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sublimation

 もう2022年も1ヶ月経とうとしているのに、私のもとには未だ書籍化やコンテスト受賞や紫綬褒章授与のお知らせは届いていない。
 雇用契約満了や諸税督促やガス供給停止のお知らせなどが届く確率の方が高いかもしれない。

 いや、日頃のtweetとかからしてマジで誤解されそうだから言っておくけど、ちゃんと払ってるわ

Prologue

 今回は、Prologueにて明日1/31まで開催中のコンテスト「#小説コンテスト昇華」に、私が投稿した作品をまとめてみようと思う。
 最近はmono/ga/taryのコンテストから少し離れがちなのだけど、まああまり深くは触れないでおくのでそのへんは察してほしい。冬ってのは空気も人の心も乾燥するからね。自分からボヤ出すような真似は慎んでおかないと

 ちなみにこのコンテストは、コラボアーティストである「BURNABLE/UNBURNABLE」の各楽曲ごとに設定されたテーマで、2000字以内で短編小説を執筆して応募するものとなっている。正直言って私はこういう「聴いて書く」系のコンテストがクレーム処理の次くらいに苦手だったのだけど、今回は「テーマが合ってれば曲の世界観etcには合わせなくていいよ」というお達しが予めなされていたので、わりと楽しく書けた。あと曲も好き。普通にAmazon Musicでダウンロードして聴いている。

 それでは、各曲ごとにまとめてみたので、どうぞ。



「ノンアルコールで酔う」


 この曲に設定されているテーマは「隠したい恋愛感情」。
 蛇足も蛇足になるが、私はこの曲が一番好きだ。

紫煙

 一番最初に書いたので、すごく曲の歌詞に寄った。寄り切った。いっそのこと上手投げくらいまで行けばよかった。
 あんまり詳しく書くとネタバレになって読む意味がなくなるから言わないけれど、私はこういう関係性が好きだ。大好物だ。キムチ鍋と一緒に飲む金麦より好きだ。だから許したい


ペイシェント

 冒頭と似たようなこと言ってるアニメキャラがいたけれども、私も観てたし読んでいた。大学受かってから入学までの暇な期間で原作はおろか二次創作SSまで読んでいたし、正直あれが今みたいに小説を書くことを志す遠因になっていた気がしなくもない。



「誰かのふりはもう飽きた」


 この曲に設定されているテーマは「嫉妬心・他人の評価」。
 テーマ見た瞬間に思った。ここか、西野は……と。

両面

 私は比較的、リアルにこういうシチュエーションに遭遇しやすい。だから小説を書いているというよりエッセイを書いているような心地がして変な感じになったしなんか腹も立った。別にいいんだけどね……。


金魚屋

 書きながら苦しかった。私は金魚どころか、ポンプから出る空気にあわせて揺れる水草にすらなれてないよ……人生つら……と思いながら書いていたから。
 でもたくさん感想をいただけたおかげで、よくわかんないけどとりあえず水槽に入れとこ、って置かれたデカい石くらいにはなれました。感謝。



「泣いてもいいから」


 この曲に設定されているテーマは「好きな人との別れ」。
 というかこれって途中から追加されたんだよねきっと。ある日にコンテストページ見てたら(なんか増えてない?)って思って書いたんだけど。割と最初の方からあって、私の目が節穴だった説もあったりするかな……と。

誰かの彼

 これを書く一週間前くらいに、ちょうど大学の同級生の結婚式に行ったから書いた。例のアレで直前キャンセルが相次いだからだと思うけど「西野にだけ料理多めに出すようにしといたから」って言われてルンルンで行ったら、アミューズからデザートまで全部2人分出てきてめちゃくちゃ笑った。
 まあこのエピソードは小説の内容と全く関係ないので、何卒作品をご高覧ください。私はあなたの分の魚料理まで平らげておきますので。


粉雪

 〆切2時間前に投稿した。実は途中までぜんぜん違う話に脱線したので、進捗が80パーから一気に40パーになるような手術をしている。数少ない男性視点。
 書けば書くほど下手になっている気がするのだけど、男女どっちも出てくる別れ話は他の多くの方が書かれているので、違ったことを書きたかったのです。

 のです(ヨルシカ調



「このままどこか」


 この曲に設定されているテーマは「競争心・焦燥心」。
 すっかりこの二つの心に動かされるようになっちまった。よくねえな、これじゃあよ(くわえ煙草をしながら)

白昼夢

 アスタリスクの前までで止めとけばよかったかもな、と思いながらも最後まで書いたので上げた。基本的に自分の中での基準に満たない作品は公開しないし、決して気に食わないわけではない。ただし過去にもこんな感じで終わった作品があった気がするから、もっと精進しろ、という気持ちも込めて。



「望んでない世界」


 この曲に設定されているテーマは「生きる世界に対する諦め・絶望」。
 テーマ見た瞬間に思った。ここも、西野か……と。

消化試合

 基本的に最近は毎日こんな気持ちで生きている。今の自分が頑張るのは、過去の自分を正解にすることで、その労に報いるためだと思っているから。
 未来のことは、未来の自分ならどうにかしてもらえる気がする。正直言って今は、そんなことを考えている余裕がないくらいには切羽詰まっているし。


自由刑

 私は今回のコンテストで、この「望んでない世界」のテーマへ多く投稿しているけれど、この辺からは改めて読むと本当に(自分大丈夫なのか?)と思うくらい、暗く黒い作品が続いている。ちなみに私もかつて似たような生活を送っていた時期があった。
 しかし、この作品の内容が思い浮かんだきっかけは、私が最近たいへん気に入っているデンジャラスライフハッカー・川尻こだまさんの書いた、以下の漫画である。


 ……なぜ?(自分の胸に手を当てながら)


パズル

 私も本当はこう思っているからこそ、今も現実を直視できないんだろうなという気がしている。全く見てないわけじゃない。チラッチラッと見てはいるけれども
 ただ、文章によって他人の心をいざなうことができるほどの世界を創るまでには、もっと努力が必要だと思いながら書いていた。



Epilogue

 Prologueは昨年開催の「Re-layコンテスト」以来完全なる放置だったので、私の作品ページは温泉街にある潰れたホテルみたいに寂しく湿気た空気に包まれていたのだけど、今回の「小説コンテスト昇華」に参加したことによって、なんとかリブランドオープンくらいまでは持っていけたのではないかと思う。
 最近の私の作品はダラダラ長くなりがちだったが、短く収めようと思えばできなくはない(できているとは言っていない)気がするので、これからも新しいコンテストが出なくてもコッソリ書いてみようかな。訓練になりそうだし。


 一応応募期間は明日までなので、明日の仕事から帰ってきたあとに余力があれば、もう一つくらい書いてみたい。その時はこのnoteも更新しようと思うので、よしなに。

※1/31追記 「泣いてもいいから」のテーマに「粉雪」を追加しました

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