【書籍紹介#4】戦略読書~読書も戦略を以てする必要性~

みんなと同じ本を読んでいたら、
みんなと同じことをいうようになった

戦略読書〔増補版〕p.018

このように訴えかけてくる著者の一文は、読書家として様々な書籍を読んでいくなかで、ガツンと心の中に響いた気がしました。

なぜなら、私自身もこのような理由から、ベストセラーを避けていた時期があったからです。

この本で、著者の三谷宏治さんは、キャリアアップや勉強のために、様々なビジネス本を読みすぎることに対して下記のように警鐘を鳴らしています。

社会人経験もなくMBAも持たない学卒若手コンサルタントが、その弱点を埋めるため、必死に本を読みました。城山三郎らのサラリーマン小説を100冊、そして、ビジネス基礎本を100冊以上。雑誌も「日経ビジネス」やらのビジネス系を月何誌も。
そんな生活を1年半続けていたら、すっかりそれに染まって、人と同じ反応をする凡庸コンサルタントができあがっていた、というわけです。

戦略読書〔増補版〕p.019

…なるほど。確かに、その時々の文化や流行が時代を作り、
人々の嗜好が時代を作るとも言いますから、
納得せざるを得ません。


学校教育も、みんなと同じ。である

私なりの見解を示すために、一つの例を挙げてみることにします。
それは、学校教育です。

典型的に、学校教育では一定期間、
みんなと同じ内容を勉強します。
それは、漢字の読み書きや計算方法を身に着ける、一般教養としてのリテラシーを身に着けるのには最適でしょう。

しかし、みんなと同じということは、
みんなと同じ意見を求められる。反応をするようになる。
ということでもあります。

自分は、どう解釈するか?

しかし、みんな同じということにも脱却する方法があります。
それは、
・みんなと違う様々な分野を、広く読むこと
・読むものに対して、プラスαの見解を持つこと
・思考回数を他の人よりも圧倒的に増やすこと

みんなが良いという本にも、必ず本にはどこかしらの
論理の穴があります。
言葉の表現が不適切な場合もあるでしょう。
または、内容の構成が、形式に固まりすぎて、内容が入ってこないということも。
あるいは、内容によっては本が出版された日には、書かれた当時と状況が変わっているということもあり得ます。

読書は大量に読むことによる恩恵にスポットが当てられて、
選書のチョイスやジャンルについては、あまり言及されることが少ないように思います。

もしかして自分も…?と思ったら、
いつもは手を出さないジャンルを心掛けてみるといいですね。

また、本書の増補版を購入しましたが、
カラー写真で三谷先生の本棚が圧巻です。
また、自宅内の本の配置なども紹介しているため、
多読家のみなさまも是非、見ていただきたいです。

📚今回の紹介書籍です📚

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