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原稿の合間に現実逃避的に書き綴る近況報告と、ゲームプランとか「後半勝負」とか想像できる森保監督の頭の中とか

気がつけば今季のJリーグも最終盤。わたしが担当している大分トリニータはJ1残留争いの真っ最中です。実は今週末の第36節・アウェイ鹿島戦で負けたら、他会場の結果次第でJ2降格が決まるという状況。なかなかの正念場です。でもそんなの、勝てばええねん。そしてシーズン終了後にやってくる天皇杯準決勝!

昨季に続く新型コロナウイルス禍による過密日程で、今季はシーズン中にほとんどnoteを更新できませんでした。コロナ禍1年目の昨季は降格制度なしで、そのぶん今季4チーム降格というレギュレーションは、いまとなってみてはどうだったのか、と問いたい気持ちも山々ですが、自分の担当チームが降格しそうだから言ってると思われるのも癪なのでなんだか言えない。言ってるけど。そもそも交代枠5人制とか外国籍選手枠とか、クラブ間格差がほぼ順位に反映されそうなの見え見えじゃん。と、さらに言う(笑)。

まあ思ったことは一応表明しつつ、自分は目の前の自分の仕事を全力でこなしていくだけです。今季は苦しんだ大分トリニータですが、苦しんでいるところをつぶさに観察するのも取材者の役目です。上手くいかないなら上手くいかない要因を考える。どう修正しようとしているのかを見届ける。改善のスピードがリーグの進むスピードを超えますようにと願いながら。

昨夜はアジア最終予選のオマーン戦で、森保一監督の、おそらくこれがゲームプランなのだろうなと思いながらDAZNで見ていました。酷評されている森保監督ですが、うーん。わたしは実はそこまでよくないとは思えなかった。もちろん閉塞感満載だったし選手も観客もストレスフルなゲームだったことは否めないのですが、初戦で敗れた相手とのアウェイ戦、結果を出すためにそういう選択をしたのなら、そのロジックには納得できる。前半に岡田武史さんが選手間の距離について言及していたのとか興味深かったです。森保さんが意図したこととは異なる地軸で指摘されているように思えて、あらためてサッカーの捉えかたとか采配の選択肢とか考えさせられたのでした。

森保監督の試合後会見での一問一答を読むと、わたしが考えていたことはそれほど外れていなかったなと思った次第。

ここで片野坂知宏監督もよく言う「90分のマネジメント」ということを挙げたいのです。ゲームプラン立案において勝負どころをどこに設定するか。それまでをどう過ごし、そこを境にどう戦うか。それを設計した上での選手起用なので、一概に三笘薫をスタートから使えという論調があまりに多いことには少し驚きを感じました。どういう状況で起用するのがその選手の長所を最も効果的にゲームプランに還元できるかを考えることも必要だと思うのです。あと、後半に攻撃のギアを上げるプランを「後半勝負」って表現するのも好きじゃない。わたしも便宜上その言葉を使わなくてはならないときがありますが、ギアを上げる以前の戦い方だって「勝負」の流れの一環で、その先に目指す勝利への伏線なので、ちょっとその表現には違和感がある。

…と、あ、なんだか話が壮大に逸れてしまったような気がするけれど。

こんな感じで激しい残留争いやら代表戦やら何やらを見守りながら、シーズン総括原稿の準備を進めているところです。

並行して、次の書籍にももう着手しています。まだ詳細はお話しできないのですが、個人的にはこれまで書かせていただいたどのサッカー本よりもパワーアップしたものにしたいなと考えています。ざっくり言ってしまえば生きる上での覚悟の決めかた、みたいな。詳細はまた情報公開できる状態になったらということで。

…という近況報告。原稿を1本送って、次の仕事に着手するまでの箸休め的なnote更新でした。

サッカー新聞エルゴラッソのサブスク版「エルゴラプラス」と大分トリニータオフィシャルコンテンツ「トリテン」も、頑張って書いてますので変わらずよろしくお願いします。


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