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大学という場所

私は大学生に向いていない。

小中高の方が向いていた。

そういう人は私以外にもいる。と思いたい。

大学は自由だ。
自分でとる授業を決める、毎日着ていく服を決める、好きに髪を染めてもいい、ピアスを開けてもいい、バイトもしていい、ひとり暮らしだから何時に帰ってもいい。
授業をサボっても先生は怒らない、遅刻しても、レポートがてきとうでも自己責任。

そういう自由な環境で、自分が楽しいと思う授業をとって、好きな髪色に染めて、夜遅くまでお酒を飲んで、なんてそういうことを出来る人間になりたかった。

中学生の頃も美術の授業で「自由にかいていいよ」と言われるのが1番苦痛だった。
これをかいたら変かな?みんなは何をかくのかな?なんてことばかり気にしてしまう。
はじめから「自画像を描いてください」とかいってくれれば楽なのに。

小中高の頃はみんな同じ授業を受けていたし、みんな地毛のままだったし、服は制服とか体操着とかだった。
授業の内容も答えが決まっているものばかりだった。大学みたいに自分の考えを求められる場面は少なかった。

居心地が悪い。「大学生」をやれている同級生をみると心底羨ましい気持ちになる。ここで私がいう「大学生」というのはただの肩書きの話じゃなくて、世間的に大学生らしいなと思われるような大学生であるということだ。

なんでもやっていいから何も出来ない。
ありきたりな授業のとり方をしているし、似合わなかったら怖いなんて思いながら髪も染めれず、新しいコミュニティに飛び込むのが怖くてバイトもしたくなくて、

高校を卒業する頃みんな早く髪を染めたいとかバイトをしたいとか言ってた。
私には分からない感情だった。
最近やっとバイトを始めたが、バイトをしたかったからじゃなく、「バイトをしてない変わった人」とみられるのが苦痛だったからだ。
髪だってなんでみんなあんなに気軽に染めれるのだろう。どんな髪色が似合うか考えて考えて答えは出なくて、考えることに疲れて、また今度でいいやってなってしまう。
服を買うときもそう。みんな楽しそうに服を買うけど、私は服を買うのもなかなか疲れる。どれが似合うか、どれならダサくないか、考えて考えて簡単に何時間もすぎる。数着選ぶのに6時間とかかかるときもある。

中高の頃なら、服は休日に着る程度でそんなに重要じゃなかったし、髪を染める人もいなかったから染めてなくてもアウェイじゃなかったのに。

大学生になってから、そんなことばかりを考えて疲れてしまう。

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