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自分のご機嫌のとり方

わたしは朝が苦手だ。

いや、目覚めはいい方なので苦手ではないかもしれないけど、横で寝ている彼が異様に朝に強いからそう思うのかもしれない。

今朝も彼は朝5時に起床し、ランニングをしに行った。
帰ってきた彼はシャワーを浴びて、朝ごはんを食べながら、
お昼ごはん用のお弁当を作って、朝7時に出社していった。


あなたは一体何者ですか?聖人君主なのでしょうか?
その自制心、爪の垢を煎じていただいた方がよさそうですね。
と、日々ベッドの中で思っている。思ってはいる。


そんなわたしも、ランニングを終えて帰ってきた彼の物音で6時に起床。

「しっかり太陽浴びて、運動しなよ。」

骨の研究者である彼に聞いたところによると、太陽を浴びるとビタミンDが生成され、骨を強くするらしい。あとジャンプもいいらしい。

適度な運動は自律神経を整えることにも繋がるし、なんだか徳を積んでいるような気にもなるので、支度を整え、わたしも朝散歩に行ってきた。


朝、7時近くの街は出勤で駅に向かう人が多くて、
ああ、みんなこれから働きに出るんだな。偉いなあ。と思いながら、
でも、わたしはここまで走り抜けてきたから、この時間を確保してるんだぜ、と心の中で唱えて自分のご機嫌をとる。


帰ってきてシャワーを浴びて、コーヒーを淹れて、パンを焼く。
家の中の観葉植物に水をやって日光浴をさせるためにベランダに出す。
その横に腰掛けて、さっき入れたコーヒーを飲む。

ふと時計を見ると、まだ9時半だ。


ああ、なんて贅沢で、なんて幸せなんだろう。

きっと今日もいい日になるぞ。



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