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普通の人が世界を変える

(メインブログ「神様達と共に」で2011年12月6日に公開された「普通の人が世界を変える」を、一部修正&加筆して再アップしております。)


先日、奥さんと都内オフィス街でランチしていた時のことです。

お昼の12時少し前に店内に入っていたのでかなり空いていましたが、12時を過ぎますとぞくぞくとサラリーマンやOLさん達が入ってきました。

(そのお店はパエリアが大人気みたいで、僕を除くほとんどの人がパエリアを注文していました(笑))


都内でランチをしたのはかなり久しぶりのことなのですが、混雑している割に雰囲気がとっても穏やかなのが印象的でした。

やっぱり、日本人は真面目で優しいなぁという感じが伝わってきました(^^)

食事中もあまり会話はせずに、黙々と食べる人が多いのですが・・・その雰囲気はなんだか穏やかなんですよね。


すると、男性3名女性2名の5人組みの会社員グループがやってきて「5名空いてますか?」と店員さんに聞いていました。

店員さんは「すみません、満席なんです。」と言って丁寧にお断りしていました。


僕は窓際でしたので、店から立ち去る5人の様子を見ていました。

年齢は30代~40代ぐらいかなぁ。


「満席」と断られて、なぜか微笑みを湛えて立ち去っていく5人・・・。

その様子がとっても穏やかで、見ていてこちらも微笑んでしまいました(^^)

その中の一人の女性が他の4人に「中華に行きますか?」と少しはにかみながら聞く様子も素敵だなぁと思い、味わいながら見ていました(*^_^*)


お一人お一人の雰囲気を感じると、奥さんや子供さん、そして会社での一つ一つの現実に丁寧に向き合われているのだろうなぁと伝わってきました。

そして、先日の記事 でお伝えしたような「仏性」をこの5人から感じました。


そして、『ああ・・・この世は仏性で繋がっているんだなぁ』と何気なく思いました。

ちなみに「仏性」と言うと何か大それたものの様に思われるかもしれませんが・・・それは単に「優しい心」とも言えるかもしれません(^^)

現実に向き合いながらも、維持していくことができる「優しい心」・・・。

日本人には普通にそれが備わっているのだなぁと感じて、幸せな気持ちになれた瞬間でした(*^_^*)

実はこの日の前日には、奥さんとある方の大規模なライブに行っていました。

アーティスティックで、情熱的なノリノリなライブでした(^^)

ですが、ちょっと残念だったのは・・・ライブ中にアーティストが言っていた「今日は幸せな気持ちになって帰って下さい!」のとおりに「幸せ」な気持ちにはなれなかったことです・・・。


アーティスト達から伝わってくる雰囲気は「幸せ」というよりも「情熱」や「楽しさ」的なものでした。

そして、歌はすごく上手いし、映像や演出的にも素晴らしいのですが・・・「情熱」や「楽しさ」のさらに奥には・・・「不満」や「野心」が感じられました。


そういう潜在的なものって、案外心の奥でみんなに伝わるっていんですよね・・・。

ライブが終わり帰宅するお客さん達もどこか冷めていて、本当の感動であったり・・・充実感を感じている人は少ないようでした。

ちなみに、僕も以前は「漫画で世界を変える!」という「野心」を持って漫画家を目指してきました。

そして、当時ルームシェアしていたK君もミュージシャンを目指していまして、同じ様な気持ちを持っていました。


今になって思うと、僕達の活動の動機の裏には・・・やはり「世界に対する不満」があったように思います。

そんな僕達二人に、ある神様がこんなことを言ってくれました。


神様「漫画や音楽で世界を変えるのは一つの方法ですが・・・もし私でしたら違う変え方をするでしょう。

もっと・・・もっと違うやり方をします。」


この言葉が僕の中でずっと引っかかっていたのですが・・・この日に明確にわかったような気がしました。

どこか心に「不満」を抱えたまま「世の中を変えよう」として活動をしても、潜在的にお相手の心に伝わってしまうのは自分の奥にある「不満」そのものなのかもしれません・・・。

ただ、そこに「情熱」があれば、一時的に情熱に感化されたようなハイな気持ちになるけど・・・それは一時的なもので、心を深くまで癒すことはできない・・・。


神様が言いたかったのは・・・そういう表面的なやり方ではなく、もっと根っこの方から世界を変えるということかなと・・・。

いや、変えるのではなくて・・・ただ自分が優しくあることで、自然と世界にも優しさが浸透していくものなのかもしれません。


結果的に、それがじわじわと世界を変えることになるのでしょう。

「優しい心」が皆に染みわたっていくことで・・・。


日本人らしく真面目に、丁寧に向き合っていくことで潜在レベルまで大きく育まれる「優しい心」。

地味だけれども、それが人の心に「幸せ」を運ぶことができる方法の正道なのかなぁと思いました(^^)


そして何かを発信するのであれば、まずは僕自身もきちんと深いところと向き合って・・・力強い優しい心を取り戻していくべきだなぁと考えさせられました。


このブログを読んで下さっている読者様も、お優しい方が多いように感じています。

いつも、本当にありがとうございます(^^)

そして、最後まで読んでくださりまして、ありがとうございました(*^_^*)

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