見出し画像

日本の蝶をつくる《羽シリーズ》(2022/2/5)

主にUVレジンで日本の蝶を作っています。

発端は2018年の夏。持病で自宅療養をしているときに、

「どうせ家にいるなら、体に負担の少ない範囲で何かやれないかな」

その程度の気まぐれで、特に目的もなくレジンという素材に触れてみたのが始まりでした。

しかし、いまいち何を作っていいのか分からない(笑)。

そこでひとまずレジンに慣れるための練習として、特別なモールドやフレームの要らない、フリーハンドでも描き慣れている蝶の羽をいくつか作ってみることに。
それを

「こんなの作ったよー(T▽T)つ」

と、日常の話題のひとつとして当時のブログにあげておりました。


ところが本当に有り難いことに、それを見て、対価と交換に欲しいと言ってくださる方がたくさん居てくださったのです。

いきなり急流に乗って流れゆく俺

~~~~~(つ▽T)つ


お金をいただくとなれば(お金をいただいてもいいものなのか?という点でもずいぶんと悩みましたが)、少なくともそれまでの黒マジックで塗りつぶしたようなクオリティでは通りません。
試行錯誤の末、最初の羽はシルクスクリーンで作ることになりました。


シルクスクリーン×レジンの羽
《アサギマダラ》


《スジグロカバマダラ》


それから蝶の種類によって少しずつ手法を変え…


《ツマベニチョウ》


《エゾシロチョウ》


また強度対策にも試作を重ね、そうして僕の手の中から改めて生まれた羽たちは、オーナー様の元に翔び立っていくようになりました。


《リュウキュウアサギマダラ》


《ナミアゲハ》


《モンシロチョウ》


いずれはアクセサリーとして美しい種類ばかりでなく、昆虫少年だった僕のそばにいつもいてくれた日本の蝶たち、全部を分け隔てなく作ってみよう。

そして、その追い風になってくださった人たちに「ありがとう」の気持ちを込めて作りたい。

これが今の僕のものづくりの原点。
出発点の羽たち。


そのため羽は受注制作とさせていただいてきました。 
お求めくださった方のことを思い浮かべながら、ひとつひとつの工程に心を込められるように。


ここをごりごりのショップブログ、販促ブログにはしないつもりです。
ライフワークのひとつとしてのものづくり「も」記録する場所、かな?

あくまでも

「ちょっと変わった昆虫採集を一緒に楽しんでいただけたら嬉しいな」

というスタンスで、のんびり綴っていこうと思います。



※「○○チョウを作ってほしい」というご依頼は、申し訳ございませんがお受けしておりません。
どうぞご了承ください m(_ _)m



《BGM》
THE BEATLES/Here Comes The Sun


この記事が参加している募集

#私の作品紹介

96,012件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?