見出し画像

「こんな大人になりたい」が詰まったトニセンコンサート

昨日は、とあるジャニーズのコンサートに行ってきまして。その名も
「20th Century Live tour 2023〜僕たち20th Centuryです!〜」

何年経っても、みんながあたりまえに自分たちを知ってると思っちゃいけない!と、あえて自己紹介みたいなツアータイトルにしたとのことですが……

これを読んでくださってる方は20th Century、通称「トニセン」をご存知でしょうか。(ジャニヲタのみなさまには言うまでもなくな話ですみません)

メンバーは坂本昌行、長野博、井ノ原快彦の3人。そう、V6の年上3人組です。
年下3人組のComing Century(カミセン)は活動を終えてしまいましたが、トニセンは変わらず活動中で。今回がなんと14年ぶりのコンサートツアーだったんです。

しかも、Billboard向けのバージョンとアリーナ向けのバージョンと会場によって異なる2種類のコンサートを作る、というとんでもない挑戦をしていて。

私は神奈川県民ホールで行われたアリーナバージョンに行ってきました。

いやあ……安易に「最高」って言葉は使いたくないのですが……最高でした。

まず、14年ぶりと思えないくらいの「変わらない良さ」による安心感。トニセンって昔から独特のゆるさがあって、特にトニコンではくだらない寸劇とかやりがちだったのですが。

今回もミュージカルという名の壮大な寸劇?コント?を3人で楽しそうに作り上げていて、笑いが止まらず。声が出せるようになっててよかったなあと(と、本人たちも言ってました)

かと思えばバチバチに踊るかっこよさで有名なナンバーを、昔と変わらない振り付けで本気で踊る姿があまりにもかっこよくて……

同じ人たちと思えないほどの「変わらないゆるさ」と「変わらないかっこよさ」を兼ね備えるトニセンは、何年経っても最強のアイドルだなあと思います。

そして、今回のコンサートは「過去を無理に忘れる必要ないんだよ」的な、私たちを包み込んでくれる優しさを感じるものでもありました。

V6として最後に回ったツアーの曲をサラッと披露してくれたり、歌詞に「ケンゴウオカダ」とカミセンのメンバーが出てくる曲を楽しそうに歌ったり。

エモさのかたまりみたいな曲を笑いを混じえて歌ったりもするもんだから、こちらの情緒もジェットコースターのようでしたが……

時にV6のメンバーカラーである6色の照明が照らされることもあって、さすがに泣きそうでした。なんともずるい演出……

でも決して泣かせにかかってなくて、あくまで普通にやってるかんじがまた良くて。3人の中に今でもV6は、あたりまえに存在するんだよなあと。

過去に寄り添う優しさだけじゃなく、もちろんトニセンの「今」が伝わるナンバーもたくさんあって。竹内まりやさん、東京スカパラダイスオーケストラ、真心ブラザーズなどなど……そうそうたる方々が提供してくださった曲たち。

それぞれジャンルが全然違うのですが、どれもトニセンらしいあたたかさ、懐かしさ、前向きさなどが伝わってきていいんですよねー。

(これらはサブスクで配信もされているので、ぜひこちらから!CDが欲しいという方もご安心ください、この度25年ぶりにトニセンとしてアルバム発売も決まったそうです。夏頃らしいので続報をお待ちください……!)

そんなアイドルとして、アーティストとして最前線に立ち続ける3人ですが後輩たちのフォローも忘れません。

バックについたジャニーズJr.のグループには一人ひとりの見せ場をつくり、最後には入所したての小さな子たちもステージにあげて。「Youたち出ちゃいなよ」というジャニーさんイズムを見事に踏襲してました。

井ノ原さんが社長という立場でジャニーズJr.に関わり始めたこともありますが、自分たちが先輩たちから教わったことを引き継いでいこうとする姿が印象的でした。

後輩たちに背中を見せながら、ちゃんと道をつくってあげる。会社の先輩としてあまりにも見事で、一人の社会人としてリスペクトが止まらず。

とにかく「こんな大人になりたい」が詰まったコンサートでした。

最後は規制退場のアナウンスが始まっても、拍手がずっと鳴り止まなくて。聞き分けの良いトニセンファン、V6ファンがここまで抗って拍手を続けているなんて。ここぞとばかりのみんなの本気を感じて、涙が出そうでした。

少しでもトニセンみたいな大人になれるよう、また明日から頑張ろう。

そう静かに誓った夜でした。



今日は金曜日ですが、シュールでおしゃれで大好きな「水曜日」。よかったらぜひ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?