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自分を知る、自分の軸を持つ

私は、大学を1年留年→フリーター(1年間)→派遣社員(2年間)という複雑怪奇な生き方をしています。笑

新卒のときは自分のやりたいことが分からず留年までさせてもらったくせに、結局正社員になることはなくフリーターの道に進みます。

フリーターの1年間は、親や周りに迷惑をかけている申し訳なさと大学の友人たちから遅れをとっているという事実がとても恥ずかしく、自己嫌悪に陥っていました。

周りの友人たちは大手企業でバリバリ働いています。その一方、私は先の見えないフリーター。

同じ大学時代を過ごしたはずなのになぜこんなにも差が開いてしまったのだろう、と情けない気持ちでいっぱいでした。

そんなとき、当時お世話になっていた教授から言われました。

「君は考えすぎて身動きが取れなくなっているから、少しでも興味を持つものがあるなら飛び込んだほうが良いし、会いたいと思う人には今すぐ会ったほうが良い。確固たる信念みたいなものがなくても一歩踏み出したほうが良い。そうすれば点と点が繋がって自己理解に繋がる瞬間がある。

そして、自分の好きなことを探すことは辞めてはいけない。たくさんの経験と共にたくさんの本を読みなさい。質とか言ってる場合じゃない、量をとりなさい。そうしたら本当に自分の好きなことが分かってくるから。」

この言葉を聞いてハッとしました。確かに私は色々なことを考えすぎている。どの道に進むにしても、しっかりとした理由がないと先に進んではいけないと思い込んでいる。頭でっかちになっている!!

それからの私は教授の言う通り、今までやってみたかったことにチャレンジしました。NPO法人でのボランティアやWEBデザインの勉強、ジムに通う、一人旅。ささいなことにも挑戦し、そしてたくさんの本を読みました。

最初は自己啓発本を読み漁り、あまり共感できないな〜と思ってからは新書や小説を読みました。主に心理学の本や心情を考える小説が多かったと思います。

そして一つの自分の軸が見つかりました。

それは【心の健康】です。

大学時代から心理学を専攻していて、実際に学ぶことは統計ばかりだなと思っていました(現在、5~10段階の尺度で数値化するしか人の心を計る方法がないからです)。そのため、心理学はやりたいことではなかったと諦めていました。

しかし、人の心の動きや心情を考えることはとても好きで。その結果、読む本は人の心や生き方について学ぶ小説ばかりになりました。

場面緘黙症であった過去も、その分共感性が高くなりやたら国語が得意だったことも、すべて自分が人の「心」に興味があり人に寄り添いたいと思っていたからだと思います。

そして20代の真っ只中に複雑怪奇な生き方をしているということも「どのように生きることが幸せなのか」真剣に考えたいからだと思います。

収入を得ることは必要ですが、一番ではありません。結婚や子供がいることは社会的信用を得ますが、イコール幸せではありません。先のことを考えるよりも、今をどう生きるかのほうが大切です。

そして複雑な現代を生きる私たちにとって『自分を知る』ことが一番大切なのだと思います。

1日10分でいいから自分と向き合う時間を作る。自分をもう1人の自分のように扱い、今何をしたいか考える。少しでもやりたいと思ったことを実際にやってみる。

これだけで自分を知る一歩になります。

「こうでなくてはいけない」という社会的通念を一度捨て、焦ることなくゆっくり自分の軸を見つけていけば良いです。周りと同じように生きる必要はないです。

すべての人が自分にある軸を見つけ、自分の生き方を確立できるようになれば良いなと思います。そして自分の得意なことで誰かの不得意を補い、自分の不得意なことは得意な人に補ってもらう。
そういった共生の社会になることが、人々の幸せに繋がるのではないかと考えています。

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