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The Beach Boys - Good Vibrations/グッド・ヴァイブレーション‐1966

ビーチ・ボーイズと言えば、カリフォリニアの青い海と空、白いビーチとビキニ姿のお嬢さん、改造車と若者たちとサーフィン…

そんなイメージがありますね。

でも、実際のところ、
デニスを覗いて全員サーフィンはおろか、
マリン・スポーツをほとんどやったことがないそうですw

ちなみにビーチ・ボーイズの結成は1961年。
ブライアン、デニス、カールのウィルソン三兄弟を中心に、彼らの従兄のマイク・ラブ、高校の同級生であるアル・ジャーディン、そして三兄弟にギターの手ほどきをしたジョン・ウォーカー。この6人にてペンデルトーンズと言う名前でスタートしました。

マネージメントはウィルソン兄弟の父親により。その父の友人のレーベルからという恵まれた環境にて。
最初のシングルはパッとしなかったものの、大手キャピタル・レコードと契約を結び、デビュー・シングルのサーフィン・サファリが全米14位に。

「Surfin' Safari / サーフィン・サファリ」1962


「Surfin' USA / サーフィンUSA」1963

この曲でブレイクした彼らですが、
元ネタはチャック・ベリーの…

「Sweet Little Sixteen / スウィート・リトル・シックス・ティーン」1958

この曲にブライアンとマイク・ラブが、サーフィンを讃える歌詞をつけて歌った替え歌だったりします。そして、それを訴えたりしないのがチャック・ベリーの懐の広さ。
(欧米では盗作騒動とか裁判沙汰とか、よくあることだから)
とは言うものの、著作権とロイヤリティの争議は起こったようですがっっ アーティスト同士では無く、レーベルとか大人の都合や問題あたりで。

ていうか、チャックとは仲良くて、ジョイントしたり、一緒にレコーディングもしたりしている仲だったりする。

「Don't Worry Baby / ドント・ウォリー・ベイビー」1964

そして、この曲。傑作ですよね~大好きな曲です。
とは言うものの、私はBCRのカバーから入ったのですがw

冒頭からのコーラス。初夏にピッタリな爽やかなメロディ。木琴の音が何ともいい味出てます。

BCRカバー 1976


「Surfer Girl / サーファー・ガール」1963


「California Girl / カリフォリニア・ガールズ」1965

デヴット・リー・ロスが、ヴァン・ヘイレンを脱退して、ソロとして最初にシングル出したのがこれのカバーでしたね~

デヴット・リー・ロス カバー 1985

バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」から着想を得て、ドリフターズの「オン・ブロードウェイ」の空気感をまねたとか。

ええっと、日本のドリフターズのことではありませんぜっっ


「God only Knows / 神のみぞ知る」1966

ポール・マッカートニーが「今まで聴いた中で最高の曲」と最大級の賛辞を寄せたことで知られてます。
また、この曲に触発されて、ビートルズの「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」を書き上げたとかとか。


「Fun Fun Fun / ファン・ファン・ファン」1964


「Little Honda / リトル・ホンダ」1964

この歌は日本のメーカー・ホンダのバイクに乗るのは最高さって…そういう歌詞な歌だったりします。けどタイアップというわけでなく。

それでもホンダのCMに使われても良さそうなのに、使われてないんですよね~自社のバイクを賛美してくれているというのにっっ なんでだろ?

「Wipe Out / ワイプ・アウト」1987

ベンチャーズでお馴染み「ワイプ・アウト」をファットボーイズと。

「Kokomo / ココモ」1988

みな中年に差し掛かっていますがw この歌も好きです。

そして紹介するときりがないので、そろそろ。
一番好きな曲ということで…

「Good Vibrations / グッド・ヴァイブレーション」1966

やっぱこれですね~テルミンのあの何とも言えない響き。(テルミンがどんな楽器かって「のだめ」見た人なら分かるかな)

ラジオで最初この曲聞いたときの、何とも言えない感覚。
イントロはいつものブライアンのボーカルから始まるというのに、マイクの低音域のコーラスからのサビ部分。
謎のうにゃうにゃした音(テルミン)の不思議な響き。

癖になります。

ビーチ・ボーイズは、ブライアンの精神疾患に左右されたバンドでもあるけど、そこは兄弟と従兄といったファミリーが中心だったバンドでもあってか、分裂・対立はしても空中分解することなく、今も続いていたりします。

メンバーの死やメンバーチェンジはありましたけれど。

そして、ブライアンの才能が際立っていたとは言え、彼の精神不安により、逆に隠れていた才能を発揮することになり、なんだかんだかで、それぞれの地位を確立できたという感じなのかな~

そして、夏のイメージなバンドなので、
どうして冬の今なのよ、と自分突っ込みをするである。

「I Get Around」1964

そして、ブライアンに密着した映画が、来月公開されるのよねー 観に行くかどうか迷い中である。


F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2021/02/01掲載記事より転載


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