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鳥と私の共存。共に生きよう。

けたたましい「キーキー」と鳴く鳥の声で目が覚めた。
我が家の向かいの田んぼに住み着いている「ケリ」という鳥だ。
一体何時なんだ?スマホの時計を見ると、まだ朝方の3時だ。
窓の外に目をやると、まだ暗いはずの空が煌々と光っている。どこかの会社か、あるいは工事現場が、明かりをつけたらしい。
鳥はおそらく驚いて鳴き始めたのであろう。鳥としてもいい迷惑だろうし、こちらとしても、いい迷惑だ。
丁度トイレに行きたかったので、夫が爆睡する布団を抜け出しトイレに行った。

先日、寝室を田んぼに近い方に変えたのが仇となった。
数日前に、模様替えをしたところなのに、もう、前の部屋に戻したくなっている。
睡眠が大事な私にとっては、これは早急にどうにかしたい。

しかし、先日の模様替えで私の背中や腰の筋肉は疲労し、腰痛が発症している。
今日こそは、体をゆっくり休めて、たまには読書三昧の時間でも過ごそうと思っていたのに、私の頭の中は、「今晩には寝床を変えて安眠するぞ」という指令が飛び交っている。
体は悲鳴を上げているのに、脳が暴走している。

私の脳が暴走すると恐ろしい。
田んぼで鳴いている鳥を追いかけまわして捕まえて首を絞めてやる。というシミュレーションまでしている。
夫に伝えると、「おめーの足は遅いから絶対に無理だ。反撃されるぞ。」などと言われてしまった。
もちろん、実際に、追いかけまわすことも、首を絞めることもしないので、安心して欲しい。なぜなら私は、小心者で口だけのやつだからだ。
夫は全く気にならないらしい。
私も最初は、良く通るいい声しているな。と思っていたのだが、安眠を妨害されたら話は別だ。
調べたところによると、卵が近くに有り、敵の注意をそらしていたり、威嚇していたり、ヒナを守っているらしい。ちょっとしたら、家族みんなで飛び立つらしい。
この情報をどこまで信用していいか分からないが、もう少しの我慢なのだろう。
子どもを抱えて身動きがとれない鳥たちのために、私が人肌脱いで、寝室を移動させようじゃ~ないか。

鳥の鳴き声が聞けます↓我が家の立地ではもっとうるさく響きます。


こんな私でも、本当は動物好きだ。
ペットは飼っていないが、夫とよく動物を見に行ったり、動物の動画を見たりしている。

前住んでいた家のベランダに、ヒナが不時着したことがあった。
野生のヒナだ。
人間が触ると親鳥がヒナを置いていくかもしれないので、私は窓越しにヒナを観察し始めた。
ヒナは、飛ぶ練習をしていたようだ。
ヒナの姿が見えなくなったので、親鳥が「ピーピー」と鳴いている。
それなのに、このヒナときたら、私の方をじーと見つめて首を傾げたり、仕舞いには、人間を目の前にして居眠りを始める始末だ。無知とは良いものだ。

不時着したヒナ


親鳥がヒナを見つけて、やってきた。さすがに親鳥は人間が分かるので、レース越しに観察する。
親「ピーピー」(こんなところで何してるの!?早く練習するわよ。)
そんな会話に聞こえる。
そして、2時間程いたヒナたちはいなくなった。
たった数時間だったが、ヒナの成長という生のドラマを目の当たりにし、「なんて良い日なんだ。」と余韻に浸っていた。

ヒナがいなくなったベランダに出ると、我が家のベランダには、大量のフンが落とされていた,,,。

眠るヒナ


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