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【小説】『君を守りたい』

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ド素人ですが、今まで観た映画、アニメ、ドラマのエッセンスを散りばめたストーリーや世の中に対するストレスをストーリーにしてお届けします。
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記事一覧

【小説Re:01】『君を守りたい』⑨未来への準備

被災地の避難所で生活していた人々は、順次ヘリコプターで大型客船へ移され北海道へ運ばれるようになっていた。北海道に着くと仮住まいとして用意されたマンションへ案内された。そこを一旦住居として、カタログの中から、ファミリーは一軒家を、独身者は、マンションの2LDKを選んで引越が出来る仕組みになっていた。家賃、光熱費、医療費、その他生活に必要な費用はすべて支給されたカードで無料となる。その費用は、一文字グループと大手企業が負担していた。カードは、被災地から移住する際に本人の個人情報、

【小説Re:01】『君を守りたい』⑧あれから5年後

 志朗が死んだ日、2023年3月18日 土曜日 PM2:31から5年後の2028年3月。志朗は、妻の父猛の弟一文字隼太が必死に家族に説明してくれたお陰で、転生してタイムスリップした志朗のことを始めは半信半疑だったが、3日ほど一緒に暮らすうち、すっかり志朗だと信じて貰え、義父猛の暗殺企む組織を撲滅し、その後何事もなかったように5年が過ぎようとしていた。2028年3月17日 PM13:00 ズシンという縦揺れの後、約3分横揺れが起きた。タワマン最上階にいた志朗と家族は、建物の免震

【小説Re:01】『君を守りたい』⑦信じて欲しい!

 現在、2023年3月3日金曜日 PM17:00 ハワイ某所の路地裏。電磁波で小さな稲妻があちこちで光っている。光が強くなり、時空の裂け目が現れ、中から志朗が歩いて出てきた。志朗は、あたりを見回した。 「いつ、どこだ?」 志朗は大通りに出て、ビルの電光掲示板を見た。一文字一家がハワイに到着したときだった。 タイムリープは、肉体にダメージを与えた。志朗は、ホテルを探してベットに倒れ眠りについた。 志朗は、朝6時に目が覚めた。フロントでトレーニングウェアを購入して、海岸通りをラン

【小説Re:01】『君を守りたい』⑥Back To The Past!

 2073年3月3日、志朗は無事に生まれた。両親は極普通の会社員の父と専業主婦の長男として生まれた。偶然にも志朗と名付けられた。死んだ日から30年経っていた。 志朗は、過去の記憶を持ったまま幼稚園、小学校、中学校、高校、大学を優秀な成績で卒業した。そして、一文字家が経営している企業に就職した。 アスカ狙撃事件から5年後、猛は狙撃犯を殺したが、何者かに殺された。その後、猛の弟隼太が社長を務めたが、しばらくしてアスカが社長に就任し、隼太が会長になった。アスカは、志朗の死後、独身を

【小説Re:01】『君を守りたい』⑤ここはどこだ!

志朗「なっ、何だここは、真っ暗で何も見えない」ハワイのショッピングモールでアスカが何者かに狙撃されたが、辛うじて志朗が盾になってアスカは助かった。だが、志朗は背中に弾丸を受けて死んだ。何故か志朗は目覚めた。そこは、暗闇で周りが何も見えない。臭い、周りに獣の死骸が沢山あるような、とても耐えがたい臭いだ。そして、湿度が高く、ジメジメした重い空気、絶えず苦しそうなうめき声が聞こえている。一人ではない、大勢の人間が嘆き、苦しんでる、志朗は、精神が破壊さそうな気持ちになっていた。どれく

【小説Re:01】『君を守りたい』④ハワイ家族旅行

アスカの母、映見と志朗の母、はるかが京都旅行から帰って来た。さっそくハワイ旅行の話を聞き、ギャルのように喜んだ。3日後、3世帯家族は、タワマン屋上のヘリポートに待機しているヘリコプターに乗り込んだ。そこから、ある空港に待機している自家用ジェット機でハワイに行けるように手配が済んでいる。「えーっ、ナニコレぇ~大統領になったみたい、映見ちゃん凄いわぁー」はるかは驚きではしゃぎっぱなしだった。「はるちゃん、驚くのはまだ早くてよ、次は自家用ジェット機でハワイへひとっ飛びよ、おーっほほ

【小説Re:01】『君を守りたい』③ムコはつらいよ!

アスカの父猛と風見志朗の死闘の後、アスカと志朗は身内だけで結婚式を挙げた。志朗は、ライダー俳優として人気上昇中だったが、あっさりと引退した。事務所とは、交渉の上円満退所した。猛の弟、一文字隼太が、志朗の代理人として多額の和解金を用意したため退所交渉はスムーズだった。それと、結婚後、志朗とアスカは、タワーマンション最上階、猛と映見夫婦の下の階の一室に引越した。更に風見志朗の母、はるかも志朗と同じ階の部屋に引越て来た。母同士、会った初日から意気投合して昔からの親友のように仲良くな

【小説Re:01】『君を守りたい』②君は俺の○○だ!

猛「おはよう、風見君、アスカ待ってたよ、よく眠れたかい?」アスカ「お父さんおはよう、来たよぉー」志朗「おはようございます。今日からお世話になります」猛「おう、風見君これ渡しておくよ、このマンションの施設が顔パスになるカードだ」「じゃ、先にジムに行ってるから、荷物置いて飯食ったら3階のジムに来なさい」と言って猛は玄関を出た。「志朗くん、おはよう」とタイミングよくママが来た。志朗「映見さん、おはようございます。今日からお世話になります」アスカ「ママおはよう、お父さん張り切ってるね

【小説Re:01】『君を守りたい』①君には娘はやらない!

お父さんの携帯の着信バイブの音、ブーブーブー「おう、アスカか? 久しぶりだな」アスカ「お父さん元気?、、、、あのね、お父さんに会って欲しい人がいるの」なにっ!アスカにそんな男がおるんかぁー言葉に出そうになったが、かろうじて押し殺した。そして「おーっ、連れてきなさい」と言えた。アスカ「うん、じゃぁ、今度の土曜日の12時でいい、ご飯食べながら」父「おー、いいよ。楽しみに待ってるよ」アスカ「じゃぁね、ママには後で電話するよ、おやすみなさい」通話が切れた。「アスカから?」と勘のいいマ

【新作小説】『君を守りたい』⑨未来への準備

被災地の避難所で生活していた人々は、順次ヘリコプターで大型客船へ移され北海道へ運ばれるようになっていた。北海道に着くと仮住まいとして用意されたマンションへ案内された。そこを一旦住居として、カタログの中から、ファミリーは一軒家を、独身者は、マンションの2LDKを選んで引越が出来る仕組みになっていた。家賃、光熱費、医療費、その他生活に必要な費用はすべて支給されたカードで無料となる。その費用は、一文字グループと大手企業が負担していた。カードは、被災地から移住する際に本人の個人情報、

【新作小説】『君を守りたい』⑧あれから5年後

 志朗が死んだ日、2023年3月18日 土曜日 PM2:31から5年後の2028年3月。志朗は、妻の父猛の弟一文字隼太が必死に家族に説明してくれたお陰で、転生してタイムスリップした志朗のことを始めは半信半疑だったが、3日ほど一緒に暮らすうち、すっかり志朗だと信じて貰え、何事もなかったように5年が過ぎようとしていた。2028年3月17日 PM13:00 ズシンという縦揺れの後、約1分横揺れが起きた。タワマン最上階にいた志朗と家族は、建物の免震機能のお陰でそれほど大きな揺れは感じ

【新作小説】『君を守りたい』⑦信じて欲しい!

 現在、2023年3月3日金曜日 PM17:00 ハワイ某所の路地裏。電磁波で小さな稲妻があちこちで光っている。光が強くなり、時空の裂け目が現れ、中から志朗が歩いて出てきた。志朗は、あたりを見回した。 「いつ、どこだ?」 志朗は大通りに出て、ビルの電光掲示板を見た。一文字一家がハワイに到着したときだった。 タイムリープは、肉体にダメージを与えた。志朗は、ホテルを探してベットに倒れ眠りについた。 志朗は、朝6時に目が覚めた。フロントでトレーニングウェアを購入して、海岸通りをラン

【新作小説】『君を守りたい』⑥Back To The Past!

 2073年3月3日、志朗は無事に生まれた。両親は極普通の会社員の父と専業主婦の長男として生まれた。偶然にも志朗と名付けられた。死んだ日から30年経っていた。 志朗は、過去の記憶を持ったまま幼稚園、小学校、中学校、高校、大学を優秀な成績で卒業した。そして、一文字家が経営している企業に就職した。 アスカ狙撃事件から5年後、猛は狙撃犯を殺したが、何者かに殺された。その後、猛の弟隼太が社長を務めたが、しばらくしてアスカが社長に就任し、隼太が会長になった。アスカは、志朗の死後、独身を

【新作小説】『君を守りたい』⑤ここはどこだ!

志朗「なっ、何だここは、真っ暗で何も見えない」ハワイのショッピングモールでアスカが何者かに狙撃されたが、辛うじて志朗が盾になってアスカは助かった。だが、志朗は背中に弾丸を受けて死んだ。何故か志朗は目覚めた。そこは、暗闇で周りが何も見えない。臭い、周りに獣の死骸が沢山あるような、とても耐えがたい臭いだ。そして、湿度が高く、ジメジメした重い空気、絶えず苦しそうなうめき声が聞こえている。一人ではない、大勢の人間が嘆き、苦しんでる、志朗は、精神が破壊さそうな気持ちになっていた。どれく