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40代膵臓がんサバイバー

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40代膵臓がんサバイバーの記事まとめです。膵臓癌4年生。サムネが「癌」だらけになります。
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記事一覧

40代膵臓がんサバイバーです [10]

〜前回のあらすじ〜 クリスマス前の退院を目標に、日々の検査やリハビリにに勤しむ。入院生活は早くも4週目を過ぎていた。 いよいよ明日は退院!とうとう待ち望んでいたこの時がやってきました!このまま順調であれば、当初の予定通り、クリスマスには退院できる!と、朝からワクワクが止まりませんでした。 さらに、今日は職場の友人がお見舞いに来てくれるとのことで、気分はすでに退院モードです。明日に備えてここ数日は、何となく片付けをしつつ、指折り数えて退院を楽しみにしていました。 午前9時す

40代膵臓がんサバイバーです [9]

〜前回のあらすじ〜 一般病棟へ移り、慣れないリハビリや、術後の検査にヘトヘトになりながらも、なんとか2週間経過。術後の頭のぼんやりもだいぶ抜けてきて、自分の頭の働いてなさに、ちょっとショックを受けたり、シャワー予約問題が起きたりと、何だかんだ病院生活へ溶け込んでいく。 クリスマス前には入院生活も中盤に差し掛かって来ました。 だいぶ病院生活にも慣れては来ましたが、ちょっと動くだけでも大変です。 眠る時はお腹の傷が痛むため、仰向けになれない。寝返りが打てず、いつも右か左を向い

40代膵臓がんサバイバーです [8]

〜前回のあらすじ〜 ICUから一般病棟へ。お見舞いにきてくれた家族から、12時間の大手術だったと聞き、先生方の技術、自分の体力と家族の想いに感謝する。 体は管だらけで、体を動かそうにもずっしりと重く、思うように動けない。 トイレに行くにも数分かかる。明日からはいよいよリハビリ。 一般病棟へ移った翌日からリハビリ12時間て、長いですよね?1日の単位、24時間の半分です。それだけの闘いですよ。えぇ。それなのに、それなのに、それなのに…!! 「一般病棟へ移って翌日にリハビリって

40代膵臓がんサバイバーです [7]

〜前回のあらすじ〜 手術のためいよいよ入院。入院前最後の昼食を家族と取り、病院へ。 手術に向けた説明などを受け、翌日の手術を迎える。長い手術を無事に終え、ICUで目覚めて一般病棟へ。 ICUから一般病棟へストレッチャーで一般病棟へ移動。これからしばらく自分の城となる病室へ移動してきました。個室だけあって窓の光がたくさん降り注いでいます。 看護師さん二人に出迎えていただいて、ベッドへ移動。ICUでお世話になった看護師さんからバトンタッチです。何か話しかけてもらったような気がす

40代膵臓がんサバイバーです [6]

〜前回のあらすじ〜 運命の月曜日。医師より膵臓がんであることを告げられ、その場で手術を行う意思を伝える。一週間後の手術に備え一時退院し、義家族や会社への挨拶を済ませ、ひとときのお休みを得る。 手術に向けていよいよ入院月曜日、入院の日です。 入院してしまうとしばらく外食ができないと言うことで、病院へ行く前に使うものの買い足しも兼ねて、ショッピングモールへ寄ることに。 買い物を済ませて、早速レストランのフロアへ。色々と食べたいものもあったのですが…この時は結局オムライスを選びま

40代膵臓がんサバイバーです [5]

〜前回のあらすじ〜 教授回診時の教授の表情と、聞き慣れない「すいとう」という単語から、自分の病名を告知前に知ることとなり、ショックを受ける。 最後の検査を終え、最終告知の月曜日へ… 運命の月曜日と金八先生いよいよ運命の月曜日。当日のお昼頃、外科の先生の待つ部屋へ。 先生からは、膵臓癌であること、もしもファーター乳頭癌であれば、割と予後は良いが、現時点ではわからない…などの説明がありました。患部の絵を描きながら説明もしてくださいましたが、正直、内容は上の空でした。 そして、、

40代膵臓がんサバイバーです [4]

〜前回のあらすじ〜 人生初の大部屋での入院生活。慣れない環境、怒涛の検査、食事制限の空腹にヘロヘロになりつつ、なんとか入院生活を送る。そんな中、ひょんなことから病名が判明?! それは教授回診入院生活も終わりに近づいた週末。一通り検査も終わり、後はお楽しみの晩御飯を待つだけ…そんな、暮れなず〜む黄昏時の夕暮れに、事件は起きました。 先生たちがゾロゾロ…と、各部屋を順番に回診している声が聞こえてきました。入院経験がある人にはお馴染みの、まぁ、ドラマでよく見るあれです。 順繰り

40代膵臓がんサバイバーです [3]

〜前回のあらすじ〜 「今日から入院してください」と医師に告げられる。謎の腹痛から、24時間経たずあっという間に患者へ。この時の病名はまだ膵臓がんではなかった。ひとまず、胆管の処置のため、術着に着替えて処置室へ。 四人部屋へ1~2時間ほどで処置を終え、麻酔覚めのボーッとした状態のまま、ストレッチャーで病室へ。 今まで短期の入院は経験があったのですが、短期のため個室での入院(病院のお金儲けの事情もありそうですが…)しか無かったので、俗にいう大部屋は初めてでした。しばらく寝そべっ

40代膵臓がんサバイバーです [2]

〜前回のあらすじ〜 謎の腹痛があり、近所の病院にて受診。大きい病院での診察を勧められる。 紹介状を持っていき、診察を待っていると「ご家族はご一緒ですか?」と、看護師さんに告げられ… 「今から入院してください」かなりの周回遅れで、実は緊急を要するという状況をやっと察し、車で待機していてくれた家族に、携帯で連絡を取りました。 家族を待っている間に、診察室に呼ばれたので、先に中へ入りました。 診察室に入ると、先生は単刀直入に「入院してください」と仰いました。 「???…あぁ、わ

40代膵臓がんサバイバーです

”膵”という字がいつも書けません40歳を少し過ぎた頃、膵臓がんが見つかりました。 なんとか手術は間に合い、抗がん剤治療、コロナの時期を経て、現在に至ります。 自分が闘病するにあたって、一番知りたかった情報は… 退院後にどんな食べ物を、いつくらいから、どのくらい食べて、 リハビリをしながら職場復帰や出勤ペースなど、どう進めれば良いのか? 再発した場合に備えて、調べておくことはどんなことか?という事でした。 自分は日記や記録は苦手なので、記事の内容はわりと記憶頼みの、ざっくり