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日本ワイナリー巡り ココ・ファーム・ワイナリー【栃木県足利市】

先日、お花見がてら、日帰り旅行に行ってきました。
行き先は、前から行きたかった「ココ・ファーム・ワイナリー」🍷

ココ・ファーム・ワイナリーのワインは、2000年の沖縄サミットの晩餐会で採用されるなど高い評価を受けていて、長年の実績があります。
更に福祉面で素晴らしい取り組みをされています(詳細は後でご紹介!)。

足利へ

休日の朝、東武鉄道の特急に乗ってワイナリーの最寄駅である足利市駅へ向かいます。
途中、桜の咲いている公園や学校が車窓から見えて、春を感じます。
利根川の河川敷も、一面の菜の花畑でキレイでした。(写真撮れず)

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足利市が近くなってくると、広い青空、遠くの山並み、のどかな田園風景に癒されます。

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足利市駅に到着。
渡良瀬川のすぐ脇にある駅なので、北口を出るとすぐ土手が見えます。

駅でタクシーに乗って、渡良瀬川を渡り、足利学校なども横目にみながら向かいます。

桜咲くワイナリー

足利市駅から20分ほどでココ・ファーム・ワイナリーに到着!

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ブドウ畑と桜!!!菜の花も咲いてます

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入口の脇のミモザもキレイ~

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真っ先に、ショップの窓口で13時からのワイナリー見学(1日3回実施、定員10名、事前予約ナシ)に申し込みます。
1人500円の料金を支払うと缶バッチを渡され、参加時に見えるところに付けてくださいねと言われました。
ワイナリーに来たからには、是非とも、見学ツアーに参加したかったので、無事申し込みができて安堵です。

さあ、見学の時間まで、カフェでランチしましょう♪
屋内か屋外か、どちらの席がいいか聞かれて、日焼けしないように屋内にしました。
その席の横にある扉のガラスの向こうに、何か見えます。。。

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ステンレスタンクだ!ワイナリーだ!!
後で、ここも見せてもらえるかなと、期待が膨らみます。

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カフェのメニューには美味しそうなお料理が~♪

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ワインやデザートも色々種類があります。

私が選んだのは、限定メニューでフランスのエシレバターをふんだんに使用したという「クラシックペンネグラタンランチ ミニサラダ・バゲット付  ¥1,500」。

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この朝はホット豆乳と水分のみで、お腹を減らしてきたので、胃を保護してくれそうな「エシレバター入りのグラタン」をチョイスしました。
写真に写ってないですが、全粒粉のバゲットとシャキシャキした大根サラダもいい!

それから、ワイン3種(白・ロゼ・赤)とおつまみが盛合せられた「テイスティングトリオ ¥2,500」もオーダー♪

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白の「Asicoco(あしここ)」、ロゼの「こころぜ」は、いずれもフルーティーでやや甘味も感じるチャーミングなワイン♪ 「農民ロッソ」は、透明感がある割にタンニンを感じるドライな赤でした🍷
こころぜと農民ロッソは、以前飲んだことがありましたが、春のお昼時のワインは明るい印象があり、また現地ならではの感慨深さがありました。
キレイに盛り付けられたチーズやハム、野菜も美味しかったです~。

この添えられていたチーズが美味しかったので、デザートに「チーズケーキ ¥400」も追加しました。
レーズンが添えられており、甘さは控えめで、クリームチーズが濃かったです。

ゆっくりランチをしているうちに、見学の時間が近づいてきました。
お会計をしてショップの方へ移動します。

ショップではたくさんの種類のワインが販売されていて、テイスティングもできます。
ワイン5種類で1,000円が3タイプ、ノンアルコールも5種類で500円、合わせて4タイプのテイスティングが可能です。

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また、自家製のソーセージやチーズ、ジャムなどの食品の他、剪定したブドウの枝を切りそろえたセットなどもあり、ワイナリーならではのモノも販売されていてどれを買おうか悩みます。

あれこれ眺めているうちに、見学の時間になり、ショップの窓口で名前を呼ばれました。ガイドは、素敵な雰囲気の女性スタッフの方です。

ワイナリー見学

いよいよワイナリー見学の開始です!!!
まずは、ショップの前のテラス席に出ます。
春先ならではの「ブドウの涙」を見せてもらいました。

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真ん中くらいの枝の切り口にしずくがあるのが見えますか?
春になるとブドウの樹が目覚めて、根から水を吸い上げるようになり、冬に剪定した枝から樹液が滴り落ちてきます。
これを「ブドウの涙」と言います🌸

それから、急斜面のブドウ畑の下へ移動します。

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斜度は38度、スキーのジャンプ台と同じだそうです。
ここで、ワイナリーの成り立ちなどを説明してもらいました。
ご存じの方も多いかもしれませんが、記憶と現地の資料で補足した要約は、以下のとおりです。

●70年前、中学校の教員だった川田昇氏が、知的障害のある子供たちが自然のなかで活動できるように、個人で山を購入。特殊学級の生徒たちなどと急斜面の杉林を開墾してブドウ畑をつくる

●さらに、自分たちの手で「こころみ学園」という施設づくりを進める。また、成長して大人の年齢になった元生徒たちが働ける場所にするため、ブドウからワインを生産することを考えるが、福祉施設としては醸造の認可がおりなかった

●学園の考えに賛同する保護者の出資により「ココ・ファーム・ワイナリー」設立。畑を増やしたり、米国から醸造家(ブルース・ガットラヴ氏)を迎えるなどして、ワイナリー事業を拡大

●創設者の川田氏は、当初から「同情で買ってもらうようなワインは作るな」と言い続けた。なぜなら、本当に美味しいワインを作ればリピートして買ってもらえるから、ワイナリーを続けていくためには品質の良いワインをつくることが必要と考えた

▼ご参考に、先日アップされた記事のリンク

その後、先ほどのステンレスタンクは北海道のサイロ等のメーカーに特注で作ってもらったという話を伺ったり、フレンチオーク樽で醸造している場所などを案内してもらいました。

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オレンジワインを醸すための甕が、栃木県内の益子焼なのが面白かったです。栃木版のクヴェヴリですね♪

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スパークリングワインの瓶内2次発酵~コルク詰めの手間のかかる作業工程なども、わかりやすく説明してもらいました。
園生さん達が手作業でルミアージュ(スパークリングワインの澱を集めるために、毎日、瓶を45度ずつ回転)されている様子なども、目に浮かびました。

ショップに戻る途中には、あの急斜面のブドウ畑で山羊(下草を食べてくれる)が日向ぼっこしているのが見えてほっこり~。

いや~、1時間弱の見学ツアーがあっという間でした♪♪

特に、オーナーの川田さんが「情けで買ってもらうようなワインはつくるな」と繰り返し言っていたというところが、グッときました~。
その川田さんが、沖縄サミットの晩餐会でスパークリングワインの「Novo(のぼ)」が採用され、ワインの品質が認められて涙したという逸話も、感動的でした!

実は、2月にこの「Novo」を購入して、早く現地に行ってみたいなと思いながら、自宅でいただいていました。

▼最後にのせた写真の左から2つ目がNovo!
更にその右隣の細身のボトルは、ココ・ファームの醸造責任者だった10Rのブルースさんの仕込みによる北海道ワインでした。

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見学が終了した後は、テイスティングせずに、厳選したワイン等を購入して、ワイナリーを後にしました。(寄りたい場所があったので~)
この日に持ち帰ったワインは、また後日レポートしますね。

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右上の丸いのが、見学ツアー参加時に付けた缶バッチです。ツアーの最後に「必ず持ち帰ってくださいね」と言われます。
この缶バッチの動物達の話はネタバレしないことにしますので、是非見学時に直接聞いてみてください。
あと、軽い「コルク16個セット(なんと100円)」と「ブドウの葉形のメモ紙(これも100円)」や、直売の新鮮野菜「アスパラガス(500円)」も購入!

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▲ショップにあった、各ワインの説明メモです。
全30種類くらいあるワインはどれも美味しそうでしたが、持ち帰ると重いので、後日オンラインショップで注文します!

ちなみに、カフェではお料理に合わせたワイン(8種類程)が楽しめる「デギュスタシオンコース(約2時間)」もあります。これまで数回、電話で問い合わせしましたが、予約がいっぱいでした。人気なんですね。

コロナ前、こちらのワイナリーの収穫祭には、大勢の人が集まって賑やかだったとのことです。

今回は、3世代ファミリーがゆっくりランチしていたり、ランドセルしょったピカピカの1年生が桜の下で記念撮影していたり、のんびりした雰囲気でカフェもテイスティングも空いていました!

カフェは屋外のテラスもあわせて100席あり、あの急斜面のブドウ畑や山羊が眺められます。
新緑の時期やブドウが実っている時期に食事できたら、最高でしょうね~♪

このように、久しぶりに行けたワイナリーは素敵なところでした🍇
ようやく、2年半ぶりくらいにワイナリー巡りをすることができて、レポートが長くなりました。

今回もお読みいただきありがとうございました!

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