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作業療法士(OT)の精神疾患利用者さんとの関わり

1. 作業療法士(OT)の精神疾患利用者へのアプローチは、まず詳細な情報収集から始まります。患者の医療記録を確認し、その病歴、診断、症状、現在の治療、関連情報を理解します。次に、初回の評価項目で、患者の職業歴や身体的、認知的、感情的、社会的能力の評価を実施します。


2. ご利用者様やご家族様と一緒に個別的な目標を設定します。これらの目標は、生活の基本動作(ADL)や手段的日常生活動作(IADL)、社会的な活動の改善から、職場復帰まで多岐にわたることがあります。その後、患者が目標を達成するための独自の計画を作成します。この計画には、ADLとIADLの練習、認知行動戦略、感覚処理介入、社会技能訓練などが含まれることがあります。


3. 計画に基づいて作業療法を実施し、利用者さんの進捗を定期的に再評価します。進捗を評価するためには、利用者さんからの会話情報や定期的な評価などが用いられます。最後に、患者やその家族に対する教育や擁護も重要です。精神疾患の性質や治療の根拠、家庭での支援方法を理解し、リソースの利用や他の医療専門家との調整を行います。

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