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大瀧詠一+ナイアガラトライアングル「ロングバケーション」1981

夏になると必ず聴きたくなるのが大滝詠一さん。
とくにこのアルバム「ロングバケーション」は永遠の想い出。遠い日の懐かしいメモリーって感じ?

本当だったら彼については、夏の始まりに語りたいところだけども、このブログを書き始めたのが夏の終わりだったもので、ハイ。いくらなんでも来年の夏まではなー
※こちら過去logの転載なのでした

して…捨て曲がないです このアルバム。
どの曲を聞いても、失ったあの夏の甘い痛みと記憶が蘇る。そーんな、淡い思春期の頃を振り返ることの出来る曲ばかりなのでした。

でもって…古き時代からの洋楽ファンから言わせると、大滝さんは洋楽(とくにモータウン)のコピーつーか、真似真似しい盗人って、叩かれたりもしちゃう人ですよねっっ汗

それは解ってます。
どれもフィルスペクターのサンプリングばかりですもん。それだけではなくウェストコーストサウンドとか、サーファーズロック(ビーチボーイズ)からのパクリとか、初期ロックのレジェンドからの影響とかそういうのも、多々織り込まれてますけどっっ

…ていうか~フィルスペクターがいなかったら、生まれてなかった曲ばかりかなって。けれどそれはリスペクトでありオマージュであり・・・

何しろ音楽って、7つしかない音階の組み合わせですから。

昔からあるフレーズや、基本となるリズムやらそれらをまるで日本の着物の帯のように…オーソドックスな組み合わせもあるけれど、そこをわざと着崩して斬新なアレンジをしてみたり、合うとされている色や合わないとされている色、ちぐはぐな柄やありえないアイテムを付け加えて、いくつもの組み合わせを生み出してみる。

そうやって作っていくしかないのだもの。音楽って。

古いものを引用して壊して、少し引っ張ってきて…真似したり 譜面を逆にして作ってみたりとかとか…まったく新しいものってのは、生まれようがないのですよね。

ギターのフレーズだって、ドラミングのテクニックだって、この人って、憧れた人から影響を受けて、コピーして真似して、その発想はなかった! っていう方法から、ヒントと着想を得て、技術が追いつくとか追いつかないって言う問題もあるけど、これいいなっていうのを取り入れての創意工夫から生まれるものです。

つーか、なんでも最初は真似というか模倣から始まるもの。

だから出だしからラストまで、そっくりそのままなコピーでない限りは…

まぁ、ありなんじゃね?

と、思ったりする私。

大滝さんはモータウンやサーファーロックをミックスさせて、大滝流の味付けにして日本人向けに聞きやすくして、
新しい扉をあけてくれた人って気がします。

さながらインドカリーを日本のカレーに、水餃子を焼き餃子に、そんな感じかなw

「君は天然色」1981

officialに最近UPされてて嬉し~♪

この映像は貴重ですぞい。
ご当人曰く「自分、顔がブサイクなんでテレビ向けでない」と、顔出し避けてたんですよねっっ 
ライブはそうも行かないけど。あまり映像(自分の)を残すのを好きではない方だったようで。

そして大滝さんの曲は、レコード会社というか事務所というか、ご遺族なのかわかりませんが~YouTubeに厳しいので、かたっぱしから削除依頼だすことで有名で、この映像もいつまで残れるのか不明です。今のうちかも。

そんなんであんまし動画音源がないんだなあ。
私としては、街中から音楽が消えてしまった今(店内などのBGMで)、色んな人、若い世代、世界中の人に知ってもらうためにもYouTubeでの紹介はもちっと緩くして欲しいなって思ったりする。

「恋するカレン」1981

もともとナイアガラと大滝さんを何で知ったかというと、友人が「この曲すごくいいの!」と彼女がはまっていた「恋するカレン」を聞かせてくれたことがきっかけ。

で、アルバム貸してくれて、カセット(昭和だ)に落として聞いていました<ロンバケ

友人たちと海にいく時、車の中で聞くのが定番になりました。ビーチで聞いても気分が盛り上がるんですよ。まるでハワイか南国の海に来た気分に浸れて。

実際は千葉の海なんですけどねw <御宿とか九十九里

「カナリア諸島にて」1981

※本人音源かと思ったら別人だったっっ汗 めちゃくちゃ似ているけどよく聞くと違う。でも声似てるー

これ聞くと、
オレンジ入ったアイスティーが飲みたくなりますw

いいなあ、行きたいなあ…カナリア諸島でリゾートしたい。

「さらばシベリア鉄道」1981

この曲は「お前って夏の歌ばかりだよな」と言われた、大滝さんが何クソって思って冬の歌を作ってみた・・・そう。

大好きな歌です。太田裕美さんもカバーしていまして、悪くないけど(それもいいけど)、やっぱ大滝さんかなあ。

今でもシベリア鉄道に乗りたがる日本人は多いらしくて、飛行機の方が便もいいというのに、さほど乗り心地がいい列車ではないのに、何故と不思議に思った現地の人が尋ねると、この歌のことが出てくるらしいですよw

大滝さんが作った冬の歌と言えば、「冬のリヴィエラ」1982もですね。

元奥さんも歌ってたかー

そして…

「夏のリヴィエラ」2016もあります。

ちなみにリビエラってどこよ?…って、思われる人多かったと思います。ウィキ先生によると、

フランスのトゥーロン付近から、イタリアのラ・スペーツィア付近までの地中海沿岸地方の名称。19世紀からリゾート地として著名。もとはイタリア側のサンレーモ(インペリア県)周辺の海岸を指したが、のちにその範囲が拡大された。

とのこと。

はっぴぃえんど時代は聞かなかったですねー
細野さんはYMOになってから知ったかな<好き

ナイアガラトライアングルからなんですよねー

「A面で恋をして」1981

ソロになってからの元春さん曲はイマイチ合わなかったけど、杉さんのラジオ番組はよく聞いてましたー

「ペパーミントブルー」1984

「スピーチ・バルーン」1981

そして、大滝さんと言うとCM曲。

あ、大滝さんの曲だ!!って、すぐわかっちゃうくらい特徴的wでも安心のフレーズ。定番のメロディなのでした。

様々な人に曲も提供していて、
この「夢で逢えたら」1977 
も、たくさんの人がカバーしてますね~
ロマンチックだけど爽やかな定番曲。

鈴木さん単体もいいけど、ラッツ&スターのもいいんですよね。

シリア・ポールさんと言うと、FM放送の「全米トップ40」でしたっけね? 彼女のDJが好きでした。

森岡さんは知らないなあ。
アン・ルイスさんのカバーもいいんですよ。見つけられなかったけど。

マイトガイ小林旭さんに提供した「熱き心に」1985もいい曲です。

聖子ちゃんに提供した「風立ちぬ」1981

財津和夫さんがその前に「白いパラソル」提供していましたが、この曲を聞いて「負けた」と仰られたそうです。

薬師丸ひろこさんに提供した「探偵物語」1983

ひろこちゃんバージョンよりこっちの方が好きだわ、私。


…てな感じ。

大滝さんの良さって…どれ聞いても、「あ、大滝詠一だ!」って、すぐ解っちゃうメロディと音使い。
普通だったら「また、このパターンか!」って飽きられたり、叩かれたりするとこだけど、それがなぜか、みんなが期待して求めて欲しがっている音成分で、安定の大滝サウンドの魅力だったりするw

そして、あの気怠く甘い声。
ゆったりとゆるゆると時が流れていくあの感じ。
心を優しくときほぐしてくれる癒しのメロディ。

ちょっと神経質で自分に自信のない、臆病な男性目線で書かれた歌詞。その男性に憧れられ、一歩引いたところで、大切にされている魅力的な女性の存在。

そんな二人が織りなす、不器用な恋の風景。

して…

大滝さんの歌というと、「ハートカクテル」などでもおなじみ、わたせせいぞうさんのイラストとかが何故か合うだな。

もちろん、ロンバケのアルバムジャケットには、永井博さんのイラストがお約束と言うかぴったりで、それ以外は考えられないのは言うまでもないけれど。

私の場合、好きなミュージシャンでもこの曲は好きだけど、この曲はイマイチってのが、必ずあるんですが、大滝さんの場合は、とにもかくにも、ぜーんぶどの曲ももれなく好き…な、希少なミュージシャンでアーティストさんなのでした。

まだまだって年齢で、旅立たれてしまったのがとても残念です。そして、この人生を終わるその年まで、夏が来ると必ず聞きたくなって、エンドレスで聞いてしまうアルバムなんだろーなっっ


F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2020/09/06 掲載記事より転載


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