新迷宮地下2階探索中
◆湘南爆走隊部隊
└新迷宮地下2階探索中
◆星のまたたき部隊
└地下8階探索中
◆さすがに諸葛膽は良く守った部隊
└地下10階探索中
◆ガンマ団最強の男部隊
└地下9階探索中
◆リフレーッシュ部隊
└地下7階探索中
◆そ

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1996年11月2日(土)《BN》

1996年11月2日(土)《BN》

【ホテルキャッスル:立石 啓二・本田 仁】
「え、ジージさんノープランで来たんですか?」
「そいがさー、ひどかとばーい」
 小声で質問した本田 仁の言葉に音量MAXで答えた立石 啓二のこてこての諫早弁がマイクに拾われて会場全体に響き渡った。ここは熊本の老舗ホテル『ホテルキャッスル』。本日は富田 剛と松浦 さやか、大塚 仁と相川 まことの合同結婚式が行われている。披露宴会場の大ホールは富田家、松浦家

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1996年11月1日(金)《BN》

1996年11月1日(金)《BN》

【熊大迷宮:この歌は星の道しるべ部隊】
「君が杉谷くんかねー。やだやだ私は戦いが嫌いでねー」
「あ、クリアした。杉谷くんおめー」
 定型文を話しながら目の前から消滅していくブッチャーを見つめて大きく息を吐いた杉谷 勝之の後方から前野 諭子の大きな声が響いた。ここは熊大迷宮。この歌は星の道しるべ部隊は本日も地下1階のブッチャーの部屋を訪れていた。前回までの探索で前野 諭子と雨宮 恵利香はブッチャーを

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1996年10月31日(木)《BN》

1996年10月31日(木)《BN》

【罠解除士鍛錬場:茂木 逸美・池永 芳実・笹原 亜記子】
「なかなかクリア出来ないわね」
「そろそろ出来ても良い時期だと思うけどね」
 罠解除に失敗し、首を傾げながら戻ってくる茂木 逸見の言葉を聞いて、池永 芳実が返事を返した。ここは午前中の罠解除士鍛錬場。本日もたくさんの罠解除士が鍛錬を行っている。10期の冒険者である茂木と池永、笹原 亜記子は朝から一緒に鍛錬を行っており、先程から罠解除措置を利

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1996年10月30日(水)《BN》

1996年10月30日(水)《BN》

【新迷宮:華撃団Ⅱ部隊】
「我は異質なるもの・・・」
 出現したボスが言葉を発し、その言葉を話終えたタイミングで部隊の4人の行動が制限された。ここは新迷宮。華撃団Ⅱ部隊は地下2階を訪れており、現在ボスである変わったヘルメットをかぶった男との戦闘を開始したのである。このボス戦では戦闘開始とともに部隊の6人中4人が動けなくなるという現象が起きる。今回は戦闘開始と共に動けるのが戦士の山下 茜と魔術師の松

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1996年10月29日(火)《BN》

1996年10月29日(火)《BN》

【戦士鍛錬場:高宮 太輔・三島 邦夫・梅津 紗絵】
「告る阿呆に告らぬ阿呆。同じ阿呆なら告らにゃソンソンって言葉があるけどな」
「うーん、わからんではないが」
 考えた末に発した三島 邦夫の助言の言葉を聞いて、高宮 太輔はため息と共に返事を返した。ここは午前中の戦士鍛錬場。本日もたくさんの戦士が鍛錬を行っている。15期の戦士達は全員集合しており、基本的には各部隊に分かれて鍛錬を行っている。高宮と三

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1996年10月28日(月)《BN》

1996年10月28日(月)《BN》

【新迷宮:黒髪てへトリオ部隊】
「何だこれは」
「いや、わからないっす」
 目の前に出現した亜獣の群れを見ながら発した前田 法重の言葉に対して、原田 公司が返事を返した。ここは新迷宮。黒髪てへトリオ部隊は本日も地下6階の鏡の部屋を訪れている。いつものように大塚 仁が鏡の罠を解除して亜獣が出現したが、集団で出現した獣風の亜獣の正体がわからなかったのである。
「何か見たことある気がするんですけどねえ」

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1996年10月27日(日)《BN》

1996年10月27日(日)《BN》

【報告:桜井 鼓美】

お疲れ様です。桜井です。
本日時点の各部隊の状況を報告いたします。

◆黒髪てへトリオ部隊
└新迷宮地下6階探索中
◆華撃団Ⅱ部隊
└新迷宮地下2階探索中
◆湘南爆走隊部隊
└新迷宮地下2階探索中
◆星のまたたき部隊
└地下8階探索中
◆さすがに諸葛膽は良く守った部隊
└地下10階探索中
◆ガンマ団最強の男部隊
└地下9階探索中
◆リフレーッシュ部隊
└地下7階探索中
◆そ

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1996年10月26日(土)《BN》

1996年10月26日(土)《BN》

【道:前田 法重・中島 一州・原田 公司・大塚 仁・中尾 智史・本田 仁】

「日本シリーズはオリックスでしたね」
「正直あまり興味はなかったけどな」
 飲み会も中盤戦に突入し、思い出したように中尾 智史が発した言葉を聞いて、前田 法重は軽く返事を返した。ここは居酒屋『道』。本日もたくさんの客で店内は盛り上がっている。前田と派閥のメンバーたちもいつものように宴会中である。今年のプロ野球はセリーグが

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1996年10月25日(金)《BN》

1996年10月25日(金)《BN》

【六文銭:高宮 太輔・三島 邦夫・梅津 紗絵・新藤 麻乃・金尾 秀文・翁長 祐紀】
「えー、いないですよー」
 笑顔で質問に答える新藤 麻乃の声を聞いていない素振りだった高宮 太輔の表情に一瞬安堵感が生まれた。ここは居酒屋『六文銭』。金曜日ということもあり、店内は大賑わいの状況である。15期冒険者として同じ舞台となった人類補完計画部隊のメンバーたちは親睦を目的として本日飲み会を実施している。この部

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1996年10月24日(木)《BN》

1996年10月24日(木)《BN》

【魔術師鍛錬場:秋野 麻生・相場 昌一・今田 和敏・夏川 千歳・秋月 聖奈】
「あ、多分出来た」
 目の前で起きた現象を見つめながら秋野 麻生が言葉を漏らした。ここは午前中の魔術師鍛錬場。本日もたくさんの魔術師が鍛錬を行っている。朝から一緒に鍛錬を行っていた11期の魔術師達であるが、最近は大吹雪の呪文詠唱を目指して全員で競い合っている。そして今、秋野が起こした現象が吹雪よりも気温の変化が微妙に大き

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1996年10月23日(水)《BN》

1996年10月23日(水)《BN》

【富田ビル:富田 剛・松浦 さやか】
「さやか、お疲れ様」
「つよくんもお疲れ」
 ある程度の荷物の片付けが終わって少し休憩することにし、テーブルに座ってコーヒーを手にした富田 剛が声をかけ、それに松浦 さやかが返事を返した。ここは富田ビル2階。以前一夜塘公園があった場所を買収し、そこに3階建てのビルを建てたのである。場所をここにしたのは目の前が冒険者達の聖地である居酒屋『道』だからという理由だ。

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1996年10月22日(火)《BN》

1996年10月22日(火)《BN》

【北食2階:大塚 仁・本田 仁】
「いやー、独身同士で飯食うのもそろそろ終わりやねー」
「まあ本田は独身のままやけどな」
 テーブルについたタイミングで発した本田 仁の言葉を聞いて、大塚 仁が笑いながら返事を返した。ここはレストラン『北食2階』。お昼過ぎの時間であり、店内はある程度の混み具合である。本田と大塚はここで一緒に昼食を食べる約束をしており、先に到着して店内で待っている大塚を見つけた本田が

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1996年10月21日(月)《BN》

1996年10月21日(月)《BN》

【熊大迷宮:リフレーッシュ部隊】
「野末、お前が帰ってくるのを待っていた」
「良し、1番乗り!」
 出現したペケが戦わずして消滅していくのを見て野末 和久は喜びの声を上げた。ここは熊大迷宮。リフレーッシュ部隊は本日も地下7階のボスであるペケの部屋を訪れている。ペケ戦に入って1ヶ月半ほどが過ぎ、戦士の3人ともある程度余裕を持って戦えるようになっている。またこの部隊の戦士である野末、中込 翔太、森野 

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