と、こんな感じで安部恭弘の「トパーズ色の月」の続編として安部恭弘の「MANHATTAN」を解釈してみました。
リリースは「MANHATTAN」の方が早く1983年3月で「トパーズ色の月」の1年前。しかし、この2曲を聴いていると、3月に日本からニューヨークへ旅立った女性(トパーズ色の月)を5月の連休あたりに追いかけて渡米した男(MANHATTAN)という構図が浮かんできてしまいます。
両者に共通するのは“未練たらしい男”が描かれているところですが、なんか格好良いですよね。普通なら惨めなはずなのに…「トパーズ色の月」の男はあくまでも受け身ですし判断を彼女に任せて狡さが見えるし、特に「MANHATTAN」の男は生命を断ってしまおうかという思いがよぎったくらい打ちのめされてボロボロの状態なのに。
作詞は誰やねんと見てみたら両方とも詩聖の松本隆でした。松本隆の詩に安部恭弘の曲が合わさると一気に洗練された雰囲気になるんですね。うーん、流石です。