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あらゆるところでテンションが高まっていくシーズン最終盤、インテンシティーはチームを取り巻くすべてに求められる

例年よりも2ヶ月近く早くシーズンの佳境を迎えているのは、カタールW杯開催の影響です。前半戦の超絶過密日程を乗り越えてからはだいぶ楽になったけど、10月上旬に昇降格を含め今季の結末が見えてきているのはすごく違和感。わたしの担当する大分トリニータも、J1参入プレーオフ圏に入れるか否か、入ったとしたらどれだけ優位な順位につけることが出来るかという重要な局面を迎えています。

この時期にはやっぱり、昇格/残留争い絡みのお仕事をいただくことが増えます。それらをご紹介。

9月初旬、“残留請負人”に聞いたJ1残留争いの行方

最初はこちら。もう1ヶ月くらい前の企画になりますが、エルゴラ+2650号(2022年8月30日発行)で、かつてカマタマーレ讃岐を長年にわたって率い“残留請負人”と呼ばれた北野誠監督に、J1残留争いの展望とポイントをお聞きしました。最終盤でどれだけ勢いをつけることが出来るかが問われる残留争いにおいて北野さんは「選手を気持ちよくプレーさせることの得意な指揮官」が有利だと説きます。監督交代したクラブもあり、結末はどうなるか。

北野さんは先日、監督業と並行して、ノジマステラ神奈川相模原でのお仕事の経験を生かし、女子サッカースクールも立ち上げています。素敵。

初代プレーオフ覇者が占う今季J2の結末

J論プレミアムでは、田坂和昭監督にJ2を俯瞰しながら最終盤の各チームを前後編にわたって解説していただきました。田坂さんは2012年、大分トリニータを率いて初のJ1昇格プレーオフ(現在はレギュレーションが変わって「J1参入プレーオフ」名称に)を制した経験があります。あのときの勢いは凄まじかった。

田坂さんも昨季かぎりで栃木SCの監督を退任して今季はフリー。実は次なる機会に向けて着々と勉強中らしいです。次にチームを率いるときには組織づくりの面から過去とはガラリと変わっているそうなので、それにも期待。

そしてトリニータの今季の結末は

footballistaのために書いたのがこちら。密着して取材している大分トリニータの今季スタートから現在の好調までの流れを追いました。

もちろん最終的にJ1昇格という結果を出せれば最高だし出してほしいとも思っているのですが、最初に浸透させようとした戦術を途中であきらめて方針転換したように見えながら、ふと気づくとシーズン終盤のいま、帳尻を合わせるように最初にやろうとしたことをやっている、それと並行するようにチームの底上げも進んでいた、そういうシモさんこと下平隆宏監督の手腕に舌を巻きました、という記事です。あとはとにかくそれがJ1昇格へと実るのを祈るのみ。今季はライバルチームも相当に手強いですけどね。

そして、こうして1シーズン、シモさんのサッカーを取材したことで、昨季まで6シーズンにわたって追いかけたカタさんのサッカーがどうして魅力的だったのか、そしてどうして最後は勝てなかったのか、ということを、あらためて考えるきっかけを得た気もしています。サッカー深い。

ほかにfootballistaさんでは今季、金崎夢生選手と下田北斗選手についても書きました。

過去の苦い経験を糧に今度こそ昇格を誓う男

そして、こちらはエルゴラ+2665J2号(2022年10月07日発行)、大分トリニータの町田也真人選手へのインタビュー。町田選手は過去に2度、プレーオフ経由でJ1昇格を目指しながら2度とも敗退したという苦い経験を持っています。加えて、昨季J1残留に失敗したトリニータを1年でJ1に戻すという強い決意の下、先陣を切ってクラブとの契約を更新しました。町田選手、下田選手、高木選手が真っ先にサインしたことでみんなの心もひとつになり、実に28名ものメンバーが今季J2で戦うことを決めています。そういう流れがあったから、この企画でインタビューする選手を誰にしようかと編集部から相談があったとき、最初に町田選手を推薦したのでした。

本当に上がりたいなあ。ライバルチームだってそれぞれに昇格への切実な思いを抱いているわけですが、そこをせめぎ合って勝ち上がらなくては。

このインタビュー、紙面に入りきれなかった話もたくさんありますので、後日、大分トリニータ公式情報コンテンツ「トリテン」で出せればいいなと考えています。

最後に個人的な近況を少しだけ

シーズン終盤は取り巻くすべてがテンション何割増しかになって、渦巻くエネルギーも増幅します。毎日すべて出し切ってこと切れるように寝落ちしている感じ。今週末は三ツ沢でJ2第40節の横浜FC戦という大一番。次節はホーム最終戦で、相手は目下プレーオフ当落線のわずか下で食い下がるモンテディオ山形。その翌週がアウェイで最終節を、現在最下位のFC琉球と。

昨季のJ2降格決定からの天皇杯準決勝&決勝、カタさんとのお別れ、そしてシモさんようこその流れも大概なテンションを強いられましたが、どうやら今季も心身両面で相当なインテンシティーを求められる流れです。それはとても幸福なことに。

そんな状況にありながら、書籍のほうも進めています。簡単に明かせば『監督の異常な愛情』に近い感じの、サッカーに人生を懸ける指揮官たちを浮き彫りにするストーリーズ。『異常な愛情』で書かせていただいた監督たちも登場しますし、また新たな監督にもご登場いただくことになります。

私事になりますが、8月下旬に少し体調不良の気配があり、隙を見て病院へ検査に行ったりもしたのですが、まあまあ無事だったようでひと安心。好きな人たちと好きなものたちに囲まれていれば頑張れるものです。あーでも最後に歓喜しまくって、ぐったりしながらW杯漬けになりたいですねー!


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