まんが「輪島塗の御膳」
私たち震災ボランティアの今回のミッションは蔵の2階にある輪島塗の食器をその日のうちに全て降ろして欲しいというものでした。午前中のうちに地震でカチャカチャになっていた蔵の1階を片づけて、いよいよ午後からは輪島塗の食器を降ろす作業です。
蔵の二階からは50人を超える数の御膳が大切にしまわれていて、家主さんはそれを救い出すことを私たちに依頼してきたのでした。
私が沢山の御膳を見て想像したのは、昔各家庭で行われたであろう冠婚葬祭の様子でした。単なる私の勘違いの妄想なのかもしれませんが、きっと家主さんは大切な記念日に家族やお客様をもてなした思い出とともに輪島塗の食器を大切に大切にしているのだろうと想像しました。
無事私たちボランティアは、家主さんの要望されていた、蔵を片付けて二階の大切な輪島塗の食器を全て降ろすというミッションをやり遂げる事ができました。
本当は蔵の二階には他にも衣類の入ったタンスや長持ちなどまだまだ家具などがあったので時間があれば降ろしたいところだったのですが、最優先は輪島塗の救出。
能登の地域に輪島塗の文化が強く根付いている事を感じたボランティア活動でした。