#6 適応障害で休職したその後の心境は?
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0話~5話の合計6話で、適応障害発症までの流れを話しました。
実際に発症したのは今年の3月末ですので、お休みをしてから2か月が経過しようとしています。
時とは速いものですね。本当に、速い。
もう随分昔のことのように感じる一方で、やるせない気持ちもあります。
今回お伝えしたいことは、適応障害になった後の生活はどのようなものなのか?(金銭面についてはこういう申請がある!というお話をどこかでします。)
金銭面には触れず、心境面にスポットを当てたいと思います。
前回はこちら!!↓
心境変化①どうしようもない気持ちになる
起きてしまったことは仕方がない。
なんだか、取り返しがつかないような思いがするのです。
自宅待機という診断書があっても、働いていない状況に焦りを感じる。
好きなこととして、本を読んだり、ゲームをしても、他の家族は仕事に行っている。とても後ろめたい気持ちになります。
そして、一番は、
「他の人も辛い思いをしているのに、自分はこんな休んでいいのかな」と思うことです。
働かない状況と聞くと、みなさん羨ましいですよね??
うつ病の人は、楽してると思いますか?
これが、とても辛いことなのです。
「精神面が原因で」という尾ひれがつくと、周りの目が変わるような気がして。なんだか悪いことをしているような気分になるのです。
この焦りは、適応障害の典型例の「不安感」なのかもしれませんが、なぜか気持ちは後ろ向きになる。
休んでいるのに、不思議ですよね。
また、休んでいるから楽かと思いきや、精神面はしっかり病気ですから、気力が持てない瞬間も多いのです。
休んでいるという事実は羨ましいですが、それを楽しめるかどうかは健康あってのものだと実感します。
他のことで例えると、インフルエンザやコロナに罹ってしまったことを思い出してみてください。
数日間の高熱、体の痛み。
診断された時は、「一週間も休める!」と思いきや、
休んだ気がしたのは治りかけの1-2日だけ。
後遺症もちょっと残ったし、健康な時に休むのと全然違うなと思いませんでしたか??
その感覚と似ているのです。
(コロナに罹ったので私は似ていると思いました)
みなさんの中で、イメージしていただけたでしょうか?
心境変化②しばらくはフラッシュバックが続く
徐々にこの症状はなくなります。
しかし、ふと思い出した時。振り返った時。
パワハラ報道を見た時。
自分が受けていたパワハラのセリフ一つ一つがフラッシュバックします。
止めようと思っても、思考が止まらないのです。
きっかけがなければこの症状は出てこないので、病院の先生から「楽しいと思うことだけをしなさい!」と言われた理由はこれか…と納得します。
容赦なく記憶は襲ってきます。
ポジティブな記憶よりも、ネガティブな記憶の方が鮮烈ですから。
時間が経過するにつれて、この症状は緩和します。
心境変化③許せない気持ちが出てくる
そして最後に、意外だったのがコレでした。
自分のストレスの原因になった人を徐々に許せなくなってくるのです。
日々接していた時は、あんなに逃げたくて、体からSOSが出てて、逃げることに必死でした。
しかし、時が経つにつれて、自分の症状が想像よりも重いことに気付きます。もう、健康だった日々には完全には戻ることができません。
フラッシュバックもある。泣きたくなる。
そんなことを思い出しては体が硬直する。
それは夢だよ、と分かっていても、脳が勝手に作り出す幻影からは逃れることができません。
そんな時。
「あの人は今も問題なく働いて、私は治療のためにお金も払って薬も飲んで。でも何も保障してもらえない。あの人からも、会社からも謝られることはない。泣き寝入りしかないんだ。」
ドス黒い感情が、止まらない。止められないのです。
そして、気付くのです。
交通事故みたいに目に見える外傷があるわけではないですが、
これはれっきとした「心の傷」だと実感するのです。
(本当に、お金のことなんか省みずに訴えたくなる人の気持ちが、ちょっと分かったかも)
会社に対して労災だと騒ぎ立てたいくらいに、思ってしまうのです。
それと同時に、心の病になってしまった自分のメンタルはこんなに弱いのかと、自分を責めまくるのです。
まとめ:結局は、自分の感情に向き合うことが大切だと悟った。
起きてしまったことは変わりません。
世の中の仕組み上、どうしても自分の思い通りにならない時や、立ち回りよりも大切になってくるものがあります。
よく、自己啓発書に書いているように、
「逆境こそ成長するチャンス」とか、
「これを機会にメンタルを強くしよう」とか。
全てのケースにおいて、無理に頑張らなくてもいいのだと最後は開き直りました。
甘く見ていた精神の病は思った以上に、自分から心の平穏と、思考の癖に影響していまいます。じわじわと浸食されていくようなイメージです。
また、時には理不尽と戦っていくための知恵などが、必要なのかもしれません。
しかし、今は治すことに専念しなければなりません。
こうやって休職期間を取ったことは、自分ととことん向き合うための時間。
休むことによって周りに負い目を感じてしまうことも、私の心の根本的な部分を変えなければいけないと教えてくれているのかもしれません。
自分の好きなことは何か?楽しいと思えることは何か?
諦めてしまっていたことはないだろうか?
それらは全て、自分との対話の中でしか見つけることができないのです。
忙しくしている時は、目の前の仕事に精一杯になっていて、無視し続けていた自分と向き合う時間。
これが何よりも大切なのだと。
今回のことで気付くことができました。
限界だと感じて逃げたいと思うのは、現実逃避でもなんでもありません。
それは、体からの明確なサイン。
「自分を大切にする」とは、体からのサインにも正直に向き合ってあげることだと思います。
どうか、これから。
限界を感じて会社を辞めようと思っている人。
人間関係から逃げたいと思っている人。
周りから見たら「逃げ」に映ることでも、
それは自分を守ってあげたんだと自分を褒めてください。
「よっしゃ!ようやったよ自分!」
と、いつもは買わないケーキなんかを買ったりして。お祝いしてもいいかもしれません。
どんな良いことも悪いことがあったとしても。
自分を認めなければ、始まらない。
だって、自分だけは味方なのですから。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
心境面を吐露するのは難しく、感情が溢れてしまうものですね。
これも、適応障害になってしまった人のリアルな声、という風に受け止めてもらえると嬉しいです。
最後に、この記事は完全無料で読めますが有料設定にしています!
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では、また次回に✍
えのもと
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