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Filippa Giordano - Casta Diva / 清らかな女神 -1999

フィリッパ・ジョルダーノと言えば、サラと同じくクラシカル・クロスオーバーを先導してきたソロ・シンガー。

とはいうものの、ミュージカル・エンタメ出身のサラとは違い、祖父も両親もクラシック畑の人たちで、フィリッパ自身も元々オペラ歌手。なので、サラとはキャリアのスタート、 作り方が逆だったりします。

ミュージカルからジャズ、ポップスを極めて、その後クラシックを学びなおして、ポップスの中にクラシックを融合させていったのがサラですが‥‥

フィリッパは、クラシック(オペラ)の中にポップスを取り込み、堅苦しく突っつきにくいクラシックをポップスの歌唱法で歌い、昔からのアリアを誰にでもわかりやすく聞きやすくしていった…その意味では、とても功績のある人なのです。

たぶんオペラの本場である、イタリア出身のイタリア人だからこそ、出来たことなんですけどね(意外と欧州の人は自国の文化に対して厳しいから)。

「Ave maria」2000

この曲をサン・ピエトロ広場で、ローマ教皇の前で歌ったことで一躍有名になりました。

しかし、当時の動画が見つからない。バチカン・バージョンのもだー 両方素晴らしい映像だったんですがねっっ 

ムムム…また見たかった。

「Yesterday I Saw the Rain (Esta Tarde Vi Llover)」2018

「Fantasy」2018

フィリッパが歌うと、アース・ウィンド&ファイヤーの曲がこんな風になる。

「Habanera」2000

カルメンよりおなじみの曲。
ハバネロではないですよ、ハバネラです。

「Right Here Waiting」2018 

「Endless Love」2018 

おなじみ、ダイアナ・ロスとライオネル・リッチーのデュエット曲です。

「How Am I Supposed to Live Without You」1989 

色んな人とデュエットしてますねー 上記はマイケル・ボルトンと。

本田美奈子ちゃんがフィリッパが来日した際、楽屋を訪ねていたそうで、その縁もあり彼女の死に対してコメントの部分です。この後、美奈子ちゃんに捧げるアヴェ・マリアを歌われています。

そして…今回取り上げた「清らかな女神」なんですが、空耳ファンには別な意味で有名になってしまいました。

あの、イボ痔 空耳アワー

あの、いぼ痔~ いぼ痔~ ああああああああ~♪

確かにね、それしか聞こえなくなっちゃったよっっ 
とほほほほ

痔にはヒサヤ大黒堂がおすすめ。

幸いにも、今まで痔にはなったことないけど、痛そうですっ

さてさて「清らかな女神」はイタリア出身の作曲家、ヴィンチェンツォ・ベッリーニの作品で、1831年にミラノ・スカラ座で初演された全二幕のオペラ「ノルマ」の中で歌われる有名なソプラノのアリアです。

ミラノ・スカラ座
ヴィンチェンツォ・ベッリーニ

結構難易度が高いオペラで、マリア・カラスなどが得意としていましたね。

Maria Callas

ドルイドとか巫女の禁断の恋とか出てくるので(ローマがイギリス本土に進出していたガリア戦記な時代)、そっち方面が好きな人にはツボなお話かもです。

んでもって…オペラに「裏切り」と「死」は付き物なのであった<不実な男の存在もっっ

「Casta Diva / 清らかな女神」1999

フィリッパ自身が美しい女神のように素敵です💛 巫女役にピッタリ!

マリア・カラスは女王メディアがはまり役だったと思うけど、この手のは違うような気がするです。歌は素晴らしく圧倒的ですけどねっっ

映画予告「王女メディア」1969

てなわけで~これからもフィリッパの活躍が楽しみです。


F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2021/01/05 掲載記事より転載


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