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ここのところ、過去に書いた記事をupすることばかりしていました。なので、自分語りで恐縮ですが、たまには新しい記事をば。

こちらで「神社&寺マイラーの旅」を日常の記録として書いているように、私はそうした聖域と呼ばれる場所が昔から好きです。そもそもきっかけは神社ですかね。お寺は大人になってから興味が出たというか、必然的に行くようにもなった場所。

8歳の時、祖母がくも膜下出血で倒れて危篤状態となり、これが最後の別れかもと、母と姉との三人で帰省して、夏休みであったことから二か月以上滞在することになったことがあったのです。普段でしたら運賃の工面のこともあり、母だけ父だけで、家族で帰省など難しいことでしたが。

まぁ、なんといいますか、東京とか都会と違って田舎のことですから、病院など遠く、救急車とかにしても、すぐに駆け付けてくれる距離ではないのです。僻地医療の地という感じですかね。母のすぐ下の弟も肺炎に掛かったとき、半日かけて病院まで背中におぶった状態で運ぶしかなくて、結果的におんぶされた状態で息を引き取ることになりましたし(戦後すぐの話です)。

その時に子供心にふと「神様にお願いしよう!!」と祖母の回復を祈ろうと思い立ち、近所の神社に通い始めたのですね。何処からそんな発想が出たのか、自分にも判らないのですけどww そんな感じで毎日毎朝、その神社に箒と塵取り、バケツと雑巾を持って通い始めたのです。

ちなみに無人の神社でした。だからこそ、そうしたことを始められたのですがね。

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そこは近所の子供たちの遊び場になっていました。今は建て直されていて、建て直される前の造りだと、入り口に何か小さな建物があるものの、右に大きな栢木と階段があって、その階段を上ると広場のように開けたところがあり、そこにお神楽殿のような社があったのです。壁はなくて、吹き抜けになっていて、その奥に小さな祠がありました。

お社の前のスペースは駆けっこや缶蹴りをしたり、縄跳びやバトミントンなど、様々な遊びをするのに適した広さでした。聞けば母も子供の頃、兄弟姉妹たちとよく遊んでいた場所とのことで、今はその子供たちの世代がというように、ずっと近所の子供たちにとっての遊び場になっていたのでした。それだけでなく、もちろんお祭りとかも、あったみたいですけどね。

そこを何を思ったのか、私は一念発起して、箒で掃除をして、お神楽殿みたいなスペースに雑巾がけをして、柱とか、なんと祠まで開けて(それやったらダメだろー)、ひたすら拭き掃除をしまくっていたのです。磨きまくるっていうか? ww もちろん、「お祖母ちゃんを助けて下さい」って、お願いをしながら。

最初は姉も従姉妹たちも面白がってついてきて、一緒に手伝ってくれましたけど、みんな何日かで飽きてしまったようで、すぐ遊びのほうに行ってしまいましたけどもww

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その祈りが効いたのか、神様に届いたかどうかは解りませんが、とりあえず祖母は左半身不随にはなったものの、一か月半後に意識は回復。

今考えると、祠の部分を開けて中を拭き掃除するなんて、罰当たりとも思える行動を取っていたように思うけど。

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似たような造りの神楽殿にしても神社にしても、どうしても探せないんですけど、あえていうなら、こんな感じ。これよりも規模の小さい建物で、朱塗りで、もう少し縦に長くて(奥行があって)四方が壁なしで柱だけで、祠だけが小さく奥にあった感じ。階段で上って入るので床は結構高かったです。床下にみんな潜って遊んでましたから。

この時からでしょうか、神社が大好きになったのは。何処の神社に行くにしても、「あったかい」場所になりました。「おかえり」って言ってもらえるような、ウェルカムな感じで迎え入れてくれて、優しく包み込んでくれる、そんな場所になったのは。それから、とにかく神社って聞くと行きたくなってしまうようにww  落ち込んだり、何かあったりすると、どこでもいいから神社に行って、境内に座りこんで、ただボッーと時間を過ごす、そんな子供になりました。私にとっては心の故郷、落ち着く場所って感じで。辛いとき、苦しいときに行くと頭をヾ(・ω・*)なでなでしてくれて、優しく慰めてくれる、そんな気がして。

ちなみに大人になり、祖父母も亡くなってしまったことから、帰省する機会がなくなり、いつしかこの神社のことは忘れていました。

ですが、ふと夢に出てくることがあって、気になって調べてみたら、どうやらここだったのですね。

で、ご祭神の宮毘命って、初めて聞く神様。調べても何も出てきません。謎。ああ、宮毘姫之命と言う名前でなら、踊りや音楽、芸能と学問の神と出てきますね。そして、南九州の神社3社でしかお祭りしているのが見つからないっっ と思ったら、猿田彦大神と夫婦と書かれているのを発見。ていうと、アマノウズメのことかい?? 別名宮比神とあるから、そうか、そうなのか。解決タマゴン。

で、こちら13年前に叔父の法事で帰省した際に通りかかったのですが、私が知る当時から建て直されていて、昔の面影いずこだったわけです。祖父母が亡くなった後、代替わりして、色々あったもので、もうその土地に親戚は住んでいないこともあり、残念ながらお参りというのも出来ませんでした。何しろ車で連れて行ってもらう立場なものですから。

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去年も、この神社の夢を見ました。とてもリアリティがあって、当時のあの神社の建物のまま、その場所にいる自分を感じられたものです。神社の裏側から敷地全体を見まわしている自分の視点があって、建物の細部とか、地面のコケ、建物(木)に生えたカビとか、まるでその場にいて見ているよう。もう50年近く前の記憶なのに、ありありと如実に。

呼ばれてるのかなあ、とも思うけど、飛行機の距離ですし、免許もないから、残念なことに行けませんねっっ 観光地でもない場所だから、尚更。

ただ、神社マイラーみたいに色々と回るようになったのは、ここ15年位の間でしょうか。御朱印集めも、どうせ行くならと、随分と最近になってから始めたものです。その前がもったいなかったなあ。

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お寺は子供の頃はさほど好きではなかったのですね。観光で行くことはありましたが、その程度。でも、お寺参りに関しては、なぜか中学の時の友人が寺社仏閣巡りが好きで、ある日突然、友人たちを誘って、「寺社仏閣巡りをしよう!!」とお弁当持ってのピクニックを提案し、「面白そう」と乗ってきた子がなんと10人位ww そんなんでゾロゾロと女子10人で中学で待ち合わせして、そこから地図持ってお寺と神社巡りスタート。私は別にその友人に「神社大好き」なんて話はしていなかったんですけどね。神社とかお寺とか、そういうの興味なさそうな可愛い系女子とかツッパリ系も乗ってきて、なんか変な団体ツアーだったなあ…今思うと。

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お寺は金閣寺に行ったとき、「わっ、ここ好きー」ってなったくらい。

好きになったのは、年を取ったせいもあるでしょうけど、坐禅とか瞑想とか始めだしたことや、この仕事をするようになってから、必然的に呼ばれて出入りするようになったせいかも知れません。あと、修行フェチになったからかもww  いやさ神社は私にとってリラックス出来る、落ち着ける実家みたいな場所なんですけど、お寺は神経が研ぎ澄まされる、ピンと背筋を伸ばされる場所なんですよ。勿論気持ちがほっこりさせられるお寺もありますけど、修行させていただく場所って感覚の場所の方が多いかなあ。

呼ばれて行った場所としては法隆寺ね。最初は観光で、ミーハー丸出しでした(「日出処の天子」とか持ってるもンで)。ハイ、この世にあらざる人と会いました。別に怖くはないですけど<その人たち でも、その前に信貴山で妙な体験はしていましたからね。

そしてその後に、東京の自宅にて瞑想中、何故か法隆寺に行ってしまい、金堂の仏像(薬師如来だったか釈尊像だったかどっちか)に閉じ込められて出てこれん…みたいな、不思議体験したかなあ。(四天王の仏像があるとこでしたから、たぶん金堂だと思うけど)その仏像の中というか、その視点から、拝観客を見ているのですよ。なので、拝観客からは見えない場所の壁画(天女さんとか描かれている)もありありと見えて、なんかリアリティがあって、「へぇー!! こんな感じの絵なんだあ」って面白いといえば面白い不思議体験でした。

滅多にそういうことはありませんけどね。

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でも、法隆寺行った後に引っ越すことになった今の家の氏神さんでは、八耳神社という、聖徳太子を祭ったお末社があったりするので、面白いご縁だなって思ったりします。まぁ、家柄だけで辿っていけば、平家の祖先には桓武天皇がいるので、その意味では遠い先祖の親戚のそのまた親戚って感じになるのかな? あまりにも遠すぎますけどね(先祖が托卵とかしてなければww)。

そして、祖父の先祖が壇ノ浦からたどり着いて住み着いた土地に、居世神社というのを作って、安徳天皇をお祭りしていたりします。表向きは欽明天皇を祭っていることにしていますけど、それはまあ、源氏への目くらましということで聞いています。伊勢神社を当て字にしての、居世神社なのでした。


こちらも残念ながら行く機会がないのですけどね。

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そして私は京都より奈良が好きです。大阪や京都や神戸出身の友人曰く、「えっ、奈良が好きって変わってるよね」「奈良は三都にあらず」らしいですがw  んー そう言われてしまう奈良って関東だと栃木とか群馬茨城扱いなの??(栃木と群馬と茨城の方、ごめんなさい)

奈良、落ち着きます。ここ数年は行けてないので、欲求不満ですw

ただ、交通が不便ですよね。あちこち行こうと思ったら、レンタカーがいいのでしょうが、免許のない私はバスを駆使するしかなくて。そして関西だと拝観料が結構馬鹿にならないという事実。東京のお寺だと拝観料とか要らないですから。一般人が入れないお寺くらいなもので。

けど、にゅう麺は嫌いな私。とりあえず、葛切りと柿の葉寿司が食べたい。※にゅう麺は鹿児島の親せき宅で、来客時のおもてなし料理としてお約束で出るのです。帰省した時、短い滞在だから一日に何件も親戚回りをするのですが、その度ににゅう麺(同じ味付けと具材)が出るので、大嫌いになりました。何故かゆで卵とエビとシイタケと蒲鉾と絹さや。残せないし、辛かった。

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厳島神社はご先祖様ゆかりの場所なわけですけど、ダライ・ラマ法王猊下の弥山での法要時に行くことになり、数日施主として参加して滞在する際に行きました。ここではそうですね。行く前後にめちゃくちゃ不思議体験というか、まあ、色々ありましたww  心霊体験と言えばそうか。

して、赤間神宮は行けてないなあ。いつかは行きたいんですけどね。なかなか機会がございません。

関東近郊では三峯神社と日光東照宮がとても相性の良い場所で行くと元気になります。御嶽神社も好きですけど。

全国色々と行きたい神社もお寺もたくさんあるんですけどね。なかなか行けないものですね。とりあえず、今は都内近郊、関東近縁の神社とかお寺参りを優先することにします。その他は動画でありがたく遠隔参拝かなあ。

もともと旅行好きなので、あちこち行きたい人なんですよ。新幹線大好きだし、特急とか乗れる鉄道の旅大好きだし。駅弁も温泉も好きだし。だけど、日光から北は行けてないです。北陸も新潟くらいだなあ(しかも仕事)。四国も渡れてないですし。

そして小食になってしまって、あまり食べれないけど、その土地の美味しい食べ物を食べるのも大好きなんですよね。好き嫌いとかアレルギー多いくせにっっww 

てなわけで、日本中、いやさ世界中の聖域・聖地を巡って、巡礼ヨロシクお参りする人生に憧れます。でも、美食も忘れずに。いやさ、それは巡礼とは言わないか。うん。一か所に留まっていなくてもいいのなら、そんな放浪生活に憧れるでおじゃりまする。世界一周の旅、船旅とかも行きたいぞー(船酔いも酷い癖に)。

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