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よろず支援拠点コーディネーターになりました

中小企業診断士のフクダです。
実はこの4月から、埼玉県よろず支援拠点のコーディネータになりました。
月に8日ぐらい、経営相談をお受けしていきます。
せっかくなので、私もイマイチよく分かっていなかった「よろず支援拠点」についてご紹介します。

相談は何回でも無料

よろず支援拠点(よろず)は経済産業省が設置した無料の中小企業向け経営相談所で、47都道府県に1か所づつ設置されています。
どんな相談でも、何回でも無料で相談できます。
「タダより高いものはない」といいますが、何の罠もなくタダです。(年に1回くらい利用者アンケートがある程度)

大企業以外、ほぼあらゆる業種が利用できる

会社の規模は大企業でなければ1人の個人事業主から相談できます。業種も、たとえば私の専門分野である農業も対象ですし、個人開業医や任意団体、NPO法人、一般社団法人、社会福祉法人なども相談できます。

あらゆる分野の相談が受けられる

埼玉県の「よろず」には現在約30名のコーディネーターがいます。メンバーはこんな感じ
私の専門は農業や食関連ビジネスのブランディング・マーケティングですが、他にも税務・デザイン・DX・WEB・海外展開・事業再生・技術開発など、あらゆる業種・あらゆるテーマに対応できる専門コーディネーターが揃っていて、複数のコーディネーターからチームで支援を受けることもできます。

裏技・県外企業も利用可能

これはコーディネータになってから知ったのですが、実は県外のコーディネーターにも相談することができます。
コーディネーターは県外の企業に出張相談で伺うことはできないのですが、相談所まで来ていただく、もしくはオンラインであれば、県外の企業でも相談可能だそうです。

制約もある

一方で、公的支援ならではの制約もあります。
・時間制限があります(埼玉では基本50分、最大でも120分)
・基本、相談所へのご来所かオンライン相談です(最近はオンラインが主流)
・相談企業自身が自力で経営改善することを目的にしているため、コーディネーターが業務を代行することはできません。
(補助金の申請書を作ったり、チラシなどのデザインを作ったり、記帳業務を代行したり、WEBサイトを作ったり、などです)

なぜ、よろず支援拠点コーディネーターになったのか

私は1年前から独立の準備を進めていましたが、よろず支援拠点のコーディネータに応募を決めたのは、独立直前の今年3月になってからです。
(先輩コーディネーターさんから募集のお声掛けをいただきました)

私がメインにしている民間の顧問契約やコンサルティング契約は有料ですから、同じエリアで無料のサービスを受けられるとなると、お客さんがみんな無料の方に来てしまうのではないか、そんな心配もありました。

とはいえ、これまでの支援先企業さんの全てが私と直接契約するとも思えないし、ご縁のあった方々とは、今後も何らかの形でお役に立ちたい、と言う気持ちがありました。
また、以前から「農業者が気軽に経営相談できる場所が少ない」という話をあちこちで聞いていたため、私が「よろず」でその窓口のひとつになれれば、という思いもありました。

無料と有料の線引き

上でご説明した通り、よろず支援拠点コーディネーターは無料、私の直接契約コンサルティングは有料です。
では、どこで無料と有料の線引きをするのか?
こんな感じで線引きしています。

◯無料(よろず支援拠点)
基本アドバイスのみで、書類作成など、業務の代行や請負はできません
・事前予約制で、私が対応できる時間や日数に制限があります。
(県内各地での出張相談会や会議などを除くと、私がフリーで相談対応できるのは週1日、4件ぐらいです)
・基本、事務所に相談に来ていただくか、オンラインでの対応になります。

◯有料(直接契約)
自由度が高いです
・クライアントのご都合に合わせて訪問日や日数を決められます。
・時間制限がないので、じっくりご相談できます。
・全国どこでも訪問可能です。出張の同行もできます。
・実際に手を動かしてお手伝いできます。例えばこんなことができます。
  事業計画や補助金の申請書作成、営業用の資料作成
  SNSやプレスリリースなどの情報発信代行
  展示会や商談会の同行、得意先との交渉に同行
・顧問契約の場合、緊急の対応も可能です。メールやメッセージ、電話などで随時フォローアップできます。

というわけで、まだまだ「よろず」の業務を把握しきれていないのですが、県内の皆さんのお役に立てるように頑張っていきますよ。
どすこいどすこい。


私の開業の経緯はこちら

マイナビ農業で、私の開業についてご紹介いただきました!


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