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共用試験CBTを勉強する前に知っておくべきこと

今回は自分が大学4年生で受験した共用試験CBTについて、こういうことを知ったうえで対策を始めたかったなと思うことを綴っていきます。
ちなみにCBTとは医学部生が座学を終えて病院実習を開始する前に必要な、最低限の知識を網羅的に獲得するための試験であり、これに落ちると実習を行えず、留年となる試験です。
個人の経験に基づく内容なので、受験する学生全員には当てはまらないと思いますが、参考にしていただければ幸いです。


CBT試験は、対策の時間に対して結果が出やすい、コスパが良い試験である

CBT試験は単に「実習に進むために受かれば良いだけの試験」ではありません。医学部6年になりマッチングを通して初期臨床研修病院先を決定する際に、病院側が受験者の成績(ないし真面目さ)をチェックするために成績表の提出を求めることがあります。なぜなら6年生の2月に受ける医師国家試験の成績が分かる前に学生を採用する必要があるため、CBTの成績が最も直近で学生の学業面を評価できる指標であるからです。

そしてこのCBT、たしかに受かれば良くてほとんど落ちることがない試験ではあるため、対策に力を入れる学生はそう多くありません。
そして学習する分量も容量がいい人は1ヶ月で覚えられてしまうほどであり、そこまで多くありません。
したがって他より積極的に取り組めば、そこまでの労力や時間を追加せずに良い成績を獲得することができる試験であるといえます。
少ない労力で多くのライバルを上回り、コスパ良く自分の将来に良い影響を与えたい人はCBTの対策を頑張りましょう。


具体的な対策のアドバイス

使用する教材はQ-Assist(映像授業)、QB(問題演習)が良いと思います。
同じ会社の教材で、学校に割引セットの営業が入ったりするのでお得に購入できます。また他社の教材より一回り価格が安く設定されています。

まずはQA CBT編の受講をしながらQBの演習をすることを分野別に行いましょう。学習する分野の優先順位は内科外科→産婦小児→基礎医学→公衆衛生・マイナーです。勉強にかかる時間が長い順に進めるべきです。多くの人はまず基礎医学から順番に学習し、そのつまらなさに早々に脱落していきます。そして直前で焦って詰め込み、結果良い成績を残せない、という例をよく見ました。
注意点ですが、QA-CBT編は必要最低限の知識しか紹介しておらず、国試と比較するとおもちゃのようなものなので、CBT編が見終わった診療科はたまに国試用の映像を流し見すると、診療科のイメージがつくなどして良いと思います。

QBは最低でも試験2週前までに2周しましょう。3週目は間違えた問題を理解し、直前期は自分が苦手・嫌いで勉強を避けがちな科を勉強しましょう。

やるだけはこれだけです。非常にシンプルですね。だからこそ単調でつまらなく、適当に対策して終える人も多いのです。

そうは言ったものの勉強していると、意外と覚えるべきことが多く感じて、CBTで必要な知識ベースで目標点を定めてしまいがちですが、試験本番は想像よりさらにまんべんなく知識が問われるため、上位層に食い込むにはそれだけでは不十分です。積極的に国試用の授業を閲覧し、CBTの知識なんか隅から隅まで知っていて当然ということを理解しましょう。


まとめ

コスパ良く成果を残せるCBT試験。まだ受験病院など考えている人は少ないでしょうから、自分の可能性を狭めないためにも、今回は腰を据えて、真剣に対策してみてはいかがでしょうか?

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