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番外編 交換日記『特になし!!!』を書いてから考えたこと。

はじめにこの文章では銀河を用いている部分が中心にあるが、あれは完全に後付けであり、言葉の入れ物であって、この文章の肝ではない。多分あそこを気にしすぎると”?”が脳内に浮かび始めるので、そうではなくその周りの私が本当にいいたかったであろう言葉を読者にはうまく拾っていただきたい。

敗因

 まず前回の暴挙を終えて、残ったのは友人への申し訳なさである。別に雑にしたわけではないのだが、どうしてもあの頃は書けなかったのだ。でもあれはまさに雑の典型だと思う。本当に申し訳ない。あの文章の書けなさはかつてゼミ冊子を作る際に文章がまとまらなくて大苦戦、大失敗をしたときの記憶に重なる。
 しかし、私は今またこれを書き始めた。それは間違いなくあの暴挙があったからである。私はあれを書いたあとに、この交換日記の方向性について悩んだ。交換日記として始めた割に、意外と日記感が薄い事に違和感を感じていたし、またリレー形式というルールが書きにくさを覚えていたことが結果として書けなかった原因ではないかなどと考えた。でも違ったのだ。
 書きたいことを書けなかった原因は、一つはただ正直私が交換日記という形に執着しすぎていたということだ。最近の日常を書かなければならないと固執してしまった私は、近い出来事から「と」で始まる出来事を探すも見当たらない。またこれが二つ目の原因となるのだが、強引に書こうとした私は数日前に訪れた岡本太郎展の感想を書こうとするが、あの莫大なエネルギーを受けた自分の頭の中は甚だ混乱状態で、その時感じたことをうまく消化できていないために言葉にできなかったのだ。
 以上の二つが重なって、まったくもって自分の中から言葉が湧きだしてくるのを待たずして書き出した。その結果があれである。

敗因から学んだことと始めた当時の思い

 ここで交換日記を始めたら面白そうだと思った理由を備忘録として残したい。それは一つに自分の好きなことの壁を越えたいと考えているからだ。自分の持つ銀河と、私の友人が持つ銀河は多分だいぶ違う(笑)だからこそ、自分の世界をより豊かにするために、彼の銀河系の様子をもっと知りたいと思った。
 もう一つはただ、言いたいことを言いたかった(笑)日々思いつくことはたくさんあるけど、それをこうして言葉にしたことはあまりない。それに適するメディアを運営してもいなかった。そこにちょうど同じような理由を持った彼がいたから巻き込み、始めたというわけだ。
 理由は大きくはこの二つくらいと思う。ではここに先ほどの初めて見た実際の交換日記での日常性の欠如がどう響くかと言うと、銀河と述べたようにその人を手広く知りたいと思っていたのだ。ところがそのイメージとは真反対に彼の記事は二本連続相撲で、しかも力士に限定とあまりに狭いものだったのだ。しかし、これはあまりに銀河を平面的に捉えていたと反省する。銀河の構造を見て欲しい。

https://staff.aist.go.jp/r-morijiri/MyHome2016/bakusou/center/ginga.htmlより 著者改変

銀河(渦巻型)はその渦巻きを中心に、実に美しく渦を巻いているが、彼の相撲トークはおそらく銀河の一番中心部分であると思う。そして忘れてはならないのが、銀河の断面でそこには中心部の厚みがある。つまり、いうなれば彼の相撲とは、この銀河の一番中心でかつ最も分厚い部分であるのだ。そしてそこを中心として、周りに向かって広がりを持っている。だからこそ、この銀河の核的なものを知らなければ何も始まらないのではないかという考えるに至る。
 ただし、これまでいろいろと話を聞いてきた中で思うのは、何も彼の好きは相撲にとどまらないので、もう少し銀河の形は渦巻以外のものになるかもしれない。例えば彼の中にいくつかの銀河を持っているような感じ。だからこそ、彼の相撲トーク聞くは=彼の性質やそこからの派生などを通して彼のことを知る手がかりだと思う。だからこそ、ぜひこれからもそれを続けて欲しいと今は思う。
 では自分はと言えば、彼とはまた反対で、銀河の周りの方から話していくタイプだと思う。これといった銀河の最も密集して、分厚い部分をまだ自分が知らないか持たないかのどちらかなのだが、とにかく散発的に話していくことにこれからもなるだろう。何にせよ初回の個人的にとても盛り上がったテーマは”木”だからである。回ってくるしりとりごとに、何か気になる本でも読み、そこから考えたことなんかをこうして記していけたらと思う。
 今回こうして自分の頭の中を整理しようと思えたのは、一重に松浦弥太郎氏の著作、『新しいお金術』による。お金って何だろうという、基本のき的な問いを丁寧に整理し、お金とどう付き合っていくのかを述べたこの本を読んで、自分もおざなりにしてしまいがちなそうした日常物への問いかけと整理をしていきたいと感じる。そして結果的にKJ法のように、価値観や考え方などがまとまりを見せ、一つの私の姿が見えてきたらいいなと感じる。

最後に


 こうして初めの思いを整理するのは、私が就職する会社の面接官に言われたことに起因する。始めるときの思いは、自分が頑張る理由にも、そしてやめる理由にもなる。というようなことを教わった。いつかまたこれを自分なりに振り返りたい。
 そしてもうひとつ、未来の自分へ。おそらく頭の中がごちゃごちゃになって、手が止まることはこれからもあるだろう。そういうことは自分なりにその時できることを、特になし!!!②とかでもいいからやるんだ。無駄そうかどうかなんて関係ない。イチローだって無駄なことをやることも上達への一歩だって言っていた。かの岡本太郎も、無意味なんてないんだ的なことを言っていたし、彼の絵がそれを物語っているようにも思う。だからとにかく挑戦してみよう。そうして挑戦していったとしても、多く失敗することもあるだろう。でもそれでいい。だって、立派な敗者になれているのだから。松浦弥太郎の本はお金術にその話をとどめない。腐りかけたメンタルになった時は、またこの本を読みなおしたいと感じた。

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