【新作小説】『君を守りたいseason2』　　 ⑥公安法務大臣　古御門寅子

前回までの「君を守りたいseason1～2」

【小説】『君を守りたい』｜荒野の高等遊民４号｜note

司会「続きまして公安法務大臣、古御門寅子氏です。古御門氏は元警視庁第一捜査一課部長警部補の経歴があります。それでは、どうぞ」

「古御門です。よろしくお願いします」
「私の実行計画は、犯罪撲滅です。しかし、貨幣のなくなった今従来の金がらみの詐欺、暴力、殺人等、自家用車が無くなるので交通事故は無くなります。国民はほぼ安心が保証されますが、日本以外からやってくるあらゆる危険に備える必要があります。スパイ、不正入国、テロ、強盗などの懸念があります。そこで、監視カメラドローン、護衛アンドロイドの適正配置、科学捜査強化」

「何よりも、裁判判決、法改正の時短化を情報省、防衛省、各国の警察とも連携して進めて行きますまずは、明日から殺人罪の年齢撤廃をします。殺人を犯した者、指示した者、傍観した者は子供であれ裁きを科します。私はこのような法改正の権限を与えられました。１年、時間を下さい、皆さんの安全を私が保障します」
警察幹部の制服は、白、マント、帯刀であり、古御門氏は、さながらベルサイユのばらのオスカルのようだった。
会場も国民も憧れの眼差しで拍手した。

⑦へつづく