選択の結果はプラスにもマイナスにも累積する。今までの選択が次の選択肢を左右する。累積をひっくり返すには大きなインパクトが必要だ。
人生は選択の連続です。そして、選択の結果は累積する、という話が「シンプルで合理的な人生設計」に載っています。
勉強するか、しないかを選ぶ。
勉強を選ぶと、収入が高い職を選べる可能性が高まります。
収入が高い職を選べば、おかねを増やす選択肢が増えることでしょう。
そして、おかねを増やすのが、幸福への近道です。なぜそうなのかは、我々の脳の仕組みから説き起こした本書の説明に譲るとしましょう。
いっぽうで、勉強しないと、収入が高い職を選べる可能性が低くなります。
すると、おかねを増やす選択肢が減ります。貧乏になって、幸福とはいえない人生を歩むかもしれません。
このように、プラスにもマイナスにも選択の結果は累積します。次の瞬間、あなたの目前にどんな選択肢が現れるかは、今までの選択の結果に左右されるのです。
そして、ここからは私が体感した個人の意見です。
歳をとるほど、それまでの選択の結果の累積は大きくなっているはずです。だから、中年になってから人生を大きく変えるのは、とても難しいのです。
私が今までの人生で、本当に良かったと思える選択は、以下の二つです。
住み慣れたマンションを売って東京に出てきた
会社を辞めた
この2つ、どちらも40歳を超えてからです。それなりにインパクトのある行動だと思います。
逆に言えば、このぐらいのことをしなければ、それまでに累積した40年以上の選択の結果をひっくり返して、人生を大きく変えるなんてできなかったのでしょう。
これがあったからこそ、その後の様々な幸運の選択肢に恵まれたのだと、今振り返って思うのです。
私個人の意見はここまでとして「シンプルで合理的な〜」の内容に戻ります。
勉強して、良い会社に就職して、真面目に働いておかねをためよう。
本書は、そんな誰にでもわかるような合理性を読者に勧めてはいません。
勉強せずに遊ぶ。就職なんてせずにやりたいことやる。おかねを使いたいことに使う。
これもまた、本書では「合理的な行動」だと認めているのです。
目の前の快楽を選ぶのも合理的。それを我慢するのも合理的。
では我々は、どうすればいいのでしょうか。
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