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40代膵臓がんサバイバーです [2]

〜前回のあらすじ〜
謎の腹痛があり、近所の病院にて受診。大きい病院での診察を勧められる。
紹介状を持っていき、診察を待っていると「ご家族はご一緒ですか?」と、看護師さんに告げられ…


「今から入院してください」

かなりの周回遅れで、実は緊急を要するという状況をやっと察し、車で待機していてくれた家族に、携帯で連絡を取りました。
家族を待っている間に、診察室に呼ばれたので、先に中へ入りました。

診察室に入ると、先生は単刀直入に「入院してください」と仰いました。
「???…あぁ、わかりました…いつ頃ですか??」
「今からです」
「…え、、、えええええぇ〜?!?!?!い、いっ、今から?!」
「ち、ちょっと、家族呼びます!」
と言い、ドアを開けて待合室を覗くと、ちょうど駆けつけてくれた家族と、改めて診察室へ。


病名はまだ『膵臓がん』ではなかった

先生のお話だと、胆管が詰まっているとのことで、本日は軽い手術。その後は検査で一週間程入院になる、とのことでした。
ちなみにこの時の病名はまだ『膵臓がん』ではありませんでした。
その後、家族の病歴などの話などをして、また待合室へ。
家族にはとりあえずの、入院の準備、手続きなどをお願いしました。

自分はもともと別の持病で、20代の時に2〜3回入院の経験があったので、初めこそは驚いたものの、その後は落ち着いて対応出来たように思います。逆にその時の経験で、いつも入院というと、3ヶ月〜半年先(急を要しない手術で、当時は都内の激混み大学病院へ通っていたのもある)だったので、まさかの当日入院は、正に”青天の霹靂”でした(笑)


あっというまに『患者さん』

その後は看護師さんに案内され、術着へ着替え、処置室へ。
1〜2時間程度?で無事に処置が済み、まだあまり麻酔が冷め切らないまま、ストレッチャーで病室へ運ばれました。

つい昨日まで、朝はバタバタと支度して、眠気まなこで通勤、仕事をなんとかこなし、夕方になれば、再びぎゅうぎゅうの満員電車で帰ってきて、家族との団欒…と、いつも大体同じようで、でもちょっとだけ違う毎日を送っていました。

それが24時間立たずに、あっというまに『患者さん』です。


つづく




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