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老いと病と趣味と夢

老いて、病が増えて、好きな趣味が、夢が、思うようにいくのだろうか?

心臓が動いてて、呼吸できて、耳があり目があり腕や足があり、食べて寝て、それはそれは幸せなコト。たぶん。日々の生活が幸せなコトのように思う余裕、出来事、時間、パズルが当てはまれば該当するコト。はずむような気持ちで人生を描いていける。老いていくとしても?

不安、悩み、悲しみにいらだち、焦り、急ぎ、満身創痍、足も手も前に出ない…。パズルが崩れてく、必死に当てはめようと次から次へと試すが合わない。パズルも老いていくのだろうか?

もう…手持ちのパズルでは上手く行かない。どうにもこうにも打開策がない、落ちていく感覚。

そんな闇の大雨の中に居た。

あがいて、抗って、傷を隠して、生きた。それが「大人」だと、あるべき姿だと脳内に染み渡らせて生きていかねばならならぬもの。

そう、教育を受けてきたのだ。女の子はランドセル赤、男と子は黒。新学期の登校日には新しい雑巾を3枚提出。上履きは白!!

時代は変わったー。どえらく、変わったー!

昭和・平成・令和、「普通」の中に変わるものと変わらなく美しく尊いものが混ざり合ってる。「多様性」の中に開けた歩みやすさと細かい取り扱い説明書。

ランドセルの色がカラフルな昨今、老いることは恥ずかしくなくなって楽しいかも…そう思うようになった。怖いと思うことが減った、なんて言ったらいいか、かっこいい言葉ないかな…?出来ないことも増えたけどね、もうフェスやらライブに行っても騒げません。飲みながら過ごせません。迷子センターの係員へと役割が変わり、泥酔した人の介抱へとシフト変更。老いてもやれる事あるもんだ。

病は…嫌だなぁ。ほんとはね、いやだあ、痛いのも痒いのも辛い身体をかばいながら生きるのも、薬で対処しどうにかこうにか「健全」「健康」の端っこにしがみついてしんどいのだ。病気で制限しながら生きるから、趣味が仲間と朝まで騒ぐことから、仲間と刺繍糸、毛糸でモノづくりへと変わった。夜の10時には寝る。老いても人は変われるようである。

若い時、細胞がツヤツヤしてる時、友達同士でいつのことだろう、「戻るなら、何才くらいがいい?」みたいな会話、学生の頃とかしませんでした?
社会人一年目、時はたち何年経っても仲のいい同期と飲み会でも同じ話ししませんでした?これからのことより楽しかった時に思いを馳せて笑ったりしませんでした?自分本位に話をしてる己だけかしら?

懐かしいって…あったかい時がある。優しい。

そういうパズルも持ち合わせて世界規模でみんな生きてる。
ありきたりな言葉だけど、たぶん、毎日生きてるだけで意味がある、堂々と自分の命を大切にできてたら意味がある!!誰の代わりも居ない自分の人生を誰にも奪われたりしない、軽やかに生きるのだ!!

人様に迷惑かけない程度にね。少々、わがままも使い方を上手く、鮮やかに、慎ましく使いこなせるように。老いて、しなやかさを手に入れた。

ルーズソックスを履いて自由を体感してた高校生は今や、冷え性対策に念を入れ、シミ対策シワ対策をしてる。老いを受け入れてる。
放課後、または早退してでもカラオケBOXへ自転車を走らせ、有り余るエネルギーを椅子の上に立ち叫ぶ者、部活に励む者、今や持病が増えて、家族が増えて、働く時間、働き方も変わった。

体力は衰え、気力で乗り切る毎日、人に自慢できる趣味が無くても生きてれば、必要なパズルは生まれるもんだなぁと最近思う。老いの境地を開いた。

大人も成長していけるよね?できるよね?その人なりでいいよね?変化していいよね?居心地が悪いなぁと感じたら、居場所を変えていいよね?そうしてパズルは増える。

そう、抗うことなく経験してきたことの中からパズルを増やせる、夢を持てる。

なんせ、老いてるのだから、パワーアップして感じるものを研ぎ澄ませて、細い道でも通り抜け方を知ってるのだから。楽しみの見つけ方を、直球ど真ん中でなくて、見方を変えてあらゆる角度から観察できる視点を知ってるのだから。物事の捉え方が一つでないことを学んで、幾つもの、仮面とドレスを見にまとい魅せ方を知ってしまってるだもの。あーもうこれは、きっと…。

無敵だ、無敵なのだ、人生夢だらけ。

光に満ち溢れるほどの夢はもう見たのだ。突っ走って輝いて生きてきたのだ。

まだまだ階段を昇る。増えることがたくさんある、まだまだ知らなかった世界を知れると思う。老いて病が増えて趣味が変わり夢も変わったけど、強みと弱みの使い分けもできる、さぁ、自信を持ってみよう。

老いる日々をやりたいように思い描き今日を始めよう。なんせ無敵なのだから。










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