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ペーターは凄いやつなんだと知った日のおやつ


気の迷いで、台湾は宜蘭にある「綠色博覽會」に行ってきた。

緑色博覧会は宜蘭県の中でも有名な観光地の一つ。
川沿いのキャンプ場に併設されてた博覧会で、
エリア内には台湾の文化や社会問題を取り扱った子供向けブースや簡易的な遊園地が設置されている。

要はエリア内を練り歩き、体を動かしながら子供と楽しく色々学ぼうぜ!
って感じの場所。

中ではキッズが川で遊んだり、トランポリンで飛び跳ねたり、ブースでクイズに勤しんだり…
道には無料のシャトルバスが行き交っていて、
一応成人女性の私は、街づくりゲームで他人の作った街に入り込んでしまったような異世界感を感じ、えもいわれぬ不安感に襲われて、ここでの楽しみ方をいまいち掴めなかった。

笑顔で走り回る子供に囲まれながら、
そんな風に純粋に楽しめない自分に若干嫌気が差し
「なんだかつまんねえ大人になっちまったぜ」
なんて居心地の悪さを抱えて歩くうち
ふと目に入った動物エリアでヤギさんに遭遇。

「いや、ヤギってこんなにデカかったっけ…」

デカくても可愛い

そういやちょうど幼稚園から小学生くらいの頃
アニメの「アルプスの少女ハイジ」を観ては
よく姉とハイジとクララごっこしていたなあ。

ハイジの推しの、白い子ヤギのユキちゃん、大人になるとこんなにデカくなるんか〜、

ペーターは毎日こんなに大きいヤギのお世話をしてたのか。朝から偉いな、すげえな。

とか色々物思いに耽ってたら、突然脳裏に
ペーターが地面に仰向けに寝っ転がって、
ヤギのおっぱい鷲掴みにしてミルク直飲みしてたシーンが湧いて出て来た。

このシーン!


当時は山の子ライフってこんな感じかぁ〜くらいにしか思ってなかったけど、
ギャンギャンにエサを求めて鳴いているヤギを目の前に改めて考えると、あれはとんでもないプロの技である。
自分より遥かに体格のあるヤギの股下に潜り込み、蛇口を捻るかのように乳を飲む小学生。何だその世界線、ワイルドすぎるやろ。
野生的すぎてもはやエロスを感じる。

私も一回でいいからやってみたい。
と思ったけれど、ここにそんなオプションあるはずもなく、
代わりと言ってはなんだが「ヤギミルクアイスバー」なんてのがあったんで買ってみた。

ヤギさんありがとう


冷たくてうんメェー
ヤギミルクって書いてあるけど、1ミリもヤギの風味は感じられず。
ヤギミルク臭くて苦手な人も多いから、多分牛乳でめちゃくちゃ薄められているんだろう。
おんじやペーターが飲むような
獣臭マックスの100%ヤギミルクを欲していたけど、まあこれはこれでおいちい。
いや、甘ったれた現代人の私たちにはこのくらいが丁度いいのかもしれない。
なんて考えながらチロチロ食べ進める。

ペーターへの敬意を込めて
リスペクト!リスペクト!

そして帰る頃になってようやく、
何だかんだめちゃくちゃ楽しんでた自分に気づいた。
童心に帰るなんてくさい事できるわけ…
とか思ってた私、完全敗北。

博覧会マジックに脱帽した1日であった。

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