見出し画像

自然派ワインとは?

自然派ワインありますか?

私の勤務する新潟市にあるワインショップでも、ここ最近以前にも増して問い合わせが多くなった。数年前より新潟市のレストランでも自然派ワインを取り入れる店舗が増えてきて、認知が高まってきているよう。
自然派ワイン自体は2005年頃より都内を中心に広がりを見せた。それ以前の醸造技術や設備によるテクニカルなワインから、ストーリー性を持ったワインへとトレンドが変わりワインの楽しみ方も多様化してきている。

自然派ワインとは

自然派ワインとは原料ブドウの栽培から醸造において、人の手を極力排除して自然のままに造ったワインと言われている。
オーガニックワインと混同されることが多いが、オーガニックとは農薬や肥料などにおいて、化学的なものを使わずに原料ブドウを栽培する農法自体をさしており、自然派ワインと言えるがイコールではない。自然派ワインはもっと広義的なものと位置づけられており、栽培や醸造において環境に配慮し、消費者へ安全なワインを提供するなどワイン造りにおけるサスティナブルな取り組みとも言える。

ワイン造りにおけるサスティナブルとは、単なるワイン醸造だけではなく、水やエネルギーの効率化、老廃物の処理、健やかな土壌づくりや、生物多様性の維持、さらに地域経済に置いて継続的にビジネスを成長させることで、地域の雇用を生み出し地域活性化に貢献するという側面ももっています。自然派ワインを消費することはサスティナブルな取り組みの一つとなります。

在来種維持の側面も

自然派ワインに使われる原料ブドウは地域の在来種を原料にすることも多い。はるか昔より、残されてきた在来種は一度無くなると取り戻せないことが多く、日本でも絶滅となった野菜は数しれずある。前職で農家や地域活性化に携わっていた私は何度もそういう現場を目にしてきた。大量生産、大量消費の時代の流れで効率化を求めるあまり、美味しいからと残されてきた在来種はあっけなく絶滅することが多い。
そのような在来種を積極的に活用して、ビジネスとして成り立たせることで継承していくことも自然派ワインの取り組みの一つと言える。


自然派ワインはストーリーを味わう

2000年代に入りモノがありふれると、技術は顧客の需要を超えて機能としての商品の魅力は無意味になった。情報化社会は急成長し、モノにストーリーを加え、顧客に訴求できることが容易になった。ストーリーこそが商品の魅力を膨らませるものとなり、商品造りのスタンダードとなった。
その流れはもちろん自然派ワインブームでも起きている。自然派ワインにうんちくはいらない。ワイン造りにおけるストーリーごと味わうことが一番といえる。

肝心の味は?

そうはいってもプロダクトである前にワインは食品だ。美味しくなければ支持されない。サスティナブルだ、継承だといっても美味しくなければ売れない商品となってしまう。自然派ワインがブームになり、商品の流通量が増えると、当然「?」と首をかしげたくなるような商品もある。ワインショップとしては、ストーリーだけではなく、しっかりと味わいも見極めたいところ。


GW中は自然派ワインテイスティング祭り

私が勤務する新潟市のCasamiaではGW期間中に自然派ワインテイスティング祭り&ワインセットを期間限定販売します。

お得なワインセットも販売

オレンジワインやノンフィルターを中心に個性のある自然派ワインが試飲できますので、お近くの方はぜひお越しくださいませ。
また、オンラインショップでも自然派ワインセットを販売します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?