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47歳、はじめての転職_058_一回でも転職すると『辞め癖』がつくのは、本当か?


転職をすると(繰り返すと)辞め癖がつくと言います。私はまだ一回の転職経験ですが、確かに分かる気がします。新卒入社の会社は結局25年間勤務しました。『辞めてやる』と思った事も数回ありましたが、何回も踏み留まりました。今だったらどうだろうか?みんなそれぞれ環境も時代も違うからなんとも言えないとは思います。

20代と50歳に近づく年齢と何が違うのか?と考えると、昔は会社への愛着、愛社精神、忠誠心みたいなものが強かった。嫌なことがあったり会社の方針に賛成できない事があっても組織に踏みどどまり、何とかしてこの組織を良くしたいという気持ちが強かったと思います。

何でそんな風に思ってたかと考えると、それまであんまり辞めるっていう選択をした事無かったというとこに落ち着きそうです。中学生まで遡りますと、部活動。今だとパワハラな練習なんでしょうけど、結果結構強かった。その部活に所属している事が何となく自分自身のかすかなプライドを支えてくれる、そんな気持ちでした。


組織に所属していて、嫌な事があったとして、嫌だから辞めて新しいところに身を置くのではなく、ここでこの組織を良くしたい、この組織を理想的なところにする、という選択が先にくる思考回路になって来たと思います。

それが変わるキッカケは、勤めている会社が買収される事。それも5回繰り返され親会社が毎回変わると、組織への忠誠心は流石に無くなります。組織に属して良くする為に頑張っても結果的には、それが更なる買収のキッカケとなる。

そうなると軸は会社ではなく、自分自身に向いてきます。ここでキチンと向き合わないと会社批判だけのオジサンになってしまいます。このままではダメ、自分自身を何とかしないと。

結果、転職しました。まぁまぁ知名度のある会社グループの一社への転職。そこに所属している事の心地良さを感じる事あります。ただそれは愛社精神とか忠誠心とかではちょっと違うのです。外様な感じが抜けない。プロパー社員を見てても、愛社や忠誠心ってあんまり見えてこない。これは時代なのか、この会社の特色なのか?みんな賢い人ばかりなのですが、所属愛みたいなものを感じる事が無いのです。中途が多いのか?確かに新卒入社も少ないし、多くは中途採用で構成されています。

昔は営業していても『会社の看板を傷つけない』事を真っ先に考えて昔は仕事をしていました。こんな私の様な人もいますが、多分それ以外の事を優先する人が大勢なんでしょうか。まず自分のキャリアを考えましょうというのがあまりにも強い世の中に変化したと思います。

会社を辞めるキッカケとなる時に、引っかかる気持ちが中途採用では薄くなっている事が『辞め癖』になっているんでしょうか。また、キャリアエージェントの『転職してキャリアアップ!』という流れが新卒入社数年の方に対しても拍車をかけているんでしょうか。確かに終身雇用ではない。では、『終身雇用ではない事』は一体何なのか?会社が守ってくれないのは昔から変わらず一緒。年齢に応じた一斉昇給がない時代に向かうのならば転職して給与レベルを違うステージに一気に上げる事しかなかなか手段がなくなります。だから組織を良くする云々ではなく、自分自身の事を考えて仕事をする様な風潮になってくるんでしょうか。

これから辞めるにしても続けるにしても、癖付いた行動で動きたくはないものです。

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