見出し画像

ホステルには芸術が詰まってる

こんにちは!
WISE OWL HOSTELS KYOTOのトモです。

芸術やアートとは程遠い世界で生きてきた自分がこんなタイトルのお話するのは恐縮なのですが。

芸術やアートは誰のものでもない。逆に言えば全ての人のものなので、今日は自分なりの解釈でお話をしようかと思います。

昔、ある本でこんな言葉を目にしました。

芸術が溶けたものが音楽であり、芸術が固まったものが建築である

言いえて妙だなと、非常に納得したことがありました。

本来芸術やアートと言われるものは「美しい」もの。

美しいというのは決して目に映るものだけを指すのではないと思う。

実際に音楽においても「美しい音色」と言うし。

そういう意味で、美しさが溶けて音に変わったものが音楽であり、美しさが固まって建物に変わったものが建築なのかって、非常に納得したんですよね。

そこで、ちょっと待てよ、と。

ホステルにはどちらもあるじゃん!って思いました。

建築物としてのホステル。また、バーやラウンジで流れる音楽。

でも、ホステルにある美しさはそれだけではない。

提供している「」もある意味で芸術。

だって、美しい味と書いて「美味しい」ですもんね。笑

余談ですが、僕がオーストラリアのレストランで働いていた時、ゲストは運ばれた料理について必ず一言何か言ってくれる、そんな文化がオーストラリアにはありました。

その中でよく耳にしたのが「Beautiful」って言葉でした。

最初、日本人英語マインドで「絵でもないのに美しいってどういうこと?あ、見た目がよかったのかな?」なんて解釈してたんです。。恥ずかしい。

でも、絵に限らず音楽であっても、親切心であっても、BeautifulはBeautifulなんですよね。この感覚が長いこと住んで初めて理解できました。

他にも「Lovely」とか「人ではなく食事に愛してるって言うの?」とか思ってましたが、BeautifulなものはLovelyであって、美しいものは愛しいのだってことに、英語圏に長く触れることでこの感覚がなんとなくつかめるようになりました。

と、話は逸れましたが、ホステルには建築、音楽、食、そういったアートであり芸術がちりばめられているんだって気づいたんです。

そしてもう一つ重要なことがあります。

この母体としての建築物であるホステルが芸術になるためには、ただその建物自体(ホステル)が建築物として美しいだけでは意味がなく、どれだけ周辺と溶け込んでいるか、調和しているか、これこそが建築物をただの美しい建築物以上の芸術に仕上げてくれる。そうです。

「そうです」と書いたのは、これはガウディから学びました。笑

ガウディが確かそんなことを言っていたように思います。

確かに言われてみたらそうですよね。

たとえ建物自体が超かっこよくても、周囲に溶け込んでなく異質感を放っていたら、、それって美しいと言えるのだろうか。

例えば周辺の交通の妨げをしていたら、それって本当に美しいのだろうか?

建物自体もかっこいい。そして、周囲の街並みにも溶け込んでいて、調和している。それが本当の芸術としての建築物のあり方なのかな。

そして機能面でも、地元の人がカフェをしに来る、コワーキング利用しに来る。休憩しに来るのにちょうどいい。落ち着く。そんな街に調和した建物っていいですよね。

音楽で言うと、複数の楽音が溶けあって調和した協和音は耳障りがいい。

あればやっぱり、調和して溶け合ってる具合が最高だから美しさが生まれるのでしょう。

それと同じように、建築物としてのホステル、そこで接客する人々、周辺の街並み、利用しに来てくださるお客様、このすべてが溶けあってほどよく調和することに、美しさが生まれる。

そんな芸術がホステルにはたくさん詰まっているんだな~って最近考えました。

今はコロナ禍でどんな業種も苦しい時代ですが、またコロナが明けて、人々が移動するようになって、旅行するようになって、街に賑わいが戻ったら、ホステルもまた再び輝けることを祈っています。

よろしければサポートお願いします!あなたのサポートが誰かの笑顔になります!