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【Re:01小説】『君を守りたいseason2』   ①一文字家

前回までの「君を守りたいseason1」

全日本大震災の後、北海道夕張市が仮の首都になっていた。

ある日の朝、志朗は隣で寝ているアスカを起こさないように部屋を出て、日課であるタワマン3階のトレーニングルームに行くためエレベーターを待っていた。「あらっ!おはよう、志朗」背後から志朗の母、はるかが上階の義母映見に会いに行くところだった。「おはよう、かあさんまた上に?」

「そーなのよー、震災から1年経って、もー完全にどこも森林やテーマパーク、観光地になったらしの、それで、映見ちゃんが一緒に様子を見に行こうって言われて、、、」
「そうなんだ、気を付けて楽しんで来てね」
「うん、あそうそう、今日はいよいよ内閣を発表するのね、がんばってね」
「あー、緊張するよ」
「じゃぁね、志朗」右手を挙げて母を見送った。


【トレーニングルーム】
志朗は、10Kランニングした後、筋トレマシーン、プールで5K泳ぎ、道場でシャドーをしていると、気配を消した猛が志朗の背後に迫っていた。志朗が気付いた時には猛の拳が見えた。
「うっ!」辛うじて右へ避けたが、猛の蹴りが回避途中で見えた。志朗は反射的にバク転で回避した。
「さすがだなぁ志朗」
猛はたった2手で汗びっしょりだった。それ程本気だった。
「おやっさん、ひどいっすよ、俺じゃなかったら殺人犯ですよ」
「いやぁ、悪い悪い、俺とお前の仲だ許せ」
「はぁ、汗かいたのでサウナどうですか」「おっ、いこいこ」
猛は許されたと思い喜んでした。


【サウナ】
二人が入室してすでに30分が経過していた。
「志朗、まだ出ないのか」
「入ったばかりですよ」
二人とも負けず嫌いである。でも、猛がたまらず部屋を飛び出て、水風呂に飛び込んだ。そのあとすぐ志朗が優雅に水風呂に浸かった。


【脱衣室】
二人は大きな鏡の前で体を拭いていた。「午後はいよいよ内閣の発表だが、様子はどうだ」
「はい、面白いメンバーですよ、各自の成果報告が楽しみです」
「そうか」
「それより、おやっさんの方が大変そうです」
「いやぁ、俺なんかただ任せてるだけさお前に、な」
「ところで志朗朝飯食ったか?」
「まだなので行きますか」
二人はカフェで朝食を食べながら、午後の段取りを話した。これからの日本再建実施についてだった。

②へつづく


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