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アルペジョーネ・ソナタ 【男と女の肖像】
クラシック音楽を取り上げるだけでも敬遠されるのに、こんなマニアックで暗い曲を扱えばますます誰も寄りつかなくなるだろう💦
(もしかして自滅願望か…? :^))
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いつかシューベルトのアルペジョーネ・ソナタのイメージをモチーフにして絵を描いてみたいと思っていた。
しかし、あまりにもロマン派系の色彩濃厚な曲は僕のような水彩イラストにはそぐわないという躊躇もあったのだが…
![](https://assets.st-note.com/img/1698285179895-KdtgH0MdUG.png?width=1200)
ダーマトグラフ、透明水彩(F4)
シューベルト作曲
『アルペジョーネ・ソナタ』
(アルペジョーネとピアノのためのソナタ イ短調 D821)
※3楽章構成(演奏時間30分弱)
チェロ:ロストロポーヴィチ
ピアノ·:ブリテン
(1968年録音の録音)
冒頭の1枚目は、もの思わしげな青年。
モデルはいない。
強いて言えば、深い苦悩の中で青春の煌めきに背を向けて煩悶していた、若き日の自分の姿がイメージ・モデルだ。
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2枚目は、憂いを帯びてどことなく放心したような女性。
表情の消えたアンニュイな雰囲気と、それでいて全身から発する強烈な「女」の香りのアンバランスな魅力に惹かれた。
![](https://assets.st-note.com/img/1698244594686-xyWbPKdSoz.png?width=1200)
コンテパステル(F4パステル用紙)
モデルは誰か、などと詮索することなかれ。
下描きなしの一発勝負。
曲のイメージに合わせてコンテパステルを塗り重ねた荒い素描の段階で完成とする。
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この絵の何がアルペジョーネ・ソナタなのか? と尋ねられても返答に困るが、ま、その辺りの解釈はそれぞれにお任せする。
※ 『アルペジョーネ・ソナタ』は、19世紀の一時期に発明されたものの、ほどなくして消えたアルペジョーネという幻の楽器のためにシューベルトが作った曲だ。
この曲を書いた時期のシューベルトの体調は思わしくなく、その4年後に31歳の若さで短か過ぎる生涯を閉じた。
現在ではチェロ、またはヴィオラで演奏されることが多い。