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【理系の台湾留学】研究室で学んだこと

今日は三年生の時に所属していた研究室からお呼びがかかって、朝早くから学校で原住民の方と交流してきました。

要件は羊が研究室で開発した商品の作り方を教わりたいとのことで、何でも彼らは私の商品を部落で販売したいんだとか。

羊は「食品加工学」という食品のメカニズムを研究する研究室にいて、そこで「フルーツレザー」という商品の開発をしていました。

このフルーツレザーめっちゃ簡単にいうと、
ジャムを薄く広げて乾燥させた商品なんですが、羊はコロナで帰れなかった大学ニ年の夏休みも三年の冬休みもゼミの教授の命を受けて、これをひたすら作ってはデータとったりしてました。

実際に作ったフルーツレザー
(スモモとパパイヤ味)


でも実際に販売する事が出来なかったのと(時間的に)、私のやりたかったことと違う実験内容だったこともあり、研究してる時は正直これやって意味あるのかなあとか、この商品誰が興味あるんやろって思ってた部分がありました。

他の学科の教授からは
「お前らの実験室何やってんのかよくわからんくて草」
みたいな事も言われたし、
私自身も他の実験室の学生が書くグラフやら化学式やらでデコられた横文字だらけの論文を「かっけえーいいなあ」って羨ましく見ていました。

だからこそ、四年の今更になって自分の研究がまさか誰かに必要とされるなんて思いもよらず、
今回のお話が来た時は正直心底驚きました。

そして今日一日、原住民の方々が私の話を凄く熱心に聞いてくださる姿や、実際に一緒にフルーツレザーを作り、
「美味しいし簡単に作れるしユニークだし、部落にある野生のスモモを使えば良い収入源になる」
と凄く喜んで下さっている姿を見て、
この研究やってよかったなあとか歯が浮くような事考えちゃったりして、
生まれたての誇らしさと感謝で四六時中胸がいっぱいになっていたのでした。

そして何より自分の研究の可能性を信じて行動し、実際に社会に発信する機会を生み出してしまうゼミの教授に感心しました。
具体的な方法を考えるために必要な知識や発想力といった頭の良さは勿論ですが、それを可能にする人脈(コミュ力)だったり柔軟性だったり…。

人としての格の違いを改めて実感し、そんな人の横で意味あるとか無いとかごちゃごちゃほざいていたかつての自分の青さを恥じました。
深夜まで実験してる時は「こんなもんやってられるかー!」って全部投げ出したくなったことも100回くらいあったけど、あの時キレ散らかさなくてよかったな自分。

まとめると、研究で得られた一番の収穫は

  • 自分では何の意味もないと思い込んでた経験やスキルが、意外と世の中に役立つ時があるということ。

  • 結果を生み出すのに重要なのは決断ではなく、「どうしたら自分のしてる事により大きな価値を持たせられるか」を自分の頭で考え行動する事。

  • それができないなら、とりあえず頭の良い人の言う事に従ってみるのもアリ(⚠ここで言う頭のいい人は能力値が高い人のことで単に勉強ができるという意味では無い。)

淡白にいうとマーケティング能力と主体性を身につけろってことなんでしょうか。

まあ私が研究に費やした2年間をちんけなビジネス書に書いてありそうな言葉二つでまとめられるのは癪だし、うまく言語化できない部分もあって今回も長々と書かいてしまいました笑。すまそ。

んまあ何はともあれ、また一歩人間に近づけて良かった。

ここまでご覧になってくださった方、
本日はお付き合い頂きありがとうございました!

ではまた下次見!

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