人生狂った1年間~2020年振り返り~
周りが1年間を振り返っているので便の乗で振り返ってみます。
ワイン兄さんのwineyブログへの想い
日本ワインに注目し、広めたいとの思いから2019年に始めたブログ。
このブログに対する熱量が右肩下がりで落ちていったのが2020年でした。
そもそもブログを始めたきっかけは、「日本ワイン面白いし造り手がどんどん増えていって盛り上がってき始めてるなー!でも生産量増えても消費が増えなければワインは売れないし産業としての将来性はないよなぁ。じゃあ自分は日本ワインを広めて売れるようにしたい!」と思い、学生やりながらできることで、“インターネット”を軸に活動できることとしてブログとアフィリエイトやってみるか!となったことでした。
しかし、複数のSNSを活用してブログの集客を行ったり日本ワインファンの方々と交流し、またワインツーリズムのボランティアなどを通して実際に日本ワインファンと触れ合う中で、そういった方々の在り方に疑問を抱き、「あ、自分消費者と向き合うの向いてないな」と強く感じたのが2019年~2020年にかけてでした。
あちこちに出かけ、日本ワインを販売して下さっている様々な方々とお話し、ことごとくしっくりこなかったのも2020年の思い出。
日本ワインに限らずですが、造り手、売り手、飲み手、それぞれが見ている景色が全然違うという今考えれば当たり前のことを自分なりに実感した年でした。
その上で、上述の3者の立場いずれとも違う価値観や視点が自分の中に知らず知らずのうちに形成されていたことに気づいたのでした。
何しろ、ワインというモノに“学問”という領域から触れ掘り下げていった身。
見ている景色は「日本ワイン全体の発展とその背景として存在するワイン科学」のようです、抽象的には。現時点で。
なので、個人でワイナリーを立ち上げてワインを造ることにはあまり興味がないし、今造られている日本ワインを前向きに消費者に売ることにもモチベーションがないかなーという心境。
皮肉なことに、ブログの更新頻度がガタ落ちしてからPV数が倍以上に増え、アフィリエイトリンクから購入して頂ける機会も増えました。
あくまで自分が記事で取り扱ったワインの中で、ですが、どのワインが注目されているのかも多少分かりました。
けれども、やはり今後ブログに力を入れることはないかなぁと思っています。
実は、ランニングコストが結構かかっていてまあまあの赤字。
それでも2年の修士の学生生活の間は絶対に続けると誓い、赤字を垂れ流しています。
4月からは社会人になり学生なんかよりよっぽど忙しくなる予定で、加えて勉強したいことが山ほどある。
3月でブログ閉鎖して畳んでしまおうか真剣に悩んでいます。
こんな一介の大学院生の書いた記事でもgoogleの検索1ページめに表示されて(何ならTOP3で)、誰かの参考になっている。しかも複数記事。
でも自分が身を切る必要があるのか。
本気で収益を狙いにいくには実力とモチベ不足。これがリアル。
日本ワインを広めて売ってくれる人は少なからずいるので、僕は身を引こうかと思っています。
2019年はブログをとっかかりに、日本ワインを広めて売ることを生業としようとしていたのに、ライフプランががらっと変わった1年でした。
今後
4月からはとあるワイナリー(10Rさんじゃないよ!)で働くことになりました。
たまたま縁があり、声をかけて頂いたのです。
大きなビジョンを掲げていて、そのために必要だと期待してもらったことが非常にありがたかった。
一方で、今年「日本ブドウ・ワイン学会」において学会発表と論文投稿を行いました。
ずいぶんニッチな学会ですが、日本のワインを高めるためには必要不可欠であると僕は思っています。
そして、研究に取り組む中で、「研究を通して日本ワインに貢献したい」と考えるようになりました。
幸い、僕の大学での指導教官は非常に優秀かつ人格者で、大学教員がとんでもなく大変な仕事であることを示しながらも、尊敬と憧れを抱かせてくれる存在でした。
同時に、2020年は、研究機関・教育機関の立場から日本ワイン業界に貢献するためにもっと何が必要なのか、今は何ができているのか、色々考させられました。
「現場を知っている研究者」
僕が現時点で目指す将来の姿です。
1ワイナリーのビジョンを達成するために働くのも面白いしやりがいはあるけれど、初期衝動は日本ワイン業界全体に対する貢献心。
どうなるかは分からないけれど、まずはワイナリーでの仕事を通して現場の視点や課題を得る。その間は全力でワイナリーに貢献する。
働きながらも研究を進めてどっかのタイミングでPh.Dをとる。
海外で研究するなりワイナリーで研修するなりも実現させたいなあ。
ここから残りの人生を日本ワインに投資しようと思っています。
その投資の方向性を決めたのが今年で、それが記事タイトルの狂ったの意味。
学部4年のときはビール会社でビールに携わりたくて、修士1年で日本ワインに狂わされ、修士2年でさらに研究に狂わされ。
僕の人生は日本ワインに狂わされました。
この選択を後悔しないように、来年からは今よりもっとのめり込みます!
終わりに
ワイン造りは趣味じゃなく仕事で産業なはずです。少なくとも日本においては。
多くの税金が投入されて、多くの人の厚意で、やっと維持できている今の日本ワイン産業はおかしいと、少なくとも僕は思います。
黎明期のあれこれだから仕方ない、当たり前、必要なフェーズ、そういう捉え方もあるでしょうし、その正当性も一定の割合であるのだと思います。
ただ、僕は現状おかしいと思うことにおかしいと言うし、いち早く現状を脱するべきだと思うし、課題を改善するために必要だと思うことを実行します。
ワイン造りに趣味の延長線として向き合っている人には疑問を持ち続けます。
産業として自立し、日本の“Wine”として国際市場で誇りをもって戦えるように、僕なりの最適解を出し続けていこうと思います。
「フィロソフィーよりクオリティー」
ワイン兄さん
おまけ
大口叩いてケツ叩く。
怠け者凡人が頑張るためにはいっぱい叩かなくてはならないのです。。。
これからもワインや筋トレ、日々の出来事について発信していきますので、よろしければサポートよろしくお願いいたします!