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#創作大賞感想「24歳のエチュード」を読んで

 皆さんこんにちは!日々木です。
 もりたさん著、「24歳のエチュード」を読ませていただきました。エッセイの感想を書くのは初めてですが、よろしくお願いします。

 まず、題名かっこよくないですか?笑

 「24歳のエチュード」。

 本文にも出てきますが、エチュードとは練習曲を指すそうです。「バイエル」とか「ハノン」は聞いたことがありました。24歳を生きるためのエチュードなのか、24歳が作り出すエチュードなのか、考えさせられます。

 24歳なのも私は惹かれました。(作品に「僕」が出てくるので一人称を私にしています。)年が近いので。大卒なら社会に出て2年目。学生だったのが、社会の理不尽さなんかに揉まれて擦れてくるころですよね笑。

 しかし。作中の「僕」は就職をしていません。音楽への道を模索していたわけです。でも行動には移せていなかった。作品冒頭の堕落状態に。

 この堕落状態。私も経験済みです。新卒で入社した会社を4か月で辞めました笑。それから翌年4月に就職するまで、なんで生きてるんだろうって思ってました。

 「僕」は堕落状態からブックオフのバイトをすることで脱却しています。いいですよね、書店員。優しい方が多いイメージです。これが「居酒屋でバイトしました」だったら読むの止めてます。元気じゃん、ってなる。

 村上春樹さんの著作にはまったそうです。作中の一人称が「僕」だし村上さんの影響を受けられているのかも。本、音楽、旅。これらが揃うと一気に面白くなりますよね。

 音大進学のために電子ピアノを購入されてます。しかも元カノにアドバイスをもらっている。普通出来ないですよ。すごい行動力。バイトと東京の出来事が背中を押したのかな。「やるぞ」って。ちなみに私も今の仕事を始めてからやりたいことが止まりません。気の巡りがよくなったのでしょうか。

 後半からスポ根ものになります。好きです、努力。ピアノでぎっくり腰になるんですね笑。腰も気の巡りが関係していると思います。

 神戸の自然が出てきます。BLUEGIANTだったらそこで練習するんだろうけど。私は自然が好きなので、もっと自然描写があったらうれしいです。ピアノと森って相性いいですよね。

 さらっと音大に合格しています。すごいことなんですよね。もう少し喜んでもいいのでは?浪人して大学に受かった時とは一味違う喜びだったと思います。

 現在の「僕」は文章にも打ち込んでいるそうです。私も書きたくなりました。書く気を起こしてくれる作品でした。

【まとめ】
 分量の多い作品でしたが、あっという間に読んでしまいました。「僕」に共感するところが多かったからかな。「僕」が堕ちたところから始まり、人と出会って成長し、夢を実現する。物語として面白く、小説としても作品が書けそうです。音大入試、学生生活の様子が気になるところでした。夢実現にとって大きく関わるでしょうし。

 この感想は星野源さんの曲を聴きながら執筆しました。音楽、エッセイ、トーク、どれもこなせちゃうの羨ましいです。まずはエッセイを書きたい!うむ。



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