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頭脳派リーマンとの飲み会は「何もなかった」


背景

会社における自分の立ち位置

うちの会社の人は、効率的リーマンを目指して、いかに自分の担当業務範囲を拡大させずに仕事をルーティンワーク化させるか、もしくは、コスパ良く仕事をサボるか、を追求した人が多くいます。

そんな中、私はイロモノで、自分がやったことない業務とかにすぐ手を上げてしまうタイプです。そして、会社の金を使っていかに知識と経験とスキルを上げるか、面白がっています。

要は、給料大して上がんないのになんか仕事頑張っててちょっと変なヤツ、です、たぶん。

自社社員の民度も問われそうですが、世の中の会社なんてそんなもんでしょう?

頭脳派集団に呼ばれる

私は入社当初からいきなり難易度の高い仕事のチャンスがあったので、率先してやってました。ありがたいことに今でも類似業務を受注して担当させてもらっています。

それが功を奏したのか、ある日突然、別支店の会ったことも喋ったこともない偉めの人から連絡が来て、
「キミみたいな(ちょっと難しい仕事頑張ってる変な?)人たち集めて勉強会やるんだけど来る?」
みたいなことを言われ、是非とも!となりました。
会社自体は数百名の社員がいますが、今回呼ばれたのは私含めて5人程度でした。

おお〜自分も精鋭(変人)の1人になったかのかぁ〜?と思って舞い上がっていました。

余談ですが、全国から人が集まるのに対して、勉強会の会場が自分の支店の近くとのことで、ただ近いから呼ばれただけ、という勘違いの可能性アリでした。(しかも俺だけ出張じゃないのか的な笑)

勉強会

勉強会は2日間でした。エライ先生が話をしてくれるというもので、ほとんどの時間が大学の授業的な講義でした。そして話の内容が難しすぎて90%以上意味がわかりませんでした。他の頭脳派リーマンもわかっているのか?というレベルでしたが、私は一所懸命にノートに写して話も聞いていました。ですが、さすがに2日目には睡魔との戦いを繰り広げる事になりました。いつかの役に立たせようと思いました。

飲み会

令和の飲み会に対する持論

2日目の睡魔の原因でもあったのですが、1日目の夜は飲み会がありました。勉強会はもう諦めて、せめて初対面の頭脳派リーマンの方々とは仲良くしたいと思い、飲み会では隙があれば誰かと喋るようにしていました。

しかしここで新たな問題がありました。頭脳派リーマンの方々は、社内のポンコツリーマンと比べると、飲み会の場においてはその高い頭脳や知性を全く生かしていないように感じました。要は、コミュ力が全然ない(ように見える)...

令和の飲み会とあらば、昔のようなみんなでワイワイできればいいやなんてナンセンスで、コロナを乗り越えた現代人とっての貴重な人と人との直接コミュニケーションの場でしょ⁉︎と思っているし、それが多少なりとも一般化してるんじゃない?って思ってます。だってなんでもメールやチャットで要点伝えれば仕事が済むんでしょ?なるべく無駄な会話せずに仕事終わらせたいんでしょ?みたいな。また、裏付けとして以下の言葉とかはもう当たり前ですよね。

  • 効率

  • コスパ

  • タイパ

  • 費用対効果

  • テレワーク

  • オンライン〇〇

  • 可処分なんちゃら

こういう言葉が当たり前になったのは、令和になって人が時間やお金についてもっと大切に考えるようになったと思っています。一方で、ただ単に余裕がない人が増えたとも考えられます。
しかし、逆にもしもそんな余裕がある人(コスパとか気にするなよ〜とかいつも言える人)だったら、そもそもサラリーマンをやっていないような気がするので、飲み会にも参加していないんじゃないかと思います。

それはさておき、会社の飲み会というのは、大半がコスパとか可処分所得とか気にしてる複数の人達が時間を削って(お金は会社持ちで)集まっているのは事実です。頭脳派リーマンならこのくらいの言葉は知ってて当然だと思います。ですが、これを踏まえて、頭脳派リーマン自身の振る舞いが飲み会の価値を決定する大きな要素であるにも関わらず、飲み会では本当にびっくりするくらい「何もなかった」と感じるのです。

飲み会における「頭脳派」リーマンの傾向

具体的に私が感じた、飲み会の際に頭脳派リーマンが取る振る舞いの傾向については以下の通りです。

  1. 喋らない

  2. 質問しても返しが一言

  3. 声が小さすぎて聞き取れない(周りがうるさいのもある)

  4. 喋ったと思いきやどこを見て喋ってるのかわからない、聞き手のリアクション無視

  5. どれだけ中身に付加価値やオチが無くても自分の話が理路整然とするまで話を終わらせることがない

  6. 話はとても聞いてくれる、その話の問題点と原因の指摘に関しては光の速さで与えてくれる

  7. だが他人の話を一般的な問題としては取り扱おうとしてくれないので、共感は皆無

  8. やっぱり喋らない

今回の飲み会でば時間も限られており、周りもうるさく、そもそも仕事上の接点がない関係性という状態でした。そんな中で、上記のやりとりが常態化してしまうと、結論「何もない」になってしまうのです。ただ、6.については少しばかり有益かもしれませんが、これは仕事中でいくらでも発揮してくれるので、飲み会で発揮する優先順位は低いと思います。

おわりに

なんとか「何もない」を回避

私は難しすぎる勉強会の内容は初っ端から諦めました。そして飲み会も「何もなかった」。なので私は違うタイミングで、できるだけ多くの人と会話しました。それは飲み会に関わらず、勉強会の休憩時間や移動の時などです。

結局、2日目の勉強会が終わった後、まだちゃんと喋っていない人がいたので、駅までの道中で話しかけました。よくよく話を聞くと、その人は私の聞きたかったことをすごくよく知っていて、経験も豊富な人でした。そこから、電車が来るまで結構時間があったので長々と喋り、困ったらいつでも聞いてくださいと言っていただけました。結局その帰り道が1番有益でした(笑)

今回の経験を通じた感想

結局、素晴らしい知識や経験を持っている人がいても、それを他人が認知できない状態はとてももったいないと感じました。私は知らないことを知りたい気持ちが強いので、ある程度距離を詰めれる人には、教えて!とか伝えて!と言うことが多いです。でも自分だけがインタビュアーをやり続けるのもなかなかしんどいのです。でもやっぱり、目の前に自分とは違う経験をした人がいるのに、話を聞けなかったり、会話が成立しないのはすごくもったいないと思っていて動くしかない。

勉強会の講義でもエライ先生の話が理解できなかった訳ですが、そもそも一般には簡単に伝わる内容なのか?わざわざ人を集めてまでやる必要があるのか?という疑問も残りました。エライ先生は一般社員の枠ではないので、自由にやっていただいているのかもしれませんが。それでもYouTubeやUdemyなどで不特定多数が質の高い授業を受けられる今の世の中では、今回のような講義に対するコスパ、タイパの悪さを感じずにはいられませんでした。だって実務に直接関係ないんだもん。

また、頭脳派リーマンは会社にとって大変貴重ですが、コミュニケーションがもっとスムーズであれば、お互いのことをもっとよく知ることができるし、多くの価値ある情報を共有できるのではと感じました。いわゆる、頭でっかちになってしまうのが、本当にもったいないと思いました。

会社の中にいると、頭の良さとか、役職とか、年齢差で、妙な壁を感じたり、自分で作ったりするのってすごく多いと思います。だけど、会社の中ほど、自分にとって未知の経験や知識をもっている人と出会える場所はないと思います。それは上司部下や先輩後輩関係なく、その未知の経験や知識を持っている人全てから学ぶことができますし、そこから自分をアップグレードしたり新たなキャリアを描けるのではないかとも思います。そういう行動をとる方が会社的にも有益だろうと考えます。(社内の目も意識して保身的行動をとるときもありますが。)多くの人がそういう風なら世の中もっと良くなるのかななんて思ったりします。

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