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Francis Lai - Du Soleil Plein Les Yeux - さらば夏の日 - 1970

これまた古い映画の主題歌。

と言っても、1970年ですので、
さほど古くもないこともないか(どっちだ)。

地中海が舞台の青春映画で、
フランス映画らしい恋愛映画でもあり…
「個人教授」でナタリー・ドロン扮する、年上の女性に恋する青年を演じたルノー・ベルレー主演です。

んでもって、スタッフも「個人教授」と同じだったり。

「La Lecon Particuliere / 個人教授」1968

こちらの音楽も、
フランシス・レイが担当しておりますですな。

でもさ、爽やか青春ストーリーと紹介されていたりするけど、彼女がいるのに浮気しちゃうとか、元鞘に収まるとか…ヲイって突っ込み入れたくなるところが、無いでも無いぞよ。

そして、フランシス・レイと言うと…

「Love Story / ある愛の詩」1970

…が有名ですよね。
私はこの映画、いまいち感動できなかったのだけども。

して、アリ・マッグローって言うと、私は吉田秋生さんの「カリフォルニア物語」に出てくるスーザン(ヒースの兄、テレンスの妻)を思い出してしまう。似てない? 髪型だけ?

他には…

「Un homme et une femme / 男と女」1966

クロード・ルリューシュ監督の名作ですね。
あの、特徴的な 
♬ダバダバダ~ダバダバダ~♪ が耳に残ります。


「Vivre pour Vivre / パリのめぐり逢い」1967

「13 jours en France / 白い恋人たち」1968

上記は久石譲さんとのジョイント・コンサートですね。

原題は「フランスの13日間」という平凡なものが「白い恋人たち」となってしまうと、途端にお洒落になってまう。
1968年にフランスのグルノーブルで行われた、第10回冬季オリンピックの記録映画なので、メインがウィンタースポーツなんすのね。それが故の「白い恋人たち」
たぶん、チョコの方が後なんだと思った。

こちらは白い恋人

一昔前までは、フィギュアスケートのテーマ曲みたいなポジションを保ってたお約束の曲だったですねー


とかとか、有名な作品がてんこもり。でもって、名前が表すように、フランスはニース出身の作曲家さんです。

とは言うものの、イタリア系であるとのこと。
少年の頃よりアコーディオンを弾いたりして音楽に親しんでいて、一日中テルトル広場とかで演奏していたようです。

で、後にアコーディオン奏者から作曲家に転身。
多くの映画音楽を手掛けることになりました。

とくにクロード・ルルーシュ監督とのコンビは秀逸で、
彼の作品では役者としてカメオ出演もしているそう。
言われないと解らないんだけどもっっっ

「Les Uns et les Autres / 愛と哀しみのボレロ・メイン・テーマ」1981

この映画はジュルジュ・ドンが躍る、ボレロのシーンが圧巻で、どうしてもラヴェルのあの曲が印象が強いんだけど…
全体を通してはフランシス・レイの曲だったんだよね~

Jorge Donn, Bolero-1982

もうねー このシーンのドンが素晴らしいの!
これまでに山ほどのダンサーがボレロを踊っているけれど、私にとっはジョルジュ・ドンがサイコーで、彼以外には考えられないです。まじ、圧巻でした。この後で若くして亡くなってしまったのがとても残念でしたっっ 涙
あ゛ー 彼の踊りをぜひ生で見たかった~
ルドルフ・ヌエレフを彷彿とさせる、素晴らしいプリンシバルでしたし。

映画は何回見たかなー ちょっと難解というか、一度見ただけでは解りにくいので、2.3回見ることをお勧めします。
二度目でようやく全容が解る感じ。

そして。

「Du soleil plein les yeux / さらば夏の日」1970

この曲も、夏に流れるインスト曲としてよく耳にしますね。そういう意味でも、フランシス・レイの曲って、日本人になじみ深いし、聞きやすい好まれる曲なんでしょうね。

ちょっぴり物悲しげで哀愁があって…ってとこが、
たぶん日本人好みなんでしょう。

そして、3年前にこの名作曲家は天国に旅立たれてしまったのでした…合掌


F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2021/08/23 掲載記事より転載


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