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Case Study-No,10「あにいもうと」

【スピリチュアル・カルテNo,10】Kさんのケース


占い師をしていたときも、ヒーラーになってからも・・・
口が重くて、暖簾に腕押し、みたいな
自分から何もしゃべらない人は、やりにくいの一言。

自分が何を知りたいのか、何が問題で、何について悩んでいるのか、
自分はどうしたいと思っているの、何を解決したいと思っているのか、
今がどういう状況で、どのようないきさつで今に至っているのか、
そうした情報をまったく提示してくれないことには、いろいろ難しい。
(逆に自分に都合がよい情報だけを知りたがる人、
こちらからの言葉を期待するばかりの人とか、
自分勝手に解釈してしまう人も困りものなのですけどね。)

何故って、
「だまって座れば」の水野南北(江戸時代の辻占の大家)じゃあるまいし、
読心術師とかサイコメトラーとか、
何でも見通せる霊能者じゃああるまいし・・・

ヒーラーも占い師も、相談者が解決したいと思ってるこそあっての
アドバイザーで施療家なんで。

自分から口をなかなか開かない人は、
こちらの度量を測ろうと「あてもの」を期待している人か、
あるいは知られたくないことを抱えているか、
言っても解ってもらえないという人とか・・・
あとはこういうところに相談なれしていないとか、
何をどう説明していいのか、
本人が一番よく分かってないケースとかもあるけれど。

それでも、訪れたり、アポインメントを取ってくれたということは、
そこにいたるまでの決心というか、迷いに迷った日々だったり、
ふとした思い付きにしても、
何かしらの「動機」が隠されているものなのだが。
時に、ガイドと呼ばれる人たちが、背中を押すようにして、
行かせるというか、訪れるように仕向けていたり、など・・・

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さてさて本題

親子関係は、時に過去生での縁によることがあったりする。

紹介でいらしたKさんは、
もともとペットの問題で当方にいらした人だった。
その時は電話とメールだけのやり取りだけ。

元駐車場だった土地をつぶして新築した家に引越ししたばかりで、
金縛りにあったり、
自閉症で引き篭もりがちの娘さんが奇妙な夢を見たりするという。
従って、そのことを気にして、はじめて当方に来訪されたのだ。

私は霊能者ではない。
だから、相談が畑違いというか、ちょっと違うのだが・・・と思いつつも、
とりあえず、話を聞くだけ聞いて、
できる範囲のことをサポートしようと思った。
ヒーリングでは霊を引き寄せやすい状態にある人を、
波長を整えることで改善させることもできなくはないから。

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Kさんはあまり自分のことを語らない人だった。
必要以上のこと、いやさ、必要なことさえも・・・。

私は「あてもの」をする霊能者でも占い師でもないし、
心理セラピーやカウンセリングをする学者でもないので、
とりあえず、こういう場合はちゃっちゃか最初の説明をして、
施療に入っちゃうしかないのです。

オーラをチェックすると、破裂寸前の風船みたいに膨れている。
いろんなもの・・・
抑圧した感情や想いが溜まりすぎて、
ぎゅうぎゅうにつまっている感じだ。

※この場合の表現、私が感じたことは事実というより、
私がそのような印象を持ったということ、私にはそう見えるというだけで
別の人は異なる印象を抱くだろうし、十人十色の表現で皆違うはず。

お子さんのことで悩んでいるということだけれども、
オーラの中にはKさん自身の母親との関係性の問題が大半を占めていた。
母親に対して甘えられなかった子ども時代、それは昔も今も代わらぬよう。
わかって欲しいと想い、けれど解ってもらえないと想い、
見捨てられたように想いつつも自分から距離を持っている。
母親に対しても自分の父親に対しても、大きな心の溝を抱えたままだ。

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つまりは彼女自身、インナーチャイルドの問題を抱えている。
癒されていない子ども、を自分の中に存在させたまま大きくなった
アダルトチルドレンともいうべきか。

さて、彼女の娘さんは学校を休みがちでとても甘えん坊。
彼女がいなくなると大騒ぎをするので、
土日はまず出かけられないという。

オーラをチェックするも、
彼女の中に他人にいろいろと知られたくないという気持ちがあるので、
あまり覗くことは出来ないし、
情報もそれ以上読み取ることはできなかった。
ただ、解ったのは、憑依されてはいないということ。
オーラに霊はくっついていないし、
チャクラにも霊が入り込んでいる気配はない。

彼女を通して、住んでいる今の家を探ってみるが、
そこも別段問題はないように思えた。
地魂祭もちゃんとやったようだし、地霊が騒いでいる様子もない。
ただ、駐車場だったということなので、人の出入りが多かった場所。
残像という形でのエレメンタルもあったろう。
「道」ができていた可能性もある。
憑依されている「あたり」もないし、
金縛りは一時的なもののように思われた。

とはいうものの、
その道の専門家でない私がそんなことをいうのはいささか無責任な気も。

ベッドに横になってもらって施術を開始してみたが、情報は降りてこず、
とくにこれといっての映像も見えてこない。
そういう時は、ただ黙々とエネルギーのパイプ役に徹して、
ハンドヒーリングをするのみ。
頭の中で別のことを考えながら。
そういうときは、「お飯なに食べようかなあ」とか・・・
何しろクライアントさんのオーラに踏み込んでいる状態なので、
余計なことは・・・相手に影響を与えない程度のことを考えるのがお約束。

仰向けになってもらい、腹部のチャクラに手をかざしていると、
子宮に「母としての哀しみ」が目いっぱい詰まっているのを感じた程度で、
あとはただ、乾いた喉を潤すように、足りない気を補うのみ。

そろそろ終わりーという頃、やっと情報がやってきた。

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