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せめて日記を書くときは、自分に優しくしよう。

 先日、今まで書いてきた日記や手帳を読み返してみた。
 手元に残っているのは、かれこれ約20年分くらいなんだけど(中には断捨離として手放してしまったものもある)。

 適当に手に取ってパラパラ読んでいると、悲しくなってきた。 
「どうして自分を攻撃する文章ばかり書いているんだろう」って。
 過去の後悔、自責、もしくは他責、などなど。
 まぁ、他に吐き出す先がなかったから、ここで吐き出すしかなかったんだろうな、とは思うけど。

 その数日後、日記を書いていたとき。
 また自分を攻撃する言葉を書き連ねていた。
 ハッと気づいて「せめて日記の中だけでも、自分を攻撃するのはやめよう」と、思った。

 自分は、今まで本当によく頑張ってきた。
 うまくいかないことも多々あったけど、その時その時のベストを尽くしてきたつもり。
 その自分を、一番近くで見てきたのは自分なんだから。
 どんなときでも、一番に応援し、一番に慰め、一番の味方でいるべきじゃないのかな。

 そんな風に日記の書き方を変えてみて、まだ何日も経っていないけど。
 正直なところ、それまでは自分の日記を読み返すことが、あまり楽しいことではなかった。
 大体、自分へのダメ出しや、他人の悪口ばっかり。
 「自分は変わらなくてはいけない!」みたいな、自己啓発的なことも書いてあって、正直、疲れる。

 でも、もうこれからは、自分を肯定することにした。
 少なくとも、日記の中では、自分の生き方を認め、多少の失敗があっても受け容れていきたい。
 それを続けたからって、どうなるかは分からない。
 けど、日記を読み返すことを、「苦痛」だとは思わなくなるかもしれない。

 もしかしたら効用は、それしかないかもしれないけれど。
 それでもいい。
 「この日記を書いたときの自分が、自分を大事にしていた」という証を残し続けるだけで、未来は違ってくるかもしれないから。

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