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「声のメディア」はじめました

文章は好きです。お手紙も好き。「書く」こと自体は嫌いではありません。

だけど、もう少し「おしゃべり」してみたくなりました。

だから、stand.fmというプライベートラジオのアプリでチャンネルを開設しました。

日々の徒然を気まぐれに話す。だから、チャンネル名はこのマガジンと同じく「翼は翔ぶためについている」にしました。

「書く」と「話す」は、やっぱり少し違う

「書く」には少し時間がかかります。言葉を煮詰めて、削って、わかりやすく……。だからこそ生まれる思考も表現も、だからこそ伝わることもあります。

そうして筆を持ち、ことばを吟味する時間は、とても豊だとも感じます。自身のwantedlyのプロフィールに「“ことば”を紡ぐ。その時間は、誰かを想っている時間だ。」と書いているほど。そこで生まれる「味」も、余計なものがなくなった「粋」も、いいものです。

けれど、丁寧に丁寧にことばを編むほどに、書き上がったものが「セピア色」に感じてしまうことが多々ありました。感じ取った・受け取ったその時そのままではなく、伝えるために何重ものフィルターを通してしまったような。

そんなことを考えているうちに、もっと生のままで感じたままに、おしゃべりをするように伝えてみたいな……と、ふと思いました。

「人間主導」のテンポでおしゃべりしたかった

もっと「おしゃべり」したいと感じた理由のひとつに、在宅勤務・外出自粛があります。

オフィス出社スタイルだった私は、これまで毎日誰かと会っていたし雑談もしていました。そこに誰かがいるという感触は、たとえあまり話すことがなかったとしても「おしゃべり」でした。声を出さなくたって、同じ空間にいて一緒に仕事をしているだけで何かしらの交流を感じていたのです。

けれど4月に入って外出自粛になってからは、基本的に家にこもりっきり。ひとりです。それは今、必要なことだし仕方のないことです。寂しいからとみんなに会いにいってウイルスを広げてしまっては、元も子もありません。

でも、寂しかった。

毎日、オンライン通話で会社の人と話してはいます。けれど、交流は通話しているうちだけです。つないでいるうちはホッとするし明るい気分になるけれど、会話の中心は業務について。「おしゃべり」は生まれにくいし、用件が終わって通話を切った瞬間に、急に「ひとり」を感じてしまいます。

それにオンライン通話では、時にwifiの不調で「人間」ではなく「電波」に会話の主導権を握られてしまうこともあります。話すときも相手とのタイムラグを考慮して話すので、いつもの会話とは少しテンポ感が違うようにも感じます。

次第に、自分のペースで「おしゃべり」したいと思うようになりました。

誰かが聞いている“かもしれない”

今、私の横にはダッフィーがいます。仕事を怠けそうになると、ダッフィーのまん丸で曇りのない純粋な瞳を見て「……はい、ごめんなさい、ちゃんとします」なんて思ったりしています。時にはダッフィーに話しかけたり、ダッフィーを膝に抱えてポンポンしたりすることもあります。少しはそれで寂しさもなくなるし、温かみは感じるんです。

だけど、ダッフィーはダッフィーでしかありません。肯定も否定もせずに、真っ直ぐ見つめ返してくれる。それは素敵なことだけど、でもそれだけです。

ラジオなら、その向こうに誰かがいるかもしれない。ラジオなら、誰かに届いて何か交流が生まれるかもしれない。

実際、どれだけのひとが聞いているかはわかりません。私の一方的なおしゃべりに、どれだけのひとが興味を持ってくれるかもわかりません。

だけど、そこで誰かが聞いている“かもしれない”。それだけで、もっと「おしゃべり」が楽しくなります。もっと「伝えたい」と思います。“かもしれない”って、大切なんです。

「話す」と「書く」、両方つづけます

正直、stand.fmの更新がどのくらい・いつまでできるかは、わかりません。今は外出自粛でひとり時間が長く、おしゃべりしたいと更新意欲がありますが、今後おしゃべり欲が満たされれば更新頻度は落ちるかもしれません。

だけど、それはその時。自分が思った時に、思った方法で表現できればなと思います。

そして、「おしゃべり」と「お手紙」は少しずつ役割が違います。だから、noteの更新も、ゆっくりボチボチしていきたいなと思っています。

もしかしたら、stand.fmで「おしゃべり」したことを“ことば”でnoteにまとめるかもしれないし、反対にnoteで書いたことをきっかけに思ったことをstand.fmでおしゃべりするかもしれません。

その辺りは特には決めず、流れに漂うように任せていきたいなと思います。

同じことを更新したとしても、きっと「おしゃべり」と「お手紙」では表現や視点が違うので、もしよければどちらも楽しんでいただけると、うれしいです。

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