リアスワイン ソーヴィニヨン・ブラン2020/神田葡萄園「天地人が詰まった海のワイン」
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リアスワイン ソーヴィニヨン・ブラン2020/神田葡萄園「天地人が詰まった海のワイン」

激動の2020年。世界中の方々がコロナ禍であっても、東北のリアス式海岸をのぞむ岩手県陸前高田市のブドウの樹々は粛々と新梢を伸ばして、果房を生らしました。良年とも呼べる温かさも受けた果房は醸造家自らによる丁寧な栽培の際のケアも相まって良質に育ち、見据えた品質から逆算された醸造的適熟の際に収穫されました。


セミアロマティック品種とも呼ばれる比較的強めの特徴香を持った品種ですから、いわゆる王道のそれであります柑橘とハーブは感じます。その中でも、まず柑橘はレモンではなく柚子、それもスリ金で果皮を擦ったばかりのような爽快ながらも過度ではないフレッシュなもの。果物だからこその白い部分のようなビターさも兼ね備えています。次にハーブは、ほのかにスペアミントでグラッシーな印象はなく、むせ返るほどのハーブのニュアンスが苦手な御仁にも寄り添うでしょう。他にも、生のパイナップルや白桃などもイメージでき、かすかなスパイス香もアロマを立体的に魅力的に構成する要素となっています。味わいはまだ若く、アロマと連動するもので、アタックは酸味を基調としたスマートなものでしたけどもボディ自体はほのかに厚みを感じさせて、キレの良い後味までのメリハリを楽しませてくれます。


よって、ただただカジュアルなスッキリ白ワインを飲みたい御仁にはややフックがあり、リリースしたてという事もあり、品質にまとまりが出てくる1年ほどまで現状としてはまだ若いという印象ですけども、落ち着ききってないからこそ天地人のそれぞれの要素を個別に感じられて、日本ワインラヴァーにとってはこれもまた楽しいとなるでしょう。生産量とポテンシャルとを考慮して、一期一会の出逢いを大切にして良い白ワインかと。ペアリングはコンセプトに則って魚介料理、お奨めとしては柑橘のニュアンスから加熱したもの。またはヴォリュームからサラダ類。

8+/10p


《リアスワイン ソーヴィニヨン・ブラン2020》

有限会社神田葡萄園 岩手県陸前高田市

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宮城県仙台市『和酒バル 二喬/NIKYO』のソムリエ店主が、普段の仕事からちょっと視点を変えて、めくりめく日々の日本ワインと日本酒のマーケットについて感じた事を綴っていきたいとおもいます。