見出し画像

物語とコミュニケーションに価値が宿る

日々の仕事の他にライフワークとしてオンラインコミュニティを運営しています。
福祉という分野を切り口に、福祉自体ももっと面白い業界にしていきたいし、福祉という手段を通じて地域や社会を少しだけ変えれたら、福祉という生業を選んだことにもっと希望を持てるなぁ、と思い始めたコミュニティです。

普段はいわゆるメルマガですが、ここを起点に最近では「婚活支援」というのを始めたりしているので、メルマガ8割活動2割みたいな感じのコミュニティです。

岡山という片田舎で活動をしているのでひどくローカライズしたものばかりになってしまうんですが、できるだけ地域独特な感覚に偏らないような視点で記事は書いているつもりです。


とは言え有料のコミュニティなので、入会していない人からしたら「何をやっているのか分かりにくい」ものです。
そこで時々過去にアップした記事を共有して知ってもらえたらな、と思って不定期に過去記事をシェアしています。


ということで、今日は昨年の9月にアップした記事をシェアしたいと思います。



それではどうぞ。



━━━━━━━━━━━━━━━

今日の記事は別に福祉がどうこうとかは直接関係ないものかもしれません。どちらかと言うとただの僕のメモみたいなものです。
#メモとは呼べない長さ



これ多分どの業界業種でも言えるようになっていくんじゃないかな、と思っているんですが、これからの時代に残っていくコンテンツは、「物語(ストーリー)」と「コミュニケーション」になるんじゃないかな、って話です。







僕が仕入れている情報の偏りもあるかも知れませんが、間違いなく今の時代ってインターネットの普及によって、物事の価値が大変動しています。
端的に整理すると

【物の価値、モノの価値】⇒ 下がる
【コトの価値】⇒ 上がる

です。


もうちょっと言うとほとんどのモノやサービスや情報やノウハウは、どんどん均一化されていてぶっちゃけどこでも何でもそこまで変わらないですよね、今。そして、殆どのモノは今はインターネットを検索すれば簡単に手に入ります。サービスだって、今や「レンタル何もしない人」とかまで存在しています。
#どこのニーズに答えているんだろう


僕ら福祉業に例えたときにも同じような事が言えるのかな、と思っていて、例えば介護の業界で「リハビリ特化型」みたいな打ち出しは、少し前まではすごく少ない資源だったけれど今やそこかしこで「リハビリ特化」みたいな謳い文句をしているサービスは存在します。パイオニアの独占ではなく、あっという間にパクられてあっという間にコモディティ化します。
就労移行という事業体では、大手がいわゆるスクール・プログラム型のサービス展開を始めたら、今やめちゃくちゃ多くのところがこのスクール・プログラム型のサービスを模倣したものを展開しています。


特に僕ら福祉系の仕事だと、安定的に収入を取っていこうと思うとどうしたって制度サービスに参入していくことになり、制度サービスというのはそもそも地域への普及を目指しているので、最初から均一化に向かって舵を切っている船ですから、僕らは安定した収入と引き換えに、差別化もしにくく、自分達の100%思うようにはできないということを「受け容れて」しまっているわけですよね。
かと言って、収入の保障もないものを生み出したとしたら、それがマネタイズされるまではえらく大変でえらく苦労することになるから、「食っていけるけど思ったようにはなかなかできない」か「食うや食わずを覚悟する」の二択を迫られることになるのでそれはもう大変です。






まぁそれはさておき。 



今やインターネットを検索すれば、そんなに高額じゃなく大体のモノが手に入るようになったため、多分これからぶっちゃけモノの価値は上がらないと思います。
正確に言うと、ただただ「用を満たす」ためのモノなら世の中に溢れかえっているので、わざわざ高いモノを買う理由がないですよね。
これがいわゆる僕ら一般大衆的な感覚になるんだろうと思います。 

んで、これって僕が入っているオンラインサロンとかでは、もうめちゃくちゃスタンダードな認知になっているし、そんなもんに入っていなくてもあちこちで言われていることです。




━━━━━━━━━━━━━━━━━
物検索から「人検索」へ
「役に立つ」から「意味がある」へ
━━━━━━━━━━━━━━━━━

それだけモノが溢れ返り、サービスが溢れ返っている中で、僕らはどこでも大体のニーズを満たせられるようになりました。つまり、何をどこで買っても、モノやサービスや情報にはそんなに違いはなくて、おおよそ似たようなものがきちんと手に入るようになったわけです。
そんな中で今度はサービス提供者側の立場に立った時には、これはめちゃくちゃ怖いことです。だって、自分が提供しているモノは基本的にはコモディティ化しているわけですから、どうやって差別化したらいいのか、場合によってはどうやってマネタイズしていけばいいのかの答えを掴んでいかなければ、あっという間に飲まれてしまい、やりたいことも叶えたいことも叶わず、食えなくなります。


そこで、どのように差別化していくのか、というところで最近では「モノ検索ではなく人検索だよ」という話だったり、「役に立つ」はもはやレッドオーシャンだから「意味がある」の方にベクトルをとっていくほうがいいよ、とかいう議論が段々と現代の定説になりつつあるようです。



この話は長くなるので、「人検索」とか「役に立つ 意味がある」とかでググってもらえると、書籍やコラムが多分わんさか出てくるので読んでもらえたらいいんですが、
シンプルに言うと、例えば自分がラーメンを食べたいと思った時に、500m先にラーメン屋があって、さらに1km先に友人がやっているラーメン屋があったら、友人のラーメン屋にお金を落としに行くよね、みたいなのが人検索。

日本車は性能も良くて壊れにくくてそんなに高くないけれど、車としての価値が高いと見られるのは、フェラーリだったりポルシェだったりするのは、日本車は「役に立つ」を追求した結果個性の弱い車ばかりを量産しているが、フェラーリは自らの個性を追求した結果「存在自体に意味がある」車になったから、その価値を高められているんだよね、みたいな話です。



モノが充足しているからこそ、現代では「共感性と希少性」への価値にどんどん偏重していっている、って話です。






━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
共感性と希少性をもっとも有しているのは?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


これに関しては多分みなさん絶対に分かりますよね。
よく女性で「限定発売」とか「期間限定」って言われると買っちゃう、っていうアレだったり、自分が好きなブランドの服は高くても買っちゃうアレだったり、友だちがやっているお店は何かの折には必ず使ったりするアレです。
#アレだよアレ



友達のお店を好んで使うのは、もちろん友達だからという理由もあろうけど、おそらくはその友達がどんな思いでそのお店を立ち上げたかを知っていたり、最初の頃お客さんが来なかった頃のことを知っていたりするから、応援したい気持ちが大きく有るんじゃないかな、と思います。だって多分その友達のお店が繁盛しだしたら、僕だったらあまりしょっちゅうは行かなくなります。安心するからです。でも、苦しいときはしょっちゅう使おうと思います。

自分が好きなブランドを買うのはデザインが好きだから、とかかも知れませんが、実は結構そのブランドのデザイナーさんとか、ブランドの歴史とかにも興味を持って、それで愛着を深めたりすることないでしょうか?しまいにゃ自分の好きなモデルとかスポーツ選手がそのブランドの服を着ていたから好きになった、とか自分なりの愛着を持ったりしていないでしょうか?



まぁ、何が言いたいかというと、共感性と希少性というものを一番有しているものが、「物語」なんじゃないかと思っているんです。だって、同じことをしていても、そこに携わる一人ひとりの背景は違うでしょ?実はそこにはいろんなストーリーがあって、これは絶対的な希少性を誇るものじゃないですか。そして、そのストーリーがドラマティックであるほど誰かの共感を惹きつけるものになります。


そして、人と人が繋がったり何かをやり遂げるために必ず発生しているのが「コミュニケーション」です。これは希少どころかその一瞬にしか生まれないもので、その一瞬を共有していなかったらあんま面白くないものです。「この人と話しているとめっちゃおもしれー!!」に価値が発生するわけですね。





冒頭に言ったように、これからの時代はモノの価値は下がる、というか上がりません。対してコトの価値は上がります。その「コト」を究極まで絞り込んだ時に残るのがこの「物語」「コミュニケーション」になると思っています。
これを「人検索」と「意味がある」の概念に絡ませていった時に、一番これから前にグッと進んでいけるのは、物語を持っている人や会社で、その物語に参加できたり、物語のある人とのコミュニケーション、はコンテンツになる、ということです。
ただ、「物語」を持つには、「役に立つ」ことをするんじゃなく「意味がある」ことを追いかけていないといけない、ってことですね。


これって、僕の中では結構福祉業の中でも転用していける考えだよな、と思っていて、僕はこういう感覚で今進んでいるつもりです。



お役に立つようなものかどうか分かりませんが、参考になれば幸いです。 



▼margin  WEBサイトはこちら
(※月額制コミュニティです。Facebookの非公開グループで運営しています。サイト内リンクよりBASEにアクセスして、会費決済後、商品説明のリンクから、もしくはFacebookで「ふくし会社margin」を検索して、Facebookグループにアクセスして参加申請して下さい。)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?